総務省HPより
「ふるさと納税」って、ほんと最近よく聞きますよね。
どんなものか興味がある人は多いのではないでしょうか。
「だけどやり方がよくわからない」、「税金が控除されるとか聞いたけど、どうやるの?」という主婦のみなさんにご説明します!
Contents
1.今さらですが、ふるさと納税ってどういうもの?
突然ですが、筆者と主人はそれぞれ今も実家のある愛知の市立の小・中、県立の高校を卒業しましたが、結婚後、神奈川に在住しています。
生まれ育った地方から出て都会に住んでいる人、日本中に大勢いますよね。
生まれた町の税金で育ててもらったのに、大人になって都会に出て就職し、結婚して住み続け、
生まれた町はというと人口が減って税収が減ったり、少子化が進んでしまったり。
そういう自治体が今、問題になっています。
ざっくり言うと、大人になった私たちが税金の納め先をえらべてもいいのでは?
納税してふるさとを元気にしよう!
というのが「ふるさと納税」。
ふるさとといっても、納税するのは生まれ故郷と限定されていません。
納め先は好きなところが自分で選べます。
2.ふるさと納税をやるとうれしいこと
納税というネーミングですが、実際は「自治体への寄附」になります。
寄附なんて高額所得者がするものだと思っていましたが、ごく普通のサラリーマンでもできるのです。
ここまででまとめると【自分が選んだ自治体に、自分で決めた金額を寄附することが「ふるさと納税」という仕組み】です。
実際、どんなものがもらえるのかというと、こんな項目から選べます。
ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」より
食品はもちろん、伝統工芸品やおもちゃ、宿泊券、釣り体験、珍しいところでは町長自ら観光案内ツアー1泊2日、自動車免許合宿、はたまた金魚といった生き物まで!
なんだか超豪華で、ものすごく種類の多いカタログギフトを見ているようですが、いくら寄附すればどれくらいのものがもらえるのでしょうか?
3.1万円のふるさと納税でもらえるこんなもの
「結局、どんなものがもらえるわけ?」というと、長崎県の阿南町というところに1万円を寄附すると、お米が20キロもお礼に送られてきます。
ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」より
お米は産地や銘柄もあるので単純に比較できませんが、仮に楽天市場で20キロのお米を見てみると、7180円でした。
1万円寄附しただけで、7000円程度するお米がもらえてしまうってスゴイ!
ほかにも、1万円の寄附でもらえるものに
・豚ロースしゃぶしゃぶ用1キロ
・からすみ100グラム
・ワイン3本セット
・ラフランス3キロ
・佐藤錦700グラム
など、数え上げればきりがないのです。
これは申し込むしかありません!
4.どうやって申し込めばいいの?
ふるさと納税を申し込むのに一番簡単なのは、ふるさと納税を紹介するポータルサイトを利用することです。
これらのサイトでは、ふるさと納税を行っている自治体を検索することができ、
もらいたいお礼や寄附する金額などから自治体を選ぶことができます。
ふくさと納税 おすすめサイト
YAHOO!JAPAN ふるさと納税
ふるぽ
ふるさとチョイス
さとふる
ふるなび
実際にサイトを見てみましょう
「ふるなび」で、三重県明和町に寄附してお米をもらいたいな、というケースで見てみると・・・。
クリック。
入力。
ここにも
どうでしょう。ネットショッピングのようですよね。
必要事項を入力し、クレジットカード情報などを入力するだけで自治体への申し込みが完了してしまいます。
まずはサイトをチェックしてみましょう!
5.税金の軽減のためには確定申告が必要
なんでみんなふるさと納税しないの?
ふるさと納税のメリットは、お礼がもらえるだけでなく、寄附したほぼ同等額の税金が軽減されることにあります。
しかし、そのためには確定申告が必要です。
これがネックでふるさと納税をしぶる人が多いのではないでしょうか。
どのくらい税金は減るの?
では、どれくらい税金が減るのでしょう?
たとえば1万円の寄附をして確定申告をしたら、1万円のうちの2000円は自己負担ですが、
残りの8000円は税金が戻ってきます(申告した年の所得税から還付され、翌年の住民税が軽減されます)。
2000円の自己負担は最初の1回目のみ!
その年にまた1万円ふるさと納税したら、次は2000円の自己負担はなく、まるっと10000円分が控除対象なのです!
ふるさと納税、すればするほど税金が減るなんて!!
控除額には上限がある
ただし、控除される額にも上限はあります。
それは年収や家族構成によって異なります。
総務省ホームページには、目安表が掲載されているので参考になります。
年間控除額以上の寄附に関しては、控除が受けられません。
ちなみにこの表、ホームページには年収2500万円まであります。
総務省ホームページより
確定申告はネットからもできる!
確定申告が苦手という人も多いかもしれませんが、
これまた今やネットでサクッと入力するだけでできる時代ですので、
臆せずやってみましょう!
国税庁のホームページから作成できますよ。
確定申告には各自治体から送られてくる「寄付金受領証明書」の提出が必要になるので、
なくさず取っておきましょう。
証明書は、お礼の品とは別に郵送で送られてきます。
我が家は住宅ローン控除も受けつつ、ほぼ毎年医療費控除も申請しています。
それでもふるさと納税の控除も受けられているので、みなさんもやってみてくださいね。
6.確定申告なしでふるさと納税ができる方法
自営業だったり、住宅ローン控除を受けていたりするサラリーマンなどをのぞき、
そもそも確定申告をする必要がない人は、条件はありますが、ふるさと納税のためだけに確定申告をする必要はありません。
「ワンストップ特例制度」というものを使えば、ふるさと納税しても確定申告が不要ですが、ちゃんと翌年度の住民税から軽減されます!
※総務省ホームページより抜粋
【ワンストップ特例制度】の使い方
ふるさと納税する際、「ワンストップ特例申請書」「本人確認書類」「個人番号(マイナンバー)確認書類」を、寄附する自治体に提出するだけ!
【ワンストップ特例制度】が使える人の条件
寄附する自治体が1年間で5自治体までであることと。
ワンストップ特例制度申請書と身分証明を1月10日必着で送ることができること。
年末年始の郵便混雑や寄附したい自治体の閉庁状況を考慮して、早めに手続きを行いましょう。
ちなみに5自治体までいう条件ですが、5自治体以内なら、何円でも何回でも可能です!
ワンストップ特例制度を利用せず確定申告する人も、確定申告する2~3月に慌てることのないよう、
できることなら12月までにふるさと納税、やってしまいましょう。
7.ふるさと納税のちょっと困った点
ふるさと納税、手続きは意外と簡単なんです。
カード払いもできるので、ネットショッピングをしたことがある方なら大丈夫、といっても過言ではないでしょう。
でもネットショッピングと違う、ちょっとした注意点があります。
いつ届くかわからない!
それは選んだお礼の品がいつ届くかは分からないということです。
この時期、おせち料理を返礼品にしている自治体もあります。
「ふるさとチョイス」より
さすがにおせちはお届け日を決めてくれていますね。
しかし、たいていの返礼品は配達日を選ぶできません。
いつ届くかわからないわけは?
理由として考えられるのが
・同じ自治体に、同じ金額で同じものを申し込んでいる人が大勢いる(だろう)
・自治体は到着順に事務処理をしているが、どれほど混みあっているかわからない
・自治体ではなく、そこからさらに業者からの発送が多いので、いつなのか読めない
・返礼品は自治体にとっても、業者にとっても、商売ではなく、あくまで寄附という善意に対してのお礼だから
といったところではないでしょうか。
こんなことも・・・
そんなわけで、我が家にも突然お米やうなぎ届いたことがあります。
お米を返礼品に申し込んだのですが、ついにお米が切れてしまい、買うのもどうしようかと思いつつ、
ついに今晩炊く分がないとなって10キロ買ってきました(5キロは割高なので)。
そうしたら、まんまと翌日、秋田のある自治体からお米を送っていただきました(T_T)
また、うなぎなどは冷凍のクール便で送られてきます。
宅配便業者も留守なら不在届を置いて預かってはもらえますが、
何日か旅行などで不在にしていると、やはり困りますよね。
でも、ほぼどうにもできません。
食品を申し込むときは、確実に自宅にいる期間が長いときに注文した方が安心です。
8.まとめ
総務省ホームページより
ふるさと納税はメリットが大きく、手続きはそんなに難しくない、ということがわかっていただけたでしょうか?
お礼が楽しみで応援する自治体を選ぶこともできますが、先日の鳥取中部地震や熊本地震で被害のあった自治体へ、
復興に対してふるさと納税することもできます(返礼品を辞退して、寄附することもできます)。
急げば、地方を応援もできて、来年の税金軽減に間に合いますよ!
いつやるの?
今でしょ!
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