京都の和菓子のおもたせ。 年末年始の手土産にもぴったり。

きれいな包みを開いたら、思わず笑みがこぼれる、京都の和菓子。

京都の老舗和菓子店の、人気のお菓子をお届けします。

贈られた側が、「おもたせで失礼ですが」と、
すぐに開いて、いっしょに楽しみたくなる。

贈って大満足! もらって嬉しい!、センスが光る、京の雅な品々です。

お取りよせができるものもあるので、年末年始のおつかいものにもぜひ!

<画像・鍵善良房公式より。7種の縁起物を詰めた新年のお菓子 ”七寿づくし ”>

おもたせと手土産の違いって?

おもたせは、ちょっと高級なかしこまった品物のイメージがあって、
手土産と混同して使っている人が、意外に多いようです。

”おもたせにぴったり”などのキャッチフレーズで、カタログやCMが出ていたり、

お店が、おもたせ品と銘打って販売しているところもありますよね。

おもたせは、本来、もてなす側が使う言葉。

訪問した人が持参したお菓子などを、その場でもてなす時に使う言葉です。

頂いたお菓子をお出ししておすすめするときに、
こちらで用意したものでなくてすみません、という
相手への気遣いの気持ちがこめられています。

日本ならではの思いやりの言葉ですよね。

その時のシチュエーションや、
手土産を贈る側、贈られる側との関係や、
タイミングによってスマートに使い分けをしましょ!

京都の和菓子、亀末廣の、京のよすが

ふたを開けたら、なんてきれい!と、喜ばれること間違いなしの一品です。

贈る側もワクワク、うれしくなるお菓子です。

秋田杉の木箱に、季節感あふれる干菓子や、有平糖、半生菓子などが
彩り豊かに詰まっています。

四畳半に区切ってあることから、”四畳半”と呼ぶ人も多いお菓子。

三代目が考案したと伝わる、四季折々の草花を色彩豊かに、
美しくデザインした風流な干菓子。

その華やかさから、お誕生日のプレゼントなどに贈る人も多いようですよ。

季節によってお菓子の種類が変わるのを楽しみにしている人がいっぱいいます。

烏丸御池にある、1804年<文化元年>創業の、亀末廣の代表銘菓です。

かつては徳川家康の宿館だった二条城や、御所にお菓子をおさめていた老舗中の老舗。

こちらは夏をモチーフにした、京よすが。

赤いうちわや苔、あじさいなど、きれいな夏景色が広がります。

お手頃価格の化粧箱入りもあります。

亀末廣は、昔ながらの対面販売を大事にしているため、百貨店出店もなく、
通販でも購入できません。

京都のお店でぜひ!

杉箱入り 四畳半サイズ<5.5寸> 3600円

化粧箱入り2400円。
六角形箱の小サイズ1100円。

御菓子司亀末廣

京都市中京区姉小路烏丸東入ル
TEL 075-221-5110
午前8時半〜午後6時
日曜、祝日、正月休み

取り寄せ不可。

 京都の和菓子、亀屋良長の、烏羽玉<うばたま>

漆黒の、シンプルで美しいお菓子。

波照間産の風味のいい黒糖を使ったこしあんの、まんまるのあん玉に、
寒天をかけてけしの実を飾った、つややかで美しいお菓子です。

黒糖のコクと香り、上品な甘みが広がる、後引く味わいで、
つい、もうひとつと、手が伸びてしまいます。

200年以上作られている人気に、納得のおいしさです。

濃茶はもちろん、コーヒーにもとてもよくあいます。

亀屋良長は、現在の当主が8代目。1803年の創業の老舗。

初代が、おいしい和菓子づくりのために、良質の水を選び、
四条醒ケ井<さめがい>で創業。

今も、店先からこんこんと湧き出る、京の名水と呼ばれる、
醒ヶ井の水を使ってお菓子づくりをしているそうです。

ちなみに、こちらのお水、汲んでいただくことができるそう。

伝統を守りながらも、新しい商品開発や、女子好みのコラボ商品にも熱心なお店。

最近は、サンフランシスコのダンデライオンチョコレートとコラボした、
良質なカカオを黒糖あんに混ぜ込んだ烏羽玉CACAOも人気です。

烏羽玉 486円 <6個入り>〜。

烏羽玉CACAO1058円 < 6個入り>。

京菓子司 亀屋良長公式ホームページ
http://kameya-yoshinaga.com取り寄せ可能。オンラインショップあり。

京都の和菓子、鍵善良房の、菊寿糖と、おちょま。

くずきりで有名な、鍵善良房。

お店の佇まいも素敵です。

江戸の享保年間から、茶人や僧侶に菓子を供し、
花街、祇園という土地柄、お茶屋や料亭に通う文人墨客、
旦那衆に愛されてきました。

くずきりはお店でしかいただけませんが、
手土産にしたい、おもたせにしたい、銘菓はいっぱい。

銘菓の代表とも言えるのが、そのなかのひとつがこれ!

箱を開けたら菊の意匠の、和三盆糖の干菓子がぎっしり。

中国故事に因んだ、長寿を願う菊の花を形どった美しい干菓子で、
その名も菊寿糖。

代々大切に受け継がれてきた菓子型と、製法を守り、
ていねいに手作りされています。

口に入れると、ほろほろっと溶けるように崩れ、高級和三盆のすっきりとした
甘みがふわりと口の中に広がります。

菊寿糖<紙箱>20個入り900円。

木箱入りは28個入り1600円〜。

紅白は、ハレの日、慶の時にもぴったりですね。

紅白は受注商品になり、価格は異なります。

こちらはおちょまというお菓子。

紅をちょんと頭につけた姿が愛らしい、阿波和三盆糖を使った釣鐘型の干菓子。

舞妓さんの見習いを、”おちょま”と言います。

そんな愛らしいおちょまの姿をイメージしたかわいいお菓子です。

ひとつづつ、和紙で、キャンディみたいにくるまれてる姿もかわいいですよ。

おちょま20個入り 紙箱900円。木箱40個入り2400円。

鍵善良房公式ホームページ
京都祇園の和菓子屋「鍵善良房」のウェブサイト
取り寄せ可能。オンラインショップあり。店舗は、四条本店の他、高台寺店、ZEN CAFE。

京都の、和菓子、二條若狭屋の不老泉<ふろうせん>

江戸時代からの老舗、総本家若狭屋で、初代の藤田芳次郎が修行をし、
1917年<大正6年>に暖簾分けを受けて創業した二條若狭屋。

茶会用の菓子などでも知られる名店。

駒敏郎氏の店舗の歴史によると、初代の芳次郎は画家を志していたそうで、
生菓子にも抜群のセンスが光り、4代目になった今も、
その意匠はとても美しく、印象的です。

<画像 食べログmagazineより>

秋の代表的な生菓子。”もみじ狩”

生菓子はお取り寄せはできませんが、店内にはお抹茶と生菓子がいただける
スペースがあります。

<画像・伊勢丹オンラインストア公式ホームページより>

おもたせに人気の銘菓のひとつが、マッチ箱のような、かわいいパッケージの、
雪月花をテーマにした、くず湯と、くず汁粉の不老泉。

小箱の版画は、90年前に描かれた、版画家、徳力富吉郎によるもの。

初代は、包装や掛け紙などのデザインにもセンスを発揮していたそうです。

神坂雪佳の掛け紙も美しいですよ。

小箱の絵柄で中身が異なります。

3種類の雪月花の、松の絵柄の雪は真っ白なくず湯。

うさぎの絵柄の月は、抹茶風味のくず湯。

花の絵柄の花は、ぜんざい風味。

熱湯を注ぐと、とろ〜りとしたおいしいくず湯ができあがります。

なかでも、花と、うさぎは、お湯を注ぐと、かわいい千鳥とあられが
浮いてきて、楽しい!

鳩は夫婦和合の象徴や、平和のシンボル。

縁起がいいモチーフなので、おつかいものにもおすすめです。

お手頃価格なので、プチプレゼント的な手土産にもぴったり。

不老泉 1個200円〜。

丹波産のつくね芋を加えた、しっとりやわらかな生地の
じょうよまんじゅうの、家喜芋<やきいも>もおすすめ。

大こしあん、中つぶあん、小こしあんの3種類があり、
取り混ぜた箱入りや、かご入りがあります。

家喜芋 3個袋入り620円〜。
かご入りは5個1600円〜。ふきん付き。

ニ條若狭屋公式ホームページ
電話かFAXにて取り寄せ可能。
生菓子は取り寄せ不可。店舗は二條若狭屋本店と、寺町店。

京都の和菓子、京華堂利保の、しぐれ傘

<画像 京名物百味曾より>

京華堂利保は、1903年<明治36年>創業。

武者小路千家の茶菓を仕立ててきた名店です。

香ばしい麩焼煎餅に、刻んだ大徳寺納豆を練りこんだあんを
はさんだお菓子、一筆書きの渦巻きが印象的な騰々<とうとう>や、
じょうよまんじゅうのおいしさで有名なお店です。

もうひとつの銘菓が、人気の、しぐれ傘。

箱を開けると、どらやき生地でやわらかな羊羹をはさんだ、
傘を開いたようなまるい形のお菓子が!

等分に切り分けて、付属の黒文字を挿すと、たちまちかわいいしぐれ傘の形になる、
とても楽しい遊び心のある和菓子です。

俳句にちなんだお菓子、俳菓ならではの、風情がありますよね。

しぐれ傘 しぐれ傘ミニ 8人分<箱入り>1050円。
1個12人分<箱入り>2100円。

京の和菓子は包装紙も凝ったものが多く、手土産にも、おもたせにもうれしい。

京華堂利保は、宝づくしの包み紙で、色は4種。

古くからの版を今も大切に使っています。

御菓子司 京華堂利保

京都市左京区二条通川端東入ル難波町

TEL 075-771-3406

午前9時〜午後6時

日曜、祝日、第3、4、5水曜休み

TELにて取り寄せ可能

店舗場所情報URL

京都の和菓子・末富のうすべに

水色のきれいな包み紙、末富ブルーでもおなじみの、
1893年<明治26年>創業のお店。

淡い甘辛と黒砂糖の蜜をひいて仕上げた、大判二枚を意味する縁起のいい両判や、
白水墨客、京ふうせんなど、定番のおいしい麩焼せんべいのなかでも、
春にぴったりな、雅なお煎餅が、うすべに。

<画像・婦人画報のおかいもの公式よりhttps://fujingaho.ringbell.co.jp/shop/

うすべには、肉厚な梅を裏ごしして煮詰めた梅あんのお菓子。

季節を問わず、茶室で出せるお干菓子をと考案した品で、
梅あんを半分の厚みに切った、かろやかな麩焼のせんべいで挟んでいます。

口に入れると、やわらかで、しっとりとして、すっと溶けていくよう。

シャリっとした麩焼の食感と、梅の香りと優しい甘み、
さらにほのかな酸味がおいしいお菓子。

透かすと見える薄紅色のあんも春の訪れを感じさせるきれいな銘菓です。

うすべに 6枚入り1080円<紙箱>〜。

京菓子司 末富公式ホームページ
京菓子司 末富のホームページです。京都の歳時記を表現した主菓子(生菓子)をはじめ、御引出物から普段使いまで様々な和菓子をおつくりしております。
取り寄せ可能。一部商品は、インターネット、百貨店でも購入できます。
店舗詳細はホームページを。

京都の和菓子、紫野和久傳の西湖<せいこ>

れんこんの葛粉を、和三盆糖や和三盆糖蜜で練りあげ、
生笹の葉でくるんだ、れんこん菓子、西湖<せいこ>。

なめらかで、とぅるーんとしたのどごしの生菓子です。

名料亭として知られる和久傳の、
料理の最後のお菓子として出したのがはじまりで、
その後、おべんとうに入れた西湖<せいこ>が
さらに評判を呼び、手土産として、おもたせとしても人気の今の、西湖に。

冷やして楽しむのはもちろん、温かくしてきな粉をかけるなど、
通年楽しめます。

西湖5本入り<竹籠入り>1998円〜。

紙箱入りは5本、1836円 〜。

紫野和久傳公式ホームページ
京都の料亭和久傳と、料亭の味をおもたせに仕立てる紫野和久傳の公式サイト。旬のお料理や、京都の四季をお届けするだけでなく京の料亭の味をお取り寄せできるオンラインショップもご用意しております。
取り寄せ可能。
オンラインショップあり。京都の店舗は大徳寺店ほか、堺町店、JR京都伊勢丹店

京都の和菓子、越後屋多齢堂の、カステラ

北野天満宮の近くに位置する、カステラの専門店。

雪解けのようなふわっふわのカステラです。

カステイラと書かれた箱もレトロでいい雰囲気。

創業は江戸末期。

創業時からの伝統を受け継いだカステラは、
添加物も一切加えず、ていねいに手作りされています。

作りたてのおいしさを味わって欲しいからと、当日分だけ焼く、
作り置きをしないこだわりもうれしい。

京都の人たちに愛され続けているお店です。

紙箱入りカステラ700円〜。
写真のデザインの箱入りは1300円〜。

越後屋多齢堂公式ホームページ
京都 越後家多齢堂のカステイラ(カステラ)は、厳選した素材をふんだんに使い、添加物を一切加えず、ひとつひとつ手作りで焼き上げた、素材の美味しさが味わえるカステイラです。
取り寄せ可能。オンラインショップあり。

京の和菓子、笹屋伊織の、どら焼き

笹屋伊織は、1716年創業。徳川吉宗が八代目の将軍に就いた年です。

伊勢で御菓子司をしていた初代、笹屋伊兵衛が御所の御用のために
京へ呼ばれたのがお店の始まりだそうです。

京都御所や寺社、茶道などのお茶菓子を作り続けて300年以上の歴史を誇ります。

この店の代表銘菓と言えば、どら焼き。

そう、これ、どら焼きなんです。

すっきりとした、美しい意匠のどら焼きですよね。

京都、東寺のお坊さんの副食菓子として考案したのがはじまりで、
それ以来おなじ製法を大事に守って作り続けられています。

皮は銅鑼<どら>の上で焼いた、もちもちっとした薄皮。

棒状の、風味豊かなこしあんを薄皮で巻き、
竹の皮に包んでいます。

もっちりとした食感と、後口のいい甘さのあんが評判。

手間ひまがとてもかかるため、店での販売も、当時は月に1日だけ。

弘法さん(弘法大師の月命日)の21日だけ販売をしていました。

今は、毎月3日間、20日〜22日のみ、買えます。

取り寄せに関しては、19日〜22日に手元に届くように予約販売ができます。
<毎月15日予約受付の締め切り>

日持ちは7日間なので、手土産に、おもてなしにおすすめ。

どら焼き1棹1620円〜。

こちらも古くから続く、笹屋伊織のお菓子、だるまさん。

たっぷりのあんこに、大粒の栗がまるごと入った、もなかです。

だるまの形が愛らしく、七転八起きから縁起がいいモチーフとされています。

限定100個をネットショップで特別販売中です。

だるまさん3個入り918円〜。

京菓匠 笹屋伊織公式ホームページ
京菓匠 笹屋伊織 公式サイトです。笹屋伊織が京都に暖簾を掲げたのは、今から300年以上前の1716年。私共は常に最上のものを求められるお客様の声にお応えしながら、有職菓子司として豊かな京都の四季を味わえる和菓子作りを研鑽して参りたいと存じます。
取り寄せ可能。オンラインショップあり。店舗は、本店イオリカフェ、南店、嵐山SASAYAIORI+ほか。


京の老舗の和菓子、まだの方はぜひ楽しんでください!

※ 公式ホームページがないお店の営業時間などは、
変更になっている場合がありますので、事前にご確認ください。

ご紹介をしている商品価格は、税別になっているものもあります。

本店以外にも、百貨店などで販売しているお店もありますので、
ホームページでご確認ください。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

シェアする