主婦のみなさんのなかでも株を保有し、日々株価チェックされている方もいらっしゃると思います。
それ以上に、「夫が株やってるけど、私はノータッチ」という方のほうが多いのではないでしょうか?
我が家も典型的な数字に強い理系夫と、めっぽう弱い文系妻です。
しかし、そんな夫も株を選ぶ際、「どんな優待だとうれしい?」と、たまにですが聞いてくれます。
今年は私もオンライン証券口座を開設しました。
ここではおススメ株主優待の探し方やオンライン証券(ネット証券)についてご紹介します!
Contents
そもそも株主優待って?
株主とは、企業が発行する株式を買った人のことです。
企業は売り上げや利益のほかに、株式を売ることでも資金を得ています。
株をとても大量に購入すると、その企業に意見を言えるようになります(笑)。
ある企業が、別の企業の株を多く保有していると、その企業のものになってしまうほど、株は力のあるものですが、私たちは個人でそんなに多くを買えるわけではありません。
ですので、個人はある会社の株を買うことで、株価が上がった時の配当を得たり、お礼をもらったりすることが目的です。
そのお礼が株主優待。「100株分の資金を出してくれてありがとう」といったところです。
株を始める第一歩。おススメ「オンライン証券会社」と登録方法
(Yahoo!ファイナンスより)
株式を購入するには、オンライン証券会社で口座を開設します。
実店舗のある証券会社に出向かずとも、ネットの証券会社は手数料も安く、手続きしやすいのが特徴です。
Yahoo!ファイナンスでは、証券会社を検索することができます。
執筆時は、
総合1位 SBI証券
総合2位 楽天証券
総合3位 カブドットコム証券
となっていました。
オンライン証券は手数料や扱う投資の種類で選ぶのが通常です。
主なネット証券の10万円までと50万円までの株式売買手数料(税込み)を比較します。
10万円まで | 50万円まで | |
SBI証券 | 97円 | 270円 |
楽天証券 | 97円 | 270円 |
松井証券 | 0円 | 540円 |
ライブスター証券 | 86円 | 194円 |
各証券、同じような、微妙に違うような感じですね。
松井証券は10万円まで手数料はかからないのですが、50万円までになると他より倍近く高くなります。どちらがおトクか迷うところですね。
10万円から始める方も、銘柄や優待を比較して多少超すことも考えてみるのがおススメです。
筆者は「株価と日々にらめっこして頻繁に売ったり買ったりしないから、手数料はめちゃくちゃ安くなくていいかも」「10万円から始めるつもり」という基準で考え、楽天証券に口座を開設しました。
筆者が楽天証券を選んだ理由は、手数料のほか、主人も同証券に口座を開いていることと、なんとなくの安心感です。
なんとなくと言いましたが、最近、マクドナルドやミスタードーナツなど、楽天カードでポイントがつくお店が増えたことも一因です。
日ごろ行くところでよく見かける名前が安心感につながりました。
私もできた! オンライン証券口座の開き方
(楽天証券ホームページより)
筆者も口座開設した楽天証券の場合で説明します。
選んだ証券会社のホームページを開き、【口座開設】をクリック。
あとは手順に従って入力するだけでした。
(楽天証券ホームページより)
ひたすら入力、入力です。
残り何パーセントかが表示されるのでがんばれます。
ネット証券ですが、問い合わせフリーダイヤルがあるのはうれしいですね。
ひと通りの入力が終わると、持っていなかったので楽天銀行の口座も申し込みました。
本人確認ができ、カードが発行されたら完了となります。
(楽天証券ホームページより)
私は楽天銀行口座開設の本人確認を、川平慈英さんのコマーシャルで見た“宅配業者に見せる”という方法を選びました。
単純にどういう仕組みか興味があったのです。
入力の数日後、宅配業者さんが「本人確認の荷物です!」という大きな目立つパッケージを持ってこられました。
運転免許証を見せてあっというまに終了。
在宅していることが少ない、配達員さんにいろいろ見られたくないという方や、口座開設を急ぎたいという方は専用アプリでの申し込みが便利です。
優待のある企業を探そう
オンラインでも、実店舗でも、証券口座が開設できたら、株を始めましょう!
どんな企業の株式を選べばよいかが問題なのですが、まずは知っている企業、よく買い物に行くお店などから購入するのがよいようです。
よく行くお店があっても、お店の名前自体が会社の名前ではないことも多くあります。
UNIQLOは、ユニクロという会社ではなく、ファーストリテイリングという会社名だと知っている方も多いと思います。
●●ホールディングスというのもありますよね。
このようになじみのあるブランド名と企業名が異なる場合もありますので探してみましょう!
「UNIQLOよく行くから優待あったらうれしいな!」と思った方。
筆者も同じです。
しかし残念ながら、ファーストリテイリングに株式優待は今のところないようです。
株主優待の種類は大きく4タイプ
優待には
① 「品物がもらえる」 ② 「安く買える」 ③ 「無料券がもらえる」、「●円券がもらえる」 ④ 「イベントにご招待」 |
といった種類があります。
「品物がもらえる」系
「品物がもらえる」系優待には、自社商品詰め合わせや企業のある地域の特産物、お米といったもののほか、なかには、クオカードやお米券といった実質お金として使える優待もあります。
「安く買える」系
「安く買える」系優待は、●%割引で商品が購入できる、●円でレンタルできる、ホテルなどは●%引きで宿泊できる権利などがあります。
この場合は送られてくるカードなどを提示することで、株主であることを示せば利用することができます。
金券がもらえる類
金券がもらえる類の優待では、そのお店で使える100円券10枚つづり2冊といったものや、レストランなどでは1000円分お食事券などがあります。
小売業でない企業ではクオカードなどをもらえるところも。
金券は本当に助かりますよね。
レストラン食事券は有効期限があることが多いので、使い忘れに注意が必要です。
「イベントご招待」系
「イベントご招待」系の優待は、実際に行けるかどうかがカギです。
ANAは株主限定機体工場見学会などが開催されています。
子どもが喜びそうですよね!
このようなイベント系の優待は抽選に当たっても参加できなければ優待がないのと同じです。
地方に住んでいる父は、都心の美術館無料入館券をもらったのですが、行けずに期限が切れてしまいました。
優待をゲットするための株式購入時の注意点
優待をもらうには、株の申し込みに締切日があります。
まず、その企業の株式購入締切日(権利付き最終日)までに購入しないと権利がありません。
権利付き最終日は、権利確定日の3営業日前になります。
銀行口座は入れている期間だけ利子が付くものですが(最近は低金利でどれだけ長期間預金していても、利子はほとんど付きませんが)、株式は違います。
「この日にわが社の株を持っていたから、配当を配り、優待商品を送ります」といった具合に、企業がチェックする日に株を持っていた人に権利があるのです。
初心者が売ったり買ったり、と頻繁に行うことはしないかもしれませんが、このように権利付き最終日前後に持っているだけでも、その年の配当や優待をもらうことができます。
もちろん、よい株は長く持っていれば配当も増え、数年に渡り、毎年優待商品が送られてくることにもなります。
締め切り前後だけでいいか!と優待重視で慌てて手続きを誤ったり、日にちの計算を間違ったりしないように注意しましょう。
こんなものがもらえます!
主婦のよく利用する、またはよく知られている企業の優待を見てみましょう!
以下の株価は執筆時のもので、この金額に証券会社の売買手数料などは含まれていません。
『すかいらーく』
株価1,471円
100株以上 優待食事券(半年で3,000円分。1年で2回)
『イオン』
株価1,738円
100株以上 3%優待・株主本人、家族の計2枚のオーナーズカード
『日本マクドナルドホールディングス』
株価4,710円
100・200株 優待食事券1冊(バーガー類、サイドメニュー、飲物の無料引換券6枚)
ここでは100株でもらえる優待を挙げてみました。
500株、1000株と保有する株数に応じて優待もランクアップします。
各企業、いろいろな商品や割引券などがあって魅力的ですね。
優待だけ見ると「いいな~」と感じますが、実際には100株買う資金が必要です。
たとえばマクドナルドですと、4,710円の株を100株購入しないと優待の権利は発生しません。
単純に4,710円×100株=471,000円!
最初に約48万円用意しないと、マクドナルドの優待はもらえないことになります。
10万円で始められる優待株の探し方
(Yahoo! ファイナンスページより)
前項で「マクドナルドの優待には50万くらい必要なのか~」とがっくりしてしまいました。
そこでもう少し敷居を下げて、10万円からもらえる優待を見てみましょう。
Yahoo!のファイナンスページからも簡単に探せます。
『コジマ』
株価344円
100株以上 買物優待券500円2枚
『さいか屋』
株価474円
100株以上 株主お買物優待券15枚
『パスポート』
株価655円
100株以上 買物優待券500円相当
『ヴィレッジヴァンガードコーポレーション』
999円
100株以上 株主ご優待券10,000円分
優待の多くは、100株保有していることが条件です。
手持ち資金10万円から始める場合、10万円÷100=株価1000円前後の企業を探せばよいのです。
新生活シーズン、家電を買いに行くことが増えそうという方なら、コジマだ
344円×100株=34,400円
で、1000円分のお買物券が優待でもらえるというわけです。
「株価3ケタの企業」を探してみましょう!
結局損してる? 優待の選び方とちょっとした注意点
株でちょっとでも得したいのは誰しも同じ。
株価が上がりそうなのものを選ぶのが一番ですが、初心者ではよくわかりません。
まずは初めてみることが大事! ということで「ためしに優待のあるところを買ってみる」場合で考えてみます。
たとえば子どもが小さくてよく外食をする場合、レストランの食事券などはうれしいのですが、子どもが塾や部活で忙しい年ごろですと、なかなか外食に行く日が合いません。
そうしているうちに有効期限が過ぎてしまうことも。
それならばクオカードやデパート商品券など、有効期限がない(または長い)ものがおススメです。
また、食べ盛りならお米もおススメ。
好みに関係なく白米は消費しますし、優待は郵送や宅配で送られてくるので、重たいお米は助かります。
優待を選べる企業で、記入した返信ハガキを出す必要があるところもあります。
うっかり出し忘れると、プライベートブランド商品など決められたものが送られてきます。
それでもうれしいのですが、お目当てがある場合は忘れずに投函しましょう。
また、「500円優待券を使おう!」と思っていても、「2000円以上お買い上げで1枚利用可能」というような条件があるものが多いです。
筆者は期限内に優待券を使う際、金額を満たすためだけに今すぐ必要でないものを買うというモヤモヤを何度もしています。
買物優待券、要注意です。
長い目で、できれば楽しんで
10万円で100株買うことができる企業もたくさんあり、さまざまな優待があります。
しかし優待がもらえたと言っても資産が増えるとは限らないのが株や投資です。
おトクな優待券はもらえたけど、なんだか結局損してる? ということもありえると理解したうえで、少額から始めてみるのがおススメです。
主人は「優待の内容がよくなくなった」といって売った株が、その後上がって落ち込んでいたこともあります。優待ありきだとこんな失敗もありますね。
オンライン証券会社のサイトや、Yahoo!サイト内にある「ファイナンス」ページなどで人気のある銘柄を検索することができますので、まずは楽しみながら、いろいろ眺めてみましょう。
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