
ricorico
ライター・編集者。
暮らしまわりを中心に雑誌・カタログ・webなどで執筆中。
体を意識して動かさない限り、
毎日の生活で、大きく動かすことが少ない肩甲骨。
近ごろ話題の肩甲骨はがし、はじめてみませんか?
カチコチの肩甲骨をほぐすと、
こりがほぐれ、体が軽くなっって気持ちいい!
肩甲骨はがしは、肩こりを和らげるだけでなく、
猫背を解消して姿勢がよくなったり、
体のラインが整って若々しい体をキープできたり、
冷えを防いだりなど、きれいにつながるうれしいこともいっぱいです。
さあ、肩甲骨はがしできれいをめざしましょう。
Contents
肩甲骨はがしって?
肩甲骨をはがす! なんて聞くとちょっとびっくりですが、
簡単に言えば、整体やストレッチなどで
コチコチに凝り固まった肩甲骨まわりの筋肉をほぐして可動域を広げること。
自在に動く状態に戻してあげることです。
肩甲骨のまわりに集まる筋肉の、その数は30以上。
硬くなりやすく、疲労しやすいのが特徴だそうです。
筋肉は、第二の骨格とも言われる筋膜におおわれています。
私たちの体がスムーズに動くのは、その筋膜が、
筋肉や骨、内臓、血管など、体のなかのパーツを包み、支えているから。
でも、日々の運動不足や加齢、スマホ操作やパソコンでのデスクワーク、
重い荷物の持ち歩きや、足を組むクセなど、何気ない毎日の生活習慣によって、
筋膜はねじれたり、縮んだりしてしまい、結果、筋肉が硬くなってしまいます。
とくに肩甲骨は、姿勢の悪さや体のクセの影響を受けやすくて、
筋膜が縮んだり、ねじれたりしやすい場所なのだそうです。
ではどうすればいいかというと、
ねじれたり、縮んだりして、筋膜が引っ張り合っている状態をゆるめてあげましょう。
ゆるめることで筋肉の緊張が和らいで、血液やリンパの流れもスムーズになります。
そのための手軽な方法として今注目されているのが、肩甲骨はがしなのです!
肩甲骨のコリをチェックしましょう。
肩甲骨がカチコチになっていると、肩こりや頭痛、腰痛だけでなく、
便秘になったり、体が冷えやすかったり、ダイエットをしても効果が現れにくかったり、
体中のさまざまな不調につながってしまうそうです。
まずは肩甲骨が凝っていないかをチェックしてみましょう。
●あお向けになり、手のひらを上にして腕を頭の方向にまっすぐ伸ばしましょう。
ひじを曲げずに腕をまっすぐに伸ばせますか?
●体の正面で両ひじを合わせ、両手のひらも合わせて両腕を天井に向けてあげてみましょう。
ひじがあごより上に持ち上げられますか?
●背中側でひじをのばして手を組めますか?
●体の前で腕をよせた時、両手がぴったり合わせられますか?
ひとつでもあてはまれば肩甲骨が凝っています。
肩甲骨はがしの効果とは?
肩甲骨はがしで、肩甲骨周辺の筋肉がやわらかくほぐれると、
肩こりがラクになるのはもちろんですが、
ほかにもいろいろ、女性にとってうれしいことが待っているようです。
血行がよくなって冷えにくくなる。
肩甲骨のコリがほぐれると血液やリンパ液の流れがスムーズになり、
体内酸素が増えて筋肉量がアップします。
血行がよくなって体がほっこりと温まりやすくなります。
お通じの悩みが
体内酸素が増えると腸の働きがよくなり、便通が改善されやすくなります。
姿勢がよくなる。
背中がまるく、ぜい肉がついていると、老けた印象に見えてしまいますよね。
肩甲骨はがしをおこなうと、胸が広がり、背筋がシャキッと伸びるので、
丸くなったねこ背が解消され、きれいな姿勢になります。
バストアップも期待できる。
ねこ背でいると肩甲骨が開いてしまった状態になっています。
肩甲骨はがしをおこなうことで、肩甲骨を寄せやすくなり、
バストを支えている小胸筋が鍛えられるのでバストアップ効果が期待できます。
さらに、バストの垂れ下がりでも起こりやすい顔のたるみの改善までも期待が!
デトックスにもひと役。
肩甲骨の歪みやこりは老廃物がたまりがちになっている状態です。
コリがほぐれて歪みが治ると、老廃物がスムーズに排出しやすくなり、
首やデコルテ周りがすっきりした印象に。
ホルモン分泌も促進。
全身の血の巡りがよくなると、脳へも十分な血液が運ばれますよね。
その結果、自律神経が整ったり、ホルモン分泌が促されたり。
助骨が広がることで深い呼吸ができるようになるので
新鮮な酸素が体のすみずみまで巡って若々しい体をキープできます。
ダイエットにも期待が。
肩甲骨はがしは筋肉がいい状態に戻り、骨格や体のバランスが整いやすくなります。
体のラインがきれいになるだけでなく、ダイエットをしてもシェイプアップ効果が
でやすい体質になると言われています。
肩甲骨はがしのやり方(セルフストレッチ方法)。
肩甲骨をほぐすストレッチは一人でも手軽におこなえます。
ストレッチの方法はさまざまな方法がありますが、
簡単にできるものとしては、肩を上げ下げするストレッチもそのひとつです。
ほかにも、
1.ひじを曲げて両手をグーにし(親指を鎖骨のあたりに) 背泳ぎをするように右、左と交互に、外側へ向けて腕をぐるぐる回します。2.10回おこなったら次は内側へ、同じ要領でぐるぐる回すのを10回おこないます。 |
こういうストレッチはデスクワークの合間にも手軽にできるのでおすすめです。
オリジナルの肩甲骨ほぐしメソッド「あくび体操」主催の、
たんだあつこさんによる寝たままおこなう肩甲骨はがしも注目。
たとえば、こんなストレッチ!
1.あお向けに寝て、両ひざを両手で抱えて引き寄せます。頭は床につけたまま。
2.体全体で右側へゆっくり転がり、次に同じように左へ転がります。 ※息は止めずに鼻呼吸をしながらおこないます。ひとつの動きは10秒程度が目安。 |
肩甲骨はがしをおこなうときの注意点。
肩甲骨はがしは、体調がよくないときや、食事の後は避けましょう。
痛みを感じたらやめ、ゆっくり、のんびり自分のペースで、
気持ちいい程度におこなうのが大切です。
ふだんから痛みや支障をきたすようなひどい症状の場合は
無理におこなうと症状が悪化することがあります。
そういう方は専門家のアドバイスのもとにおこなってください。
動画などもたくさん紹介されています。
参考にするときは、信頼できる動画をもとにおこなってくださいね。
NHKの『ためしてガッテン』や、日テレの『世界一受けたい授業』の
番組でも肩甲骨はがしの動画やストレッチ法が紹介されていました。
家事をしながら肩甲骨はがしストレッチ
家事やふだんの生活でも肩甲骨を意識して動かしましょう。
まず大切なのは、あごを引いて背筋を伸ばし、姿勢よくおこなうこと。
首が前に出るストレートネックにならないように
ふだんから気をつけてくださいね。
とくにスマホ操作などはストレートネックになりやすいのでご注意を。
窓を拭くとき、雑巾がけの時、モップがけなど、
腕や手先だけを動かすのではなく、意識して肩甲骨から大きく腕を動かしてみましょう。
たとえば、フローリングのモップがけなら、姿勢をよくし、
腕だけを動かしてモップを動かすのではなく、
腕を肩甲骨から押し出すようにし、
また肩甲骨から引き寄せるようにして拭きます。
特別なストレッチだけでなく、毎日の生活のなかで、
ちょっとしたときに肩甲骨を意識して動かすようにし、
カチコチにならないように気をつけるだけでも違いますよね。
肩甲骨は別名天使の羽とも呼ばれているそうです。
肩甲骨はがしで、ぜひ美しい天使の羽の背中を手に入れてください。
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