どこよりもわかりやすく解説! 新洗濯表示マーク まるごとガイド

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もう師走!本当に一年が過ぎるのは早いものです。

この忙しい年末に、何十年も同じだったものから変わるものがあります。

それは「洗濯表示マーク」!

関東でも11月に雪が降るくらいなのでうすうす気づいてはいましたが、

今年の冬は厳寒だそうです。

寒いだけでも嫌なのに、冬になると憂鬱なのが、洗濯ものが乾かないこと。

乾いていても取り込むころには冷え切っていて

「まだ濡れてる?」と感じることが多くなります。

それに加えて、新表示マークでややこしくなるなんて、気分も落ち込みますね。

そこで、どう変わったのか分かりやすく解説します!

洗濯表示マーク、なんで変えるの?

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ここ数日、衣類の取扱い表示(洗濯表示マーク)

が変わるというニュースが増えたので、

変わったことをご存知の方は多いと思いますが、

「困ってないのに、突然変えないでよ」と思った方もいるかもしれません。

でも実は昨年3月の時点で、変更することが発表されていました。

消費者庁が

「家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規定の改正」

を行ったためですが、どうして新しくしたのでしょう?

そもそも新しくするというより、「国内外で統一」するというのが正しいようです。

今まで日本独自の洗濯表示マークを使っていたというわけですね。

今回統一すると、

『海外で購入した繊維製品の取扱いなどを円滑に行えるようになる』

(消費者庁ニュースリリースより抜粋)とあります。

海外で洋服なんて買わないし!

そもそも海外なんてここ数年行ってないし! という方、私もそうです!

そんな一部の人のために変更するなんて! 

と思うかもしれませんが、海外で買わなくても、

海外ブランドの衣服、実は何枚か持っていませんか?

GAPやOLDNAVY、ZARA、H&Mといったファッションブランドのタグを見ると、

実はすでに新しい洗濯表示マークになっているのです

日本は独自の洗濯表示マークだったらしい

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海外はずっと以前から、今回新しくなった洗濯表示マークだったのですが、

ではなぜ日本は独自のマークを使っていたのでしょうか?

私は海外在住の経験もなく、実はあまり気にしたことはなかったのですが、

外に干して自然乾燥することは、日本独自の洗濯習慣らしいのです。

加えて、縦型洗濯機も日本特有。

そういえば海外ドラマやおしゃれなインテリア雑誌などを見ると、

海外の洗濯機はドラム式でキッチンのすぐ横に置いてあったりしますよね。

新しくなった表示マークを見てみよう!

(1)洗い方編

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洗い方だけでこんなに…と思うと、ゲッソリしてしまいますが、

よくよく見れば簡単、親切な表示になっています。

洗面器マークがあれば、まず洗濯機の使用や手洗いが可能。

中の数字は水温、下の線は弱水流を使うかどうかを示しています。

洗面器マーク下の1本線は、ない場合よりもやさしく洗う、

2本線はもっとやさしく洗う、ということです。

洗面器に手を入れているマークは

「40度を限度として手洗いできます」という意味。

40度以上じゃあ熱くて手洗いできませんよね。

ちなみに、東京都(都庁付近)の12月の平均水温(水道水)は

12度程度だそうです(東京都水道局、平成27年度調べ)。

1・2月は平均8度台、8月は平均25度程度になります。

水温は寒い地方、温かい地方など差があると思いますが、

通常、水道水で洗うぶんにはこれらの表示ならば問題ないようです。

残り湯を使ったり、熱いお湯で洗濯できるタイプの洗濯機を

使用したりされる場合などに注意しましょう。

(2)漂白編

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以前の漂白に関するマークを覚えていますか?

表の右に載せましたが、三角フラスコのマークでした。

ですので、新しい漂白に関する表示も三角なんだ! と覚えましょう。

白い三角は塩素系も酸素系も使えます。

斜線が入ったものは酸素系のみ、塩素系は使えません。

何系漂白剤なのかは、漂白剤ボトルの表示を確認しましょう。

バツ印は漂白NGです。

(3)乾燥機編

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ドラム式洗濯機っぽい形なので、「乾燥のマークだな」と分かりますね。

中にある・点が2つのほうは高温乾燥が可能(ヒーターを強設定にする)、

1つ点は低温で乾燥する(ヒーターを弱に設定する)、バツは乾燥機の使用は不可です。

ちなみに「タンブル」とは、辞書を引くとズバリ、

「回転式乾燥機で乾かす」(ジーニアス英和辞典)と出てきました。

衣類を熱と一緒に回転させながら乾燥させることで、

家庭のドラム式洗濯機やコインランドリーの乾燥機も

このタンブル(タンブラー乾燥)にあたります。

乾燥機を使っていいかどうか、ということですね。

(4)干し方編

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これも四角なので分かりにくいですが、ここでは中の線だけ注目しましょう!

中の線は、洋服がハンガーで干してある様子を表しているようです。

左上の斜線は日陰を表します。

縦ならば脱水後、ハンガーで吊るして干してよい。

横ならば脱水はできますが、伸びてしまうので平干しで。

2本になると濡れたままで(脱水せずに・絞らずに)となります。

「2本線はびちゃびちゃ」と覚えましょう。

斜め線は屋根や軒のひさしなのかもしれませんね。

(5)アイロン編

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アイロンはそのままの絵で分かりやすいです!

乾燥機と同じく、点の数で温度が変わります。

3点が高温(200度)、2点が中温(150度)、1点が低温(110度)です!

(6)ドライクリーニング編

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ドライクリーニングはややこしいですし、実際にやるのはクリーニング屋さんですね。

できるかできないかだけ、わかればよいと思います。

(7)ウエットクリーニング編

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新表示になり、聞いたことがないウエットクリーニングという言葉が出てきました。

海外ではメジャーなのか?と思ったら、クリーニング屋さんが行う特殊技術だそうです。

ですので、このマークも衣類を出されたクリーニング屋さんが見るものですので

スルーしてオッケーです。

(8)マークで表せない編

マークのほかに注意すべき点として、

「洗濯ネットを使用する」「裏返しにして洗う」「アイロンには当て布をする」

などはマークでは表されず、言葉で補足されるそうです。

しかしメーカーの任意表示になりますので、

大事な衣類は自分でちょこっと注意したほうがよさそうです。

まとめ

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新しい洗濯表示マーク、細かくなってややこしいかと思いましたが、

意外と難しくなかったと思います。

水温などが細かく表示されることで、

「洗ったら縮んじゃった!」という悲しい事態が避けられるかもしれません。

この新表示、すでに店頭にあるものは従来の表示のままですので、

しばらくは混在することになりそう。

水は冷たく、乾きにくい冬ですが、ちょっとおしゃれな新しい表示を見つけて、

楽しく洗濯しましょう!

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