ふっくらもちもちの皮をかじると、じわ〜っとあふれだすおいしい肉汁。
神戸っ子が子どもの頃から大好きな、おやつの定番、豚まん。
蒸したてのアツアツを頬ばる、しあわせのひととき。
とくに寒い冬に食べる豚まんは格別のおいしさ。
神戸を訪れる人も立ち寄って食べたり、お土産に買う、SNSでも人気の豚まん。
11月11日は豚まんの日でした。
毎年11月11日には神戸豚まんサミットが開催され、神戸は豚まん愛にあふれてます。
それぞれのお店が皮や餡にこだわって手作りする自慢の豚まん。
おいしいお店は数々あれど、三宮、元町を中心に、
選りすぐったおすすめの豚まんをご紹介します。
さあ、作りたて、蒸したてのホカホカを食べに出かけましょ。
豚まんの元祖、神戸、南京町の老祥記
神戸の中華街、南京町の老祥記<ロウショウキ>は今や全国的に有名なお店。
1915年<大正4年>創業の、神戸の豚まんの老舗です。
豚まんは、中国の天津包子<テンチンパオツー>と呼ぶ饅頭を、
老祥記初代の店主、曹<ソウ>さんが、日本人が食べやすい、
親しみやすい味にと生み出しました。
豚饅頭という呼び名発祥のお店です。
作る数は1日になんと1万3000個。
それでも早くから行列ができ、早い時間に売り切れてしまうほどです。
四代目になった今も、創業当時の味を大切に、ひとつづつ手作りしています。
麹を使っているちょっと甘めでもちもちの皮、
中の餡はしっかりめの味つけでおいしい肉汁がたっぷり。
小ぶりサイズで食べやすく、神戸散歩のおやつにもぴったりです。
<画像老祥記ホームページより>
老祥記<ロウショウキ>
神戸市中央区元町通2−1−14 午前10時〜午後6時半(売り切れ次第終了) 月曜休み 土日、祝日は1時間ほど並ぶことも。 1個90円。 イートインあり。一人前(3個)〜。 公式ホームページ |
お店の向かいにある曹家包子館(ソウケパオーツーカン)は、
老祥記プロデュースの姉妹店です。
噛むとあふれだす肉汁と、旨味が凝縮した乾燥しいたけがたっぷりの
オリジナル豚まん、風味がいい椎茸豚肉包が楽しめます。
さらに、このお店でも老祥記の豚まんが食べれるのもうれしい。
ふたつの味わいをぜひ楽しんでくださいね。
曹家包子館(ソウケパオツーカン)
神戸市中央区元町通1−3−7 午前10時〜午後6時半(売り切れ次第終了) 火曜(祝日の場合は翌日)休み 1個90円。 イートインあり。 公式ホームページ |
神戸・新開地、春陽軒のピリ辛味噌味の豚まん
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<画像 関西グルメガイドブックホームページよりhttps://nori-maga.com>
春陽軒<シュンヨウケン>は新開地がにぎやかだった時代、
1925年<大正14年>に中華料理店<支那料理>として開店したお店。
当時は中華のごちそうといえば、春陽軒へという家庭も多く、
ここの回鍋肉は絶品だったそうです。
当時の春陽軒
こちらが今のお店。
今は、初代からの味、製法を引きつぎ、豚まんひと筋の、豚まん専門店です。
毎日多いときは3000個を手間ひまかけて手作り。
ふかふかの皮に包んだジューシーな味噌味の餡はここならではの味わいで、
さらに、ちょっとピリ辛の特製味噌ダレで楽しむのがクセになります。
とくに12月は毎年、お正月用に食べたいと、地方からの取り寄せ注文が殺到します。
小さめサイズなので、2個、3個は余裕でお腹にすっとおさまりますよ。
ほかではなかなか食べられない味わいの豚まん。
かわいい豚のイラストの包装紙に包まれた豚まんは手みやげにも
よろこばれるおすすめです。
春陽軒<シュンヨウケン>
神戸市兵庫区新開地2−7−5 午前10時半〜売り切れ次第終了。 日曜休み 1個100円。 テイクアウトは10個または、15個包み。 イートインあり。一皿300円。 地方発送可能。 公式ホームページ |
神戸・元町の、四興楼の豚まん
<画像 四興楼ホームページより>
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今日のお使い。 神戸で有名な南京町のあの店やアーケード角のあの店よりも断然こっちの豚まん。50年は食べてるかな。 たまーに食べたくなるカレーライスもお試しあれ。
四興楼<シコウロウ>は広東料理を主とした1950年開店のお店。
大衆中華料理の老舗として愛されています。
なんと、中華ベースのカレーやオムライスまで楽しめ、
リーズナブルプライスなメニューも多彩。
こちらの豚まんは食べごたえたっぷりの、手のひらサイズの大きな豚まん。
ほんのり甘くてやわらかい厚めの皮に、
とろとろの玉ねぎと豚肉の餡がぎっしりです。
かじると肉汁があふれだし、うま味がほとばしります。
生地を一次発酵させ、具を包んでから二次発酵をさせているので
生地となかの餡が一体化しておいしい!と評判。
いったん冷めたものを、翌日蒸し直してもおいしく味わえることにも
こだわってつくる豚まん。
翌日蒸し直せば皮はふっくら、さらにうま味がぐっと増す豚まんです。
お土産にもぜひ!
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昨夜、ルミナリエ会場に行く前にちょこっと寄り道して、豚まんを購入👍 美味しかったぁ〜😄 #四興楼 #四興楼の豚まん #神戸元町 #豚まんの具が美味しい
四興楼<シコウロウ>
神戸市中央区元町通2−9−1元町プラザビル1F 午前10時半〜午後8時半ラストオーダー 水曜休み <祝日の場合は営業> 豚まん1個 190円。 地方発送可能。 公式ホームページ 神戸の名物豚まん、四興樓のホームページです。 |
神戸・三宮一貫楼本店の豚まん
60年以上、神戸っ子に愛されている豚まん。
本店以外にも神戸市内に数店舗お店があります。
店は増えても、創業時からの昔ながらの味を守っている、ひとつひとつ手作りの豚まん。
生地はふわふわもっちりで、ほんのり甘く、
なかは豚肉とたまねぎメインのシンプルな、いつ食べても安心の味の豚まん。
この店の豚まんの、いちばんの自慢はジューシーさ。
豚肉の旨味と、たまねぎの甘みとコクがたまりません。
ハーフサイズのちび豚まん、コチュジャンを混ぜた甘辛の豚まんも人気です。
三宮一貫楼本店は、1階がテイクアウトの点心や豚まん販売の売店。
2階が中華料理のお店です。
三宮一貫楼本店
神戸市中央区三宮町3−9−9 ■売店 ■レストランの営業時間 木曜休み 豚まん1個 190円。 地方発送可能。 ほかに、テイクアウト専門のJR三宮駅前店、新神戸アントレマルシェ店、 公式ホームページ 創業60有余年、神戸老舗の中華料理店 豚まん・焼売(しゅうまい)・餃子などお土産に最適 |
神戸・杏杏の、やき豚まん。
<画像 杏杏ホームページより>
中華粥が有名な県庁前の杏杏(シンシン)。
おいしいもの好きな神戸っ子にはおなじみのお店です。
杏杏は、広東料理店を営んでいた先代のご両親の味を受け継いだウーシンファンさんが、
家族で手づくりする、広東省の家庭的な料理が楽しめる人気店。
神戸観光で、中華が食べたいなら、ぜひ訪ねて欲しいおすすめ店。
テイクアウトもできるやき豚まんじゅうのチャーシュウパオは、この店の名物のひとつ。
具にミンチを使わない、ほかとは違う豚まんが味わえます。
ふっくらした生地のなかの餡は、豚の胸肉を、ねぎといっしょにスパイシーな
五香粉で炒めた香りのいい具がたっぷり。
しょうがの風味もアクセントになって
おいしい!
地鶏としいたけ餡の鶏まんや、卵とバター、カスタードを練ってつくる上品な甘さが評判の卵のあんまんも、ファンがいっぱいです。
カウンター8席と10名の部屋のみの、家庭的な雰囲気のお店。
お店で料理を楽しむなら、絶品のお粥もおすすめです。
杏杏<シンシン>
神戸市中央区下山手通4−13−14 午前11時半〜午後2時、午後5時〜午後9時ラストオーダー 日曜、第3月曜休み やき豚まん 1個 200円 地方発送可 その他点心も地方発送可能。詳しくはホームページを。 諏訪山にもお店、杏杏諏訪山工房があります。 公式ホームページ カウンター席8席と10名様のお部屋で店は小作りですが、味はてづくり。雰囲気とお値段は極くお手軽になっております。ぜひ一度お立ちより下さい。 |
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