風呂敷の楽しい使い方。豆知識&アイデア編

風呂敷、使っていますか?

風呂敷は包み方や結び方を変えるだけで、いろんな形に変化して、
包む、贈る、運ぶ、装うなど、さまざまな役割を果たしてくれます。

折りたためばバッグの中にコンパクトに収まるのも便利ですよね。

風呂敷は海外ではクールジャパンとして人気です。

伝統的な色や図柄に加えて、最近は色柄もモダンな楽しいものが増え、
バッグにしたり、インテリアに取り入れて楽しんだりと、その使い方も広がっています。

そんな風呂敷の楽しい使い方や包み方を、京都の老舗風呂敷メーカー、
「むす美」(むすび)の山田悦子さんに、お話、聞いてきました。

2回に分けてお届けします。
こちらの①では、豆知識とアイデア、
風呂敷②のお話では、包み方をご紹介します。楽しんでくださいね。

きっと、今すぐ、1枚欲しくなりますよ。

■お話を聞いた方

風呂敷専門店 むす美 山田悦子さん

むす美 京都店

伝統的な文様から、モダンなデザインまで500種以上の風呂敷が揃う、むす美。

人気ブランドのミナペルホネンや型染めアーティストkata kataとのコラボ、
竹久夢二シリーズをはじめとするオリジナルなど、
物を包んで贈るだけでなく、インテリアやおしゃれにも活躍する
楽しい提案が人気のお店です。

直営ショップは京都店、東京・原宿店。

オンラインショップもあります。

山田悦子さんによる風呂敷のワークショップも開催中。

『あたらしいふろしきのつかいかた(誠文堂新光社)』
『ふろしきスタイル(NHK出版)』など、著書も多数。

<※使用画像はむす美公式ホームページ、インスタグラムによる提供>
画像に出ている風呂敷は2018年7月現在のものです。
一部お取り扱いがないものもありますのでショップに問い合わせを。

風呂敷の包み方の前に。知っておきたい風呂敷のサイズ

風呂敷の原型の包み布のルーツは1300年前の奈良時代。

今も、奈良の正倉院に収められている、
皇室の所蔵品の御物(ぎょぶつ)を保管するための
包む布が原型と言われています。

風呂敷は日本古来の呼び方で、
かつての蒸し風呂に敷くために使われたことが名前の由来だそう。

その後、入浴のときに衣類を包んだりなどに使われるようになり、
江戸時代になって今のようなふろしき文化が広がっていきました。

サイズや素材のこと、ちょっと知っておくと、とても役立ちます。

風呂敷のサイズは正方形と思いがちですが、実は正方形ではないのだそうです。

風呂敷には天地左右があり、天地(上下)の長さを丈、
左右の長さを巾と呼びます。

縦方向(上下)よりも、横方向(左右)が伸縮することを考えて、
幅よりも丈の方が少しだけ長く作られています。

サイズは巾約45cm〜約2m30cmのものまで、
基本となるものだけでも約10種類あります。

なかでも日常よく使うサイズとして山田さんがおすすめするサイズが、
小約45〜50cm、中約68〜75cm、大約90〜1m4cmの3サイズです。

これが小サイズ。

主に、小サイズは金封や小さなもものを包むのに適したサイズ。

お弁当包みや約500mlのペットボトルを包むドリンクホルダー、
ブックカバー、ティッシュボックスなどを包めます。

こちらが中サイズ。

中サイズは一般的に多い菓子折りやワインなどの進物品や
お重、衣類などを包むのに便利なサイズ。

折りたたみ傘を包んだり、2枚使うとクッションカバーにも使えます。

こちらが約90cmの大サイズ。

大サイズはとくに、バッグやスーツカバー、テーブルクロスなどにもおすすめの
サイズです。

大きなものや長いものに重宝します。
ヨガマットやボレロなどの羽織ものにするのもこのサイズがおすすめ。

風呂敷を選ぶ時に大切なポイントは、中身をきれいに包めるサイズ選び。

当然中身が大きすぎると包めませんよね。

だからと言って、大は小を兼ねるからと大きなものを選ぶのもNG。

風呂敷の大きさに対して中身が小さすぎると風呂敷がだぶついてきれいに包めません。

風呂敷を広げたときの対角線の長さに対して、中身が1/3くらいの大きさを
目安にするのがいいとのお話。

包むときは主柄(目を引く絵柄)が自分から見て奥になるように広げて
包むと、とてもきれいです。

風呂敷の素材。包み方やいろんなシーンに使いやすい素材は?

風呂敷の主な素材は、
絹ならではの光沢感と発色性に優れ、ハレの日にふさわしい正絹

絹に似た光沢感と発色性のある、日常使いしやすく手頃な価格のレーヨン

薄くてしわになりにくく、いちばんコンパクトでかさばらないナイロン

丈夫でしっかり結べ、持ち運びに適した天然繊維の綿

ドレープ性に富んで、しわになりにくく、水にも強いポリエステル

ここ数年はペットボトルなどのリサイクルの再生繊維の開発も進んでいます。

この中で、山田さんがふだん使いにとくにおすすめするのが、
綿とポリエステル!

綿もポリエステルもとても丈夫な素材で、
使うほどにやわらかくなって使い勝手がよくなります。

綿はしっかり結べ、ポリエステルは滑りがいいので結んだり、
ほどいたりがとてもスムーズです。

どちらも吸水性に優れ、取り扱いが簡単なので家庭でもジャブジャブと洗濯ができ、
ふだん使いがしやすいのも魅力です。

包んだり敷いたり、かけたり。
人気の風呂敷、アクアドロップシリーズに注目!

むす美のオリジナル風呂敷のひとつ、人気のアクアドロップシリーズは
ぜったい欲しい1枚。

ふだん使いしやすいポリエステル素材に
撥水コーティングをしているので、
アウトドアや雨の時にも使いやすい風呂敷です。

雨の日にお気に入りのバッグをカバーリングすると
かわいい!

もちろん、晴れの日にだってカバーリング。

おなじバッグでも、柄が違うだけで表情が変わりますね。

アウトドアに持って行ってレジャーシートに使うのもおすすめ。

もちろんテーブルクロスとしても大活躍。

水をこぼしたってさっと拭けばOKです。

温泉でぬれた衣類を包んで帰ったり、
アウトドアで腰に巻いてエプロンにしたり、
おしゃれな色柄が揃っているので、
急な雨ならレインコート代わりだってなります。

さらに風呂敷を使うシーンが増えそうですよね。

小風呂敷から大きなサイズまで。風呂敷の使い方、いろいろ。

風呂敷が1枚あれば、持つ、包む、贈る、運ぶ、装う、守るなど、
いろんなことに使えます。

ポーチや紙袋、布の袋などと違ってどんな形のものも包みやすく、
季節感あふれる図柄や、リバーシブル使いできるものが多いのも
風呂敷使いの楽しみです。

バッグにして持ったり、包んでクッションカバーにしたり、
ラッピングペーパー代わりに包んでギフトを贈ったり、
ひざかけやバブーシュカ、ネッカチーフにするなど、使いみちは無限大。

最近では、災害時の三角巾や避難所での目隠しカーテンなどにも便利と、
非難リュックに常備したい1枚としても注目されています。

吊るすだけでおしゃれなアクセントのタペストリーとして。
季節に合わせて色柄を変えて楽しみたい。

こちらはミナペルホネンとのかわいいコラボふろしき。
持ち手付きのお出かけバッグにするとかわいい。
バッグにしのばせておけば、お買い物のエコバッグにも活躍。

ワインボトルを包んで運んで、そのままプレゼントに。

こんなきれいなティッシュボックスケースにもなります。

真結びをするだけで楽しいクッションのカバーリングに。

どんなものも包みやすく、かさばらないので
旅行に風呂敷を持って行く人が増えています。

急におみやげが増えたときも活躍しますよね。

傘のおしゃれなカバーリングにも。

雨降りも楽しくなりますね。

こちらは楽しいkatakataとのコラボ風呂敷。

ブックカバーにするのもかわいい。

友達から本を借りたら、ブックカバーにして
そのままお返しはいかが?

丈夫な綿やポリエステルなら洗濯OK。

毎日のお弁当包みにもぴったり。

遊び心たっぷりのコチャエシリーズ。

赤とブルーの富士山柄の風呂敷は、
こんな風に絵柄を生かして結び、ポーチ代わりに。

https://www.syufuhee.com/trend/furoshiki2/

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