着物を楽しむ40代、50代の女性たちが増えています。
着物の中でも軽くて着やすい浴衣はまさに今が旬。着物デビューの初心者さんにもおすすめです。
古典柄からモダンなものまで、近頃の浴衣はとくに色や柄などのデザインも豊富。
コーディネートの楽しみも広がっています。
40代、50代が着る、大人の浴衣だからこそ、粋に、カッコよく着こなしたいですよね。
今の気分たっぷりの大人の浴衣選びや、
浴衣コーディネートのポイントをお届けします!
Contents
カジュアルにも、おめかしにも活躍。
大人の浴衣スタイルを楽しんで。
浴衣は洋服で言えばTシャツxデニム感覚のもの。
カジュアルに気軽に着れて、縁日や花火大会、夕涼みがてらの散歩など、浴衣は夏のワンマイルウエアのお出かけに大活躍。
木綿や麻の浴衣ならほとんどのものは手洗いができ、お手入れもらくちんです。
着こなしをちょっと変えれば、よそいき感のある、
あらたまった雰囲気にもなって、観劇や食事会などのお出かけ着として着こなしてもとても素敵!
浴衣の大人スタイルは品よく、粋に、かわいく!
まずはきれいな着付けから。
ラフに、おめかしにと、どちらの着こなしも、40代、50代の大人の浴衣の着こなしは、かわいさを残しつつ、品よく、ちょっと粋にが、ポイント!
まずはきれいに着付けるポイントのお話から。
大きなポイントは3つ!
(1)浴衣をラフに着るときは、裾はちょっと短かめに、くるぶしが見えるか見えないかくらいの丈で着るのがおすすめ。軽やかで、涼しげに見え、ちょっと粋な雰囲気になります。
(2)おはしょり(着丈合わせのために腰あたりで折り返して余った生地)の長さは帯下から、5〜6cmくらいがグッドバランス。 (3)後ろ襟は抜きすぎないのがポイント。卵1個分くらいが開くくらいに衣紋(えもん)を抜いた着こなしが上品です。 |
また、浴衣のきれいな着こなしには補正は大事。
タオルやガーゼ、和装ブラなどで体のメリハリ
をカバーしましょう。
浴衣は素材によって透けたり、ワキや袖口などから肌が見えやすいもの。肌じゅばんや裾よけ、浴衣スリップなどもマストです。
50代におすすめの浴衣、40代に似合う浴衣。
柄や色にこだわったコーディネートを。
浴衣選びやコーディネートの楽しみはなんと言っても色や柄合わせ。
大人の浴衣の色選び、色や柄合わせは、涼しげな見た目をポイントにしましょう。
40代、50代の大人の浴衣スタイルをおしゃれにしてくれるのはちょっとくすんだスモーキートーン。
涼しげで、粋な雰囲気の浴衣姿が大人っぽい魅力を引き立ててくれます。
ポップな色や柄の浴衣を楽しみたいときは、30代までの浴衣と違い、色数が抑え気味のものや、寒色系、白やぼかし入りのものなどがおすすめです。
注意したいのは定番人気の紺x白の浴衣。
色数が少ないと合わせる帯によっては旅館の寝間着風に見えてしまうことも。
紺x白にもう一色差し色が入っているものを選べば、パッと華やかさが増して大人の女性によく似合います。
素材にもこだわった大人浴衣スタイルがおしゃれ。
浴衣地は綿だけでなく、独特のしぼ(ちぢみ)がある小千谷縮(おじやちぢみ)のような麻の浴衣や、
麻や絹が混じったものは高級感があって素敵。
絞り浴衣をはじめ、紅梅、絽など、凹凸や透け感があったり、シャリ感があったりなど、織りや染めなども独特の風合いでうっとりします。
素材や織りにもこだわって、かわいい浴衣が似合う30代までの若いときとはひと味違う浴衣の着こなしを楽しんで!
帯合わせひとつでモダンな大人の浴衣スタイルに。
浴衣スタイルのコーディネートのおもしろさは、やはり帯の色合わせ。
帯を変えるだけで、若い頃着ていた浴衣が40代、50代でも袖を通せるモダンな雰囲気に変わります。
浴衣の地色にメリハリをつける帯の色や柄をコーディネートすると、ぐっと今らしい気分の浴衣スタイルに。
おしゃれに、すっきり大人スタイルに見せるコツは、浴衣の柄の中にある一色と、おなじトーンの色の帯を合わせること。
かつて流行った濃い地色系の浴衣なら、地色の中にある淡く優しい一色が、帯の柄や色に入ったものをコーディネートしたり。
パステル系の浴衣なら、同系色トーンの濃いはっきりした色や柄が入った帯を合わせると、甘さが抑えられてすっきり見えます。
柄x柄のコーディネートのときは、浴衣が小柄なら帯は大柄に、浴衣が大きい柄なら帯は小さい柄をという風にバランスをとるとカッコよく決まります。
また、色や柄だけでなく、絞りの帯や、麻の帯など、染めや素材にこだわった帯を合わせるのも、大人の浴衣スタイルをかっこよく見せてくれますよ。
大人に似合うおすすめブランド&ショップの浴衣コーディネート
老舗や人気着物ブランドがおすすめする浴衣や、
帯とのコーディネートは、浴衣選びやコーディネートの参考になります。
(1)創業150年の老舗呉服店
竺仙(ちくせん)の浴衣
藍や白地に伝統的な柄を染め抜いた小粋な浴衣が人気の老舗。お誂え(仕立て代別料金)に一度は訪れたいファンがいっぱい。
こちらは初秋を想わせるナデシコやとんぼ柄をデザインした爽やかなコーマ白地浴衣。
表地にリボンを織り込んだようなデザインのブルー系の帯のコーディネートが可愛いアクセントに。柄x柄コーディネートの参考になりますよね。
http://www.chikusen.co.jp
竺仙公式HPより引用
(2)スタイリスト大森伃佑子さんディレクションの
40代、50代の浴衣おしゃれをぐっと楽しくしてくれるラインナップが!
こちらはレトロな着物の柄をアレンジしたブルーグリーンのシャリっとした肌触りの絽の浴衣。
ふんわり花のような透け感のある籠編み柄が大人かわいい!
柄の色と合わせたピンク系のきれいな色の帯や、同系色トーンの足袋のコーディネートも素敵。
大人ならではのおめかし浴衣スタイルの参考になりますよね。
http://www.doublemaison.com
DOUBLE MAISON公式HPより引用
http://www.doublemaison.com/item/100777.html
DOUBLE MAISON公式HPより引用
ドゥーブルメゾンには、きちんと感のなかにも
大人にぴったりなモダンでかわいい、
コーディネートの世界があふれています。
(3)京都丸紅とコラボレートした
オリジナルテキスタイルを使った地下足袋で知られる京都のブランド。
こちらは藍や知多木綿を使用した浴衣。
定番人気の紺地X白に、ブルーの差し色がアクセントになって、大人の浴衣姿に華やかさを添えてくれます。
紺地を引き立てる寒色系の帯色とのコーディネートが爽やかなアクセントになって素敵。
http://sousounetshop.jp
sou・sou 公式HPより引用
ほかにも、
大塚呉服店lookbookより引用
UNITED ARROWS LTD. ONLINE STORE
http://store.united-arrows.co.jp/_search/search_result.html?p_keyv7=%97%81%88%DFより引用
など、ぜひ浴衣コーディネートや浴衣選びの参考にしてみてくださいね。
アンティーク浴衣でレトロな大人の着こなしを。
明治、大正、昭和初期の浴衣は、レトロならではの当時の色づかいや柄がとてもきれい。
連続テレビ小説「花子とアン」などでもおしゃれな色柄の着物姿が印象的でしたよね。
アンティークの浴衣は素材のいいものがお手頃な価格で手に入ることが多く、浴衣コーディネートのテンションがぐっとあがります。
襟や帯締めなどでおめかしした着こなしは
大人の浴衣コーディネートのお楽しみ。
ラフな浴衣も、半襟や足袋を合わせるときちんと感が出て、気軽なお食事会や、観劇などのお出かけにも大活躍。
そう、ちょっとあらたまった外出用に浴衣を楽しむ人が増えているんです。
きちんと感のある大人の浴衣スタイルにはまず襟がポイント。
浴衣の下に半衿付きの長襦袢を着て襟をつくると、
これだけで、ちょっとおめかし感のある雰囲気に。
足袋はもちろん、さらに帯締めや帯揚げ、帯留めなどをすれば、ぐっとあらたまった外出用になり、大人ならではの浴衣コーディネートの楽しみがますます広がりますよ。
40代、50代の着こなしにおすすめ!
おめかし大人浴衣スタイルの小物合わせ。
浴衣のおめかし用のコーディネートは、レースの半衿や、色とりどりの帯揚げや帯締めで、色合わせや素材合わせを楽しみましょう。
足袋は夏ならではの麻や、レースの足袋を合わせるのもアクセントになっておしゃれです。
下駄もぞうりも、本体や鼻緒の色や素材で雰囲気が変わる物。ちょっとこだわってみると素敵ですよ。
おめかし用に浴衣を着こなすときは、下駄は、草履の形に近い舟形や、右近が上品な足もとに見えます。
バッグは和装用に限らず、かごバッグや、モダンな革バッグなど、服に合わせて普段使いしているものもどんどん活用しましょう。
小ぶりなデザインの物や、上質なバッグをアクセントにすると大人浴衣のグレード感がぐっとアップします。
帯締めをしたときは、アクセントの帯留めも楽しみましょう。
ブローチやおしゃれなバレッタで代用したり、アンティークボタンやビーズに専用金具を付けて帯留め風にして遊ぶのもモダンでおすすめ。
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