不妊治療をしている人にとって
必ずと言っていいほど悩む壁が
「ステップアップ」でしょう。
今回は、不妊治療のステップアップに
悩んでいる人のために、私の経験を交えて
ステップアップについて改めて一緒に考えてみましょう。
信じたくない!自分が不妊症だなんて…
結婚をすると、ほとんどの人は大切な相手との子供を希望すると思います。
しかし、自分の予想に反してなかなか子供に恵まれない人もいます。
私もその一人でした。基礎体温を計測し排卵日を狙って夫婦生活を営んでも、
毎月決まった日に生理がやってきました。
結婚から1年後私の中で「不妊症」という言葉が浮かびました。
「まさか私が不妊症?信じたくない」
最初はそんな半信半疑な思いで病院に行きました。
しかし、病院で色々な検査を受けていくと、確実に自分たちは
「不妊治療を受けないと子供は授かれないかも…」
という現実に直面するのです。
ステップアップとは何?
不妊治療には、大きく分けて3種類の治療法があります。
タイミング法、人工授精、体外受精(顕微授精)です。
これらの治療法は、段階的なもので、最初はドクターが排卵日を予想して、
夫婦生活を行うタイミング法を行います。
この治療で妊娠しなかった場合次は、排卵の時期に精子を採取し、
女性の子宮に送り込む人工授精を行います。
しかし、ここでも妊娠しなかった場合は、
最終的に精子と卵子を体外から取り出し受精させ、
受精卵を体に戻す体外受精(顕微授精)へと治療が進みます。
この一段階ずつ治療が進むことを「ステップアップ」と呼びます。
実は、不妊治療をしている人にとってこのステップアップが一番悩むポイントと言われています。
ステップアップと治療費用
なぜ不妊治療をしている人がステップアップに悩むのか、
それはズバリ「治療費用」と「通院回数」です。
タイミング法の時なら、排卵を予想し夫婦生活を行うだけなので、
投薬などもほとんどないため治療費は低額です。
しかし、人工授精・体外受精とステップアップするごとに
投薬などもあり治療費用はかさみます。
人工授精では1回2万前後、体外受精だと1回30万~50万とも言われています。
また費用だけじゃなく、体の状態を観察するため通院回数も増えます。
仕事をしている女性は、通院回数が増えると仕事も休まなければならないので、
かなりの負担になります。
そんなこともありステップアップに悩む人が多いのです。
長く暗い出口が見えないトンネル
私は、タイミング法、人工授精、体外受精すべての不妊治療を経験しました。
治療中は何度も「今月こそ妊娠してほしい」「早くこの苦痛から脱出したい」
と毎日思っていました。
不妊治療のゴールは「妊娠」です。
そのゴールが見えない間は暗く長いトンネルの中をさまよっているような気分でした。
おそらく現在治療中の人も同じような気持ちを毎日抱えているでしょう。
しかし、そんな苦しい気持ちもちょっと考え方を転換するだけで解消できるとしたら、
あなたはどうしますか?
ポイントは「費用」より「若さ」
最近、卵子の老化という言葉をよく耳にしませんか?
実は、私たちが年齢を重ねるともちろん卵子も年齢を重ね老化するのです。
よって老化した卵子では妊娠率が下がると言われています。
できればタイミング法や人工授精など、
通院回数も少なく費用も抑えられる治療で妊娠したいと思う人がほとんどでしょう。
しかし、この卵子の老化に着目すれば、タイミング法や人工授精をダラダラ続けることは
とてももったいないことなんです。
ステップアップに悩んだときは「治療費用」や「通院回数」にポイントを置くのではなく、
「卵子の若さ」「妊娠率」にポイントを変えればステップアップもの悩み解消されるはずです。
まとめ
不妊治療をしている人にとってステップアップは、
治療費用や通院回数が増えるためとても悩む問題です。
しかし「卵子の老化」や「妊娠率」を優先させれば、
妊娠しない同じ治療をずっと続けるよりとても有効的です。
実際私も31歳~36歳までタイミング法や人工授精を続けていました。
不妊治療開始から5年後やっと体外受精にステップアップし、
1回目の体外受精で妊娠しました。
このとき本当に感じたのが
「もっと早くステップアップすればよかった」という思いです。
今ステップアップで悩んでいるなら、
ちょっとだけポイントを変えて考えるだけで視野は広がります。
1日でも若いうちに妊娠できるよう、ぜひステップアップしましょう。
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