不妊治療と仕事の両立は上司同僚の理解を得るべき 不妊治療ブログその7

不妊治療がうまくいっていない時は、他の妊婦さんに嫉妬を覚えたり旦那の優しさに素直になれなかったり性格の悪い人間になりがちです。

しかも仕事を続けながらの不妊治療は会社を休んだり早退する必要が出来てきます。

上司や同僚の理解を得ないまま続けることはさらなるストレスの原因になります。

今回は、不妊治療を進めるにあたっては上司や同僚の理解を得ることをオススメするお話です。

1. 通院のために仕事を休むということ

不妊治療をしていると、仕事との両立が難しいというのが悩みの一つだと思います。

私もフルタイムの仕事をしながら不妊治療を続けましたが、仕事の調整や上司・同僚の協力も得なければならないためなかなか難しいものでした。

生理終了後から排卵までの約10~14日間で、最低でも3回通院する必要があり、その度に仕事を同僚に引き継がなければなりませんでした。

私は主に平日の夜に通院していたので、数時間仕事を早退するだけで済みましたが、受付時間が短い病院の場合は、もっと大変だと感じました。

当初、私はすぐに妊娠できると思っていたので、治療をスタートしてから半年間は上司に不妊治療の事を伝えず、体調不良という理由で早退していました。

短期間の間に数回早退することに対して、怪訝な様子の上司でしたが、男性上司だったこともあり、言い出しづらく伝えることができませんでした。

しかし、半年を過ぎ予想以上に妊娠できず、だんだん早退すると言いづらくなってきた頃、上司に不妊治療をしていることを報告することにしました。

報告したことで、今まで不審に思っていた私に対する疑念などが無くなったようで、早退する時は積極的に協力してくれるようになりました。

それまでは「男性だから理解してもらえない」、

「不妊治療は仕事を早退する理由にならないのではないか」

と思っていましたが、必ずしもそうではないと実感しました。

少なくとも仕事を早退するのですから、初めから正直に事情を説明して理解してもらえるよう、こちらも努力するべきだったと反省しました。

そして、報告したことで良かった点は、早退する度に嘘をつく必要が無くなったことで気持ちが少し軽くなったことです。

不妊治療で仕事を休むことについては、受け取り方は人それぞれで、どちらが正しくてどちらかが間違っているというものでもないと思います。

実際に私が仕事を早退することに対して良く思っていない人もいましたし、私も逆の立場だったらそう思っていたかもしれないと思うので、周囲には申し訳ないという気持ちでした。

2. 上司や同僚の理解を得ること

上司に不妊治療のことを報告した際に、仕事で関わりのある同僚には不妊治療の事を伝えたほうが良いとアドバイスがあったため、ごく数人に伝えました。

上司や同僚に不妊治療のことを報告してから、早退することに対して、なぜなのか聞かれることはなくなりましたが、仕事に穴をあけるのはとても心苦しいものでした。

私には直接は言いませんでしたが、きっと心のどこかで

「なぜ自分の都合で休むのに自分達が代わりに仕事をしなければならないのか」

と不満があったと思います。

今の時代、子供を持つということは当たり前ではなく、あえて子供を持たないという考えの夫婦もいます。

そして不妊だったとしても仕事のことを考えて治療に踏み切れずに悩んでいる女性もいます。

子供を持とうと治療をしている女性に対して、必ずしもすべての女性が温かく応援してくれるわけではないということを実感しました。

私も治療をする前、不妊で悩んでいる時に、子育てのために時短で働いている同僚の仕事を代わりにする時には、不公平感を感じていました。

「これでまた残業でストレスが溜まって不妊になる」

とか、

「幸せな人の手伝いをしなくてはいけないのか」

とそればかり思っていましたが、逆の立場になってみるとどちらの気持ちも分かるようになりました。

どちらの気持ちも分かるからこそ、少しでも同僚の負担にならないように、早退する日はなるべく自分の仕事は終わらせるようにしましたし、普段は積極的に仕事を引き受けるようにしました。

周囲の人の協力が無ければ両立できませんので、そうやって休む側が少しでも努力することで、不妊治療と仕事の両立がより可能になるのではないかと思いました。

3. 気持ちのコントロール

不妊治療をしていると本当にストレスが溜まります。

なかなか妊娠できない焦りや、ホルモン注射の影響でイライラしてしまうことが多く、仕事中に感情が出てしまうこともありました。

普段は抑えられているものの、生理が来てしまった日はどうしても感情を抑えられず、周囲にもイライラした態度が伝わってしまっていたと思います。

そういう時は、なるべく人と話さないようにしたり、仕事に没頭している振りをしていました。普段なら仕事を振られても笑顔で受けられるのですが、嫌な顔をしてしまったり、時短で帰る同僚の仕事を引き継ぐ時に、そっけない態度をとってしまったりしてしまいました。

今思うと、あまりにも自分勝手で傲慢な考え方をしていたと感じています。

不妊治療をしているのは自分の都合ですし、周りの人には関係なく、むしろ協力してもらっているということを忘れてはいけなかったと、反省しました。

それくらい治療中は気持ちを平穏に保つことが難しく、自分の気持ちを抑えるように努力するのが、仕事と不妊治療を両立するうえで一番大変なことでした。

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