人気の朝ドラ、「べっぴんさん」でファミリアの注目が高まっています。
ファミリアといえば、老舗のベビー服・子供服ブランドですが、なぜこんなに人気なのでしょうか。
その魅力を調べてみました。
① ファミリアの歴史
1948年
モトヤ靴店の隅で、わずか2台のショーケースをお店として友人と共に「ベビーショップモトヤ」を始める。
1950年
ベビーショップモトヤを解散し、3人の仲間とファミリアを設立する。
翌年にはファミリア初の直営店が阪急うめだ本店にオープン。
1956年
ファミリアがついに東京・銀座にオープン。ここから全国展開が始まります。
1963年
皇后陛下美智子様が浩宮徳仁親王をご懐妊なさり、ファミリアの商品をご使用になられる。
戦後の混乱期に、友人と設立した小さなお店が、
たった15年で皇室御用達になるなんて、
創業者の坂野惇子さんも当初は思ってもいなかったのではないでしょうか。
皇室御用達になったのをきっかけに、さらに爆発的に人気となるファミリアですが、
その人気の秘密はなんといても細やかな心配りのなされている商品にあります。
② ファミリアの商品づくりの魅力
「お母さんの気持ちになって、ものづくりをしましょう」
この優しいモノづくりの理念は、創業から変わらず、ファミリアの基本となっています。
その優しいモノづくりが集約されているのが、肌着です。
ファミリアのロングセラーである肌着には、優しさから生まれた技術が盛り込まれています。
小さな編み機でゆっくり肌着を編みます。
筒編みにすることで、縫い目のない一枚の生地に仕上げます。
縫い目を無くすことで、赤ちゃんのデリケートな肌に縫い目が当たることがなく、
優しい着心地が成立するのです。
ファミリアのこのフライス編みは、通常のフライスの約6倍もの時間がかかるものです。
スピード生産を優先するのではなく、着る人(赤ちゃん)への
思いやりとクオリティを優先させ、高品質を保っているのです。
同じ考え方で、縫い目はすべて表側に来るように作られています。
どこまでも赤ちゃんへの愛情でいっぱいのこの肌着が創業以来のロングセラーであるのは納得できますね。
同じ目線で、ガラガラやデニムバッグ、特別な日のワンピースなども作られています。
どおりで、お店に行くと何とも言えない優しさを感じるわけですね。
③ ファミリアのお店の魅力
ファミリアのお店には、今も創業からずっと愛されているアイテムが並んでいます。
もちろん、トレンドに合わせてデザインの変わっていく商品もありますが、あえて変えていないものもあります。
創業してすぐに全国展開となったファミリアには、親子三代のファンというご家族もいらっしゃいます。
そして、そんなファンの中には自分が赤ちゃんの時に使っていたものと同じデザインのものを、
自分の子供に、孫に使わせたいという方が多いのです。
また、お店のスタッフの方も、ベビー用品について知り尽くしていますし、
子供服のコーディネートも抜群です。
勧め方も、押しつけがましくなく、お客様目線で心地いいのです。
トレンドと、伝統両方を置いてある品ぞろえの良さと、
それを的確にお客様に提案できるスタッフがファミリアのお店の魅力です。
④ お祝いといえば、ファミリア
今や全国的にもそうかもしれませんが、特にファミリアのおひざ元である神戸では、
赤ちゃんの出産祝いといえば、一も二もなく「ファミリア」です。
それはもう「習慣」といってもいいほどです。
私は神戸のデパートでマダム向けのお洋服の販売員をしていたのですが、お客様の会話で
「○○さんに赤ちゃんが生まれたらしいわよ」
「あら、じゃあファミリアに行かないとね」
というのを何度も聞いたことがあります。
そのくらい、神戸の人にとって出産祝いといえば「ファミリア」なのです。
同じデパート内のファミリアコーナーにお客様をご案内したことも数知れず、です。
理由としては、定番であることのほかに「高品質」であることが考えられます。
皇室御用達というネームバリューもさることながら、やはり手にとってわかる質の良さから
「良いものを贈りたい」という送り主の優しい気持ちが先様に伝わりやすいからではないでしょうか。
スタッフの方も、ギフト慣れしています。
こちらが何を選べばいいのか迷っていたら
「何月生まれですか」「何人目のお子さんですか」など、
具体的に質問してくれて、「それだったらこれが喜ばれます」と予算に応じた提案をしてくれます。
始めて選ぶ出産祝いの時には、後光がさして見えたほど、頼もしかったです。
良いものを贈って差し上げたいという、送り主の優しさと、
スタッフの方の技によってファミリアはお祝いの定番として愛されています。
いかがでしたか?ドラマで注目されたファミリアはいろんな人の優しい気持ちでできているんですね。
こんなに素敵なモノづくりをする会社が日本発祥だなんて、誇らしい気持ちにもなりますね。
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