秋の夜長、読書にいい季節になりました。
暗くなるのも早くなり、公園遊びも早く切り上げることができますね。
暖かい部屋でゆっくり絵本を読んであげようと思っても、もう家にあるのは読んでしまった、図書館で毎回Max借りてくるけど重いし、それでも足りない…など、読んであげたい気持ちはあっても難しいことも。
今回はスマホやタブレットで絵本が読めるアプリや、読み聞かせができるアプリを、選ぶポイント別に紹介します。
動画ばかり見せるのは気が引ける…と思っているママも、絵本ならちょっと気持ちも楽になるのではないでしょうか。
さらに子どもが本好きになる、という効果も期待できるかもしれません。
大人が懐かしくなる本や、小学生も読める図鑑が登録されているアプリも紹介します。
Contents
絵本・読み聞かせアプリを選ぶ5つのポイント
アプリを選ぶ際、決め手となるのは評価だという方もいれば、無料のアプリのみ入れる、お試し期間を経てから決めるなど、人それぞれ基準があると思います。
絵本アプリや読み聞かせアプリを選ぶ場合、評価も気になるところですが、ポイントをまとめると主に以下の5点になります。
●完全無料のものを選ぶ
●定額制(月額)料金で比較する
●音声・声優の充実度で選ぶ
●登録作品の種類や数で選ぶ
●英語(多言語)対応かどうかで選ぶ
ポイント別。絵本アプリ・読み聞かせアプリを一挙ご紹介!
完全無料の絵本アプリ・読み聞かせアプリ
読み聞かせアプリの多くは、インストール自体は無料のものがほとんどです。
それに月額料金を支払い、絵本の種類を増やすなどして利用しますが、なかには完全無料のものがあります。
「子どもにアプリを使って読み聞かせするのは、まだ抵抗がある」「とりあえず試してみたい」という方には完全無料のものを探すのがおススメです。
少数の作品しか読めないものもありますが、寝るときだけ使うという場合なら十分ですし、まずは使い勝手や子どもの反応を見てみるのも手です。
大人も楽しめる絵本アプリ
『読み聞かせ古事記』
(さざれいしジャパンサイトより)
無料/iOS8.1以降
古事記というと「難しそう」「学生時代にリタイアした…」というイメージがありますが、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)、因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)と聞くと、知ってる!と思うのではないでしょうか。
聞いたことのある昔話のなかにも、古事記に書かれているものがあるのです。
最近、子供向けに書かれた孫子の兵法や論語など、名著をわかりやすく解説した書籍の出版が増えていますが、古事記をわかりやすくアプリで読めるのがこれ。
水の流れる音や雷の音なども流れて、古事記の世界に引き込まれます。
神社の紹介や解釈など、大人も楽しめる無料アプリです。
親は懐かしく、子どもには新鮮な絵本アプリ
『親から子へ語り継ぐ むかしばなし絵本』
(小学館キッズより)
無料/Android4.0
私たちが子どものころに親しんだ小学館のむかしばなし絵本がデジタル化され、アプリになりました。
35冊のラインナップで利用は完全無料です。
最近はシュールというか、ナンセンスというか、おもしろい絵本や笑いが起こる絵本に人気があります。
しかし、日本特有の文化や風情、教訓が盛りだくさんのむかしばなしも子どもたちに知っておいてもらいたいものです。
だからといってむかしばなしの絵本を買いそろえるのはちょっと…と思う気持ちも分かります。
やはり無料の絵本アプリはありがたいですよね。
定額制(月額)料金の絵本アプリ・読み聞かせアプリ
読み聞かせアプリの多くは「インストール無料、アプリ内課金(アプリ内購入)あり」というものです。
無料ゲームなどは広告を消すための課金もありますが、読み聞かせアプリは読める本の種類や冊数に対して課金します。
ゲーム課金やLINEでスタンプを購入したりされたことがある方はご存知かと思いますが、アイテムを買うのにはiTunesカードやGoogle Playカードのコードを読み込ませ(入金操作)、購入操作の後、残高から購入したアイテム料金が減ります。
額面以上の購入は残高不足となり、購入ができないので買いすぎる心配も防げます。
一方、自動更新の月額制だと、GoogleアカウントやiTunesアカウントを利用した決済を利用する場合が多いようです。
絵本を読まない年齢になったり、機種変更したり、いつのまにかアプリ自体を使わなくなったら忘れずに解約する必要があります。
忘れると引き落としが続くので注意が必要です。
また、「いつでも無料」などと書かれているアプリにも月額料金が設定されていて「無料じゃないじゃん」と思うことがあります。
たとえば一日に無料で読める冊数に制限があり、もっと読みたい人は読み放題会員に登録(課金)するといった仕組みです。
完全無料ではありませんが、無料の範囲内で十分という場合には、月額料金を比較せずとも選ぶことができます。
おススメ!定額制の[絵本アプリ・読み聞かせアプリ]
小学生も楽しめる絵本アプリ『おやこでスマほん』
(Google Playより)
無料・アプリ内課金あり/Android 2.3・iOS5.1.1以降
1週間無料で試したのち、自動継続課金で続ける絵本アプリ。
赤ちゃん向けから恐竜図鑑、クイズ図鑑などもあり長く楽しめますが、課金は続くので使用状況によって検討しましょう。
触ると動く恐竜などはゲーム性もあるので、未就学児から小学生まで楽しむことができ、入れておくと外出の際にも便利なアプリかもしれません。
クレヨンしんちゃんとコラボ中という点も気になります!
音声・声優の充実した絵本アプリ・読み聞かせアプリ
絵本アプリや読み聞かせアプリは、その名の通り、絵本が電子書籍のように携帯端末上で読め、子どもが自分で読んだり、親が読んだりしてあげるものや、絵本の文章がすでに音声登録されており、再生できる(聞くことができる)ものがあります。
ただ絵本を見て親が読むことで、いわゆる読み聞かせができます。
また親が手を離せないときや、まだ字を読めない子どもが一人で読むときなどに音声データでの読み上げは役に立ちます。
絵本の読み聞かせは簡単なようで、登場人物によって声色を変えたり、擬音の表現が難しいと感じたりする人も多いようです。
その点、プロの音読が聞ければ子どもが物語に入り込みやすくなりますよね。
親も参考になります!
アプリのなかには、読み上げ音声を芸能人が収録していたり、有名な声優陣の音読が収録されていたりするものもあります。
お気に入りの声優さんが絵本を読んでくれるなんて、ママの方がうれしくなるかもしれません。
また、親が読み聞かせた音声を録音できる機能があるアプリもあり、「もう一回!もう一回!」という読み聞かせのちょっと困ったにも対応できます。
おススメ!音声・声優が充実の[絵本アプリ・読み聞かせアプリ]声優陣が神すぎると話題の読み聞かせアプリ『絵本スタジオ』
(絵本スタジオサイトより)
無料・アプリ内課金あり/Android 4.1・iOS6.0以降
主婦世代には懐かしい、セーラームーン・月野うさぎの声を担当した三石琴乃さん、進撃の巨人・エレンの梶裕貴さん、歌手でもあり声優でもある椎名へきるさんなど、有名声優陣による音声が収録されている、ファンにはたまらないアプリ。
1作品ごとの課金で声優さんによる音声を聞くことができます。
また、パパやママが読んであげた音声を録音できる機能もあり、音声の記録としてDVDを制作することも可能(要課金)。
豪華な声優陣のラインナップはぜひ検索してみてください。
登録作品の種類や数がすごい絵本アプリ・読み聞かせアプリ
単純に登録作品が多ければ、多く読み聞かせてあげられたり、子どもも飽きずに「今日はどれを読もうかな」と楽しんだりすることができます。
また、「ディズニー作品が好き」「Eテレのお話が読みたい」など、子どもの好みがはっきりしている場合はありがたいのですが、その種類を図書館で探そうにも人気が高く貸し出し中ということもよくあります。
子どもの好きな絵本を探すのも楽しいですし、自分では買わないような絵本も読めるところが絵本アプリのいいところ。
まさに手のなかに図書館や書店があるようなものです。
ただ、登録作品が多いと「どれにしよう」がなかなか決まらず、「もう寝る時間!」とイライラしてしまうこともあるようです。
おススメ!登録作品が豊富でうれしい[絵本アプリ・読み聞かせアプリ]登録作品が多く、種類も幅広い絵本アプリ『森のえほん館』
(AppStoreより)
無料・アプリ内課金あり/Android 4.0.3・iOS9.0以降
ちびまるこちゃんからあかずきん、しつけ絵本までラインナップが豊富な絵本アプリ。
450冊の蔵書に加え、毎月新刊が追加されるので、現実には読破不可能なほどの、巨大な絵本の本棚を持っている感覚です。
初回10日間の無料体験で気に入れば、月額350(Android)~360(iOS)円で読み放題になります。
英語(多言語)対応の絵本アプリ・読み聞かせアプリ
アプリで本を読むことの利点は、瞬時に多言語に変えることができる点です。
Instagramでフォローしている海外アーティストなどでも、英語で書かれたコメントを読みたいと思ったら、翻訳ボタンですぐに内容が理解できます。
「早くから英語に親しませたいが、まだ小さいし塾はまだ早そう」という方は、絵本や英語音声などから取り組み始めるのも手です。
英語以外の言語に対応しているアプリもあります。
おススメ!英語も学べる[絵本アプリ・読み聞かせアプリ]ディズニーとピクサー作品登録の読み聞かせアプリ
『ディズニー マジカルえほんワールド 読み聞かせ&英語学習&パズル』
(App Storeより)
無料・アプリ内課金あり/Android 4.4・iOS8.0以降
絵本アプリではめずらしいディズニー・ピクサー作品が読めるというだけで試す価値があると思います。
図書館にあるディズニーえほんは大型で重く、人気があり借りられていることが多いのですが、なかなか買い揃えることも難しいので、アプリで読めたら本当にうれしいですね。
それが毎月500円、1カ月ごとの自動更新で読むことができます。
英語と日本語の切り替えができ、音声は英語でテキストは日本語といった組み合わせも可能。
大人も好きなディズニー作品で英語学習ができそうです。
番外編 読み聞かせをがんばるママの励みになるアプリ
くもんが作った読み聞かせ関連アプリ『ミーテ 読み聞かせ記録アプリ』
(公文教育研究会サイトより)
無料/Android5.0
読み聞かせは、子どもが胎内にいるころからやっているというお母さんが増えています。
出産を楽しみに待つ間に読んだ絵本を、実際に生まれた我が子に読み、その反応を見られるうれしさはひとしおです。
マタニティ時代から小学生になっても親子のコミュニケーションとなる読み聞かせですが、実際は時間が取れなかったり、家にある絵本を読みつくしてしまったり、寝る前といっても自分が眠かったりと、思うようにはいきません。
赤ちゃん時代は図書館に借りに行くのも大変。
そんなお母さんたちを応援するのが、くもん(公文教育研究会)が作っている読み聞かせアプリです。
読んであげた本を記録し、反応をメモ機能やスタンプで記録、あとから振り返ることもできます。
何ごとも積み重ねを記録すると、自信につながったり、うれしくなったりするのは大人も子どもも同じではないでしょうか。
読み聞かせ記録をつけ、それを一緒に振り返っていたら、小学生や中学生になったとき、自分で読書記録をつけるようになるかもしれませんね。
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