100人の主婦に聞きました!主婦の再就職事情~2016~

学校出て、お勤めして、結婚、出産、育児・・・
女性の人生すごろく一通り経験したら、

もう一度、社会で自分自身のチカラを発揮してみたい!
自分の収入が欲しい!
このままおわるのはいや!

そんな主婦って多いんです。

でも、主婦の就職活動ってどうしたらいい?
みんなはどうしてるの?

主婦へえでは、一度仕事をやめて、専業主婦を経験してから
現在、仕事を持つ主婦100人に就活アンケートを実施!

さらに日本初のキャリアコンサルタントである上田晶美さんに主婦の就活のコツをインタビュー!
もう一度、社会で輝きたい!主婦の皆さん、一緒にベストな就活を考えてみませんか。

仕事に復帰しようと思ったタイミングは?

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やはり子どもが手を離れるタイミング(保育所や幼稚園)が一番多いよう。
産後1年で復帰を考える方が3割もいたのが意外です。保育所不足は解消されていませんが、女性が仕事復帰するのはほぼ常識になってきたという傾向でしょうか。

求職活動の期間はどのくらいですか?

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短期で決まる方がほとんど。人手不足と言われる昨今。主婦も売り手市場かもしれませんね。

仕事復帰への一番の動機は?

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自分の収入がダントツ。そして、仕事をしている自分が好き。家計を握っているのが主婦だったとしても自分が好きに使えるお金には限りがあります。自分の稼いだお金を自分の好きなものに使いたい~そしてイキイキ仕事している自分が好き!母でもなく、妻でもない、仕事タイムが私の時間ということでしょうか。

今の仕事はどこで見つけましたか?

reentry06意外にハローワーク、活用されています。ネットはもちろんですが、知人や友人の紹介や求人チラシなど、いろんなツールを活用しています。

今の仕事を選んだ理由 ※複数回答

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仕事をはじめてよかったと思うことは?(フリー回答) ※抜粋
◇妊娠6ヶ月まで会社員として働き、退職。産後ゆっくりとしていましたが、運良く新しくできた保育園の一時預かりの枠に入る事が出来たので、以前働いていた会社にアルバイトとして復帰。週3日ですが、出勤する日の前日はなぜかわくわくしていました。ママになってからの社会復帰は同時並行で育児もあります。勤務の前後で効率よく家事育児をしなくてはいけません。頭と身体を使って時間を捻出します。この作業も自分を鍛える良いものであり、全てが上手く行くと自信に繋がっていきます。更に賃金も発生するので余裕ができます。稼いだお金を気持ちよく使い、また仕事に家事育児に頑張ろうと思えるのです。

◇自分で収入を得ることで、今まで躊躇していた子供の習い事を始めることができました。

◇ランチで1番安いものを・・・と選ぶこともなくなりました。それが今までどれだけ心すさませていたかと思うと、収入を得ることで本当に笑顔で振舞えるようになり、自信が戻ってきました。表情も明るくなったと言われます。子供も、色々なところへ連れて行ってもらえ、喜んでいるのが嬉しいです。毎日がのびのびと感じ、とても良かったと思っています。

◇子供と家の中で常にいると楽しい反面、育児ノイローゼになりそうでしたが、仕事を初めてある程度の距離ができると、心にも金銭的にも余裕ができ、逆に周りに優しくできるようになりました。始めるまでは子供がかわいそうとか、色々な不安もありましたが、実際に保育園にあずけてみると、とてもたくましくなり、今となっては仕事をしてよかったとおもっています。

まとめ

自分の時間と自分の収入を得ることにより、精神的に余裕ができて、家族に優しく接することができて家族の関係がよくなった!という方が大半。

仕事復帰するにあたって心配なのが、家事や育児との両立。時間的な忙しさ・・・ですが、

皆さんの回答からは、限られた時間を効率的に使えるようになった。ご主人の家事協力が増えた。子どもが保育所に行くことでたくましくなった・・など、ポジティブなご意見ががってきました。

主婦の再就職で、家族も幸せ!ということでしょうか。

もちろん、仕事に行くことによって、出てくる悩みもあるでしょう。

でも、今回のアンケートから見えてきたのは、家事や育児も頑張りながら、イキイキと仕事をする主婦の方の本音。年齢や仕事のキャリアは違っても、一人の人間として認められて、収入を得られるということはとても大切なことと感じました。

インタビュー

プロに聞く!
uedasan
就活の専門家
キャリアコンサルタントの上田晶美さんに主婦の再就職についてアドバイスをいただきました。

主婦は宝の山だから。一歩踏み出して、後悔のない人生を!

●主婦は自分を小さく見積もりがち。

まずは、三大ディスカウントを取り払って。
23年間で約10000人の主婦の方に再就職についてアドバイスしてきましたが、ズバリ!主婦の方は、ご自身の価値を安く見積もってしまいがち。これを私は、三大ディスカウントと呼んでいます。具体的には、

一つ目は、年だからと、あきらめる。

二つ目は、キャリアブレイクがあるから、自信がない。

三つめは、家族がいるから、責任がある仕事はちょっと・・・となる。

これを払拭して、主婦も仕事で社会復帰しましょう!と私はアドバイスしています。

一つ目の「年だから・・・」はもちろん、今さら女子高生には戻れないんです。だから、女子高生と一緒のアルバイト(ファストフードなど)は少しの間は楽しくても、長い目で見るとおすすめできません。できれば、年を重ねることが有利になる仕事を見つけてほしいですね。

二つ目のキャリアブレイク。私は、子育てなどで仕事を離れた時期をブランク(空白)とは呼びません。ブランクってさびしい。専業主婦時代は、子育てや家事などに取り組んできたことでいろんな経験値があがっていると考えています。ニュースや情報番組などもチェックしているので社会情勢にも詳しい。唯一、仕事復帰にあたってブラッシュアップしなければならないのは、パソコンのスキル。これは、少し学べば取り戻せます。

三つ目の「家族がいるから」これも、家族がいるからこそ、家事や子育ても分担して、乗り切っていきましょう!とアドバイスしています。「うちは家事協力なんて絶対無理!帰りはいつも終電だし」という方、いらっしゃいます。でも、奥さんが年に100万円でも稼げば、家計の6分の一ぐらいは支えることになる。そうすれば、家事や育児も半分こまでいかなくても、6分の一はご主人に分担してもらうことで、奥さんはグンと楽になります。ご主人だって一人で全部の家計を背負うのは大変。でも夫婦で一緒に協力すればお互いに感謝の気持ちが生まれます。

平日が無理なら、週末を活用するとか。男性は、言葉や感情で訴えるより、数字の方が伝わりやすい。ネットでは、今、共働き家庭の家事分担表が話題になっています。上手に取り入れて、自分たちに合った育児・家事分担ルールを作るのもおすすめです。

家族年表で家族の未来を予想して。そこから自分の仕事を考えてみる。

私は、仕事の関係で静岡の主婦2000人にアンケートをとりました。そうしたら7割の方がパート勤務がいい!という回答でした。実績もないし、家族もあるし、自信もない。だからコンビニとかファストフードとか手近なところで働く方が多い。

そういった仕事を否定はしませんが、35歳の方が5年パートで働いて40歳になる。そこから正社員の仕事を探して、あと何年働けるか。ということを一度考えてみてほしいですね。子どもが巣立って、自分の人生に戻る時期が必ずきます。その時に社会保険を自分でまかなえる仕事を持っていれば心強いんです。

将来どんな生活をしたいか、と問いかけても、すぐ答えられるかたは少ないんです。そういった方に、家族年表を作ることをお勧めしています。ご主人やご自身、お子さんの年齢も記入して、想定できるライフイベント(小学校卒業、高校入学、大学入学、家の購入、仕事の定年など)を書き込んでみます。子どもにお金がかかる時期は高校生ぐらいがピーク。それまでにどう備えるか。

また、自分は、いくつまで仕事をしたいのか、定年後の理想の生活は?など、ご夫婦で一緒に作りながら、将来の生活を考えるのもいいかもしれません。そういった作業をしていくなかで、自分の仕事も考えていく。思いがけない選択肢が浮かんでくるかも知れません。

子育ても、仕事も自分の好きなことをしていきましょう!

最近、話題になった「保育園落ちた・・・」の話。あれはよく言ったなー!と思いました。若いお母さん方が行動して、結局国会を動かしたもの。今の方は、ネットやマスコミの使い方がとても上手ですね。

私自身は、息子が一歳の時にキャリアコンサルタントとして、独立しました。それから23年です。当時は、私の担当する方も「子どもの受験も終わったので、ようやく仕事しようかな」という主婦がほとんどで、年配の方ばかりでしたが、今は、出産して一年で社会復帰したいと考えている女性が多いですね。

今、女性の半分以上が非正規雇用なんです。そういった方は、育児休業とれないので、一旦辞めて、再就職ということなるんです。非正規雇用→専業主婦→非正規雇用というループ。だから、できれば再就職するなら正社員がいい。

でもね、結論をいえば、自分の好きなことをした方がいい!今は仕事の選択肢も広がっています。趣味が高じて仕事に結びつく人もいる。また、料理や片付けなど、得意分野で起業する人も増えています。ブログを上手に使って発信していけば、チャンスも広がるのが今の時代。子育てが終わって、自分の人生に戻ったときに好きな仕事をあると心強いですね。

今、小さいお子さんを育てながら仕事をしているお母さんには大変だろうけども、頑張って!とエールを送りたい。子どもがいる喜びを存分にかみしめて。そのうちに、子どもが助けてくれるようになります。先日も私が体調を崩したときに、息子が車で病院に連れていってくれました。その車は、出産後、赤ちゃんだった息子を乗せて帰った車なんです。感慨深いものがありました。

子どもにご飯を作れる幸せも、仕事に行っていろんな方との出会いがある幸せも味わえる。女性は役割がたくさんあるほど、楽しいし、喜びも大きいですね。

上田晶美さん(うえだ あけみ)プロフィル

株式会社ハナマルキャリア総合研究所 代表取締役
CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)

1983年早稲田大学教育学部国語国文学科卒業

流通企業に入社し、12年間勤務。広報、人事教育、商品企画などを経験。
1994年出産を機に退社。同年、ハナマルキャリアコンサルタント設立(日本初のキャリアコンサルタント)
現在、大学生の就職、社会人の転職、主婦向けの再就職の講演、執筆などを幅広く手がける。年間200講演。全国約20大学、30の自治体に出講。

大妻女子大学非常勤講師「キャリアデザイン、コミュニケーション」
私生活では、二男一女の母。

ホームページ

ハナマルキャリア総合研究所(東京都渋谷区)は20年の実績を持つ代表上田晶美が率いるキャリア支援に関する総合研究所です。大学・自治体・企業向けキャリアセミナー実績多数。大学生の就活・主婦・ママの就職活動・転職活動など20代、30代、40代の方の転職を個別指導で丁寧にサポートしています。キャリアプランに関する相談も受け付け
ブログ
http://hanamaru40.at.webry.info/

著書に
「ママも今日から働くワ!」日本経済新聞出版社
「働くための話す・聞くーコミュニケーションってなに?」ぺりかん社
「就活のすべて」学研
などがある。

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