
kope
専門雑誌編集者を経て、2人めの出産を機にフリーエディターに。フラと校正が趣味。字を書くこと、人と話すこと、コーヒーが好き。
大人にも子どもにも、図書館は人気があるスポット。
靴を脱いだカーペット敷きのところで絵本を読めたり、子どもサイズのテーブルやいすが充実していたり、子どもの来館を想定(歓迎)している図書館が増え、本当にうれしい限りです。
また、最近はいろいろなマンガを1巻から揃えている図書館もあります。
小学校高学年や中高生、大人にも人気のマンガが揃っていて、子どもよりついてきた大人が夢中になるほどです。
以前、NHKの番組で見たのですが、高齢者も図書館に行くことで自然と館内を歩いたり、いろいろなジャンルの本を手に取ったりすることで老化を防ぐ効果もあるとか!
寒い冬や暑い夏も、快適に過ごせる図書館。
遊べる図書館といっても、もちろん室内遊び場のようには騒げません。それでも最近は子どもフロアを別にしたり、授乳室を完備したりして、ママも安心して連れて行けるところも増えてきています。
今回は都内の遊べる図書館、マンガの読める図書館などを一挙紹介します。
Contents
- 1 大人も子どもも楽しめる都内のおすすめ図書館
- 1.1 国が運営!マンガも読める図書館。ただし利用は18歳以上。【国立国会図書館 東京本館】(千代田区)
- 1.2 区役所と同じビルで、キッズゾーンのある図書館 【千代田図書館】(千代田区)
- 1.3 区立小学校の図書室も利用させてもらえる 【神田まちかど図書館】(千代田区)
- 1.4 子どもだけのフロアで思いっきり本が読める新宿の図書館 【新宿区立こども図書館】(新宿区)
- 1.5 併設の子育て支援センターで育児相談もできる図書館 【笹塚こども図書館】(渋谷区)
- 1.6 上野にある子どものための国立の図書館 【国立国会図書館 国際子ども図書館】(台東区)
- 1.7 未来館やポニーランドも一緒に楽しめる図書館 【しのざき子ども図書館】(江戸川区)
- 1.8 まんがにどっぷり浸かれる大人向け図書館 【米沢嘉博記念図書館】(千代田区)
- 1.9 世田谷文学館内にある子どものための図書スペース 【ライブラリーほんとわ】
- 1.10 雑誌の充実度が高い図書館(東京マガジンバンク) 【都立多摩図書館】(国分寺市)
- 1.11 子どもの本と読書のために開設された、私立の子ども図書館 【公益財団法人 東京子ども図書館】(中野区)
- 1.12 区立でめずらしい海外絵本の図書館 【板橋区立いたばしボローニャ子ども絵本館】(板橋区)
- 1.13 入場料はかかるけど行く価値あり! 【立川まんがパーク】(立川市)
- 2 休館日を事前にチェックして、親子で本やマンガを読みに図書館へ行こう!
大人も子どもも楽しめる都内のおすすめ図書館
国が運営!マンガも読める図書館。ただし利用は18歳以上。【国立国会図書館 東京本館】(千代田区)
★所在地
東京都千代田区永田町1-10-1
★アクセス
東京メトロ有楽町線・半蔵門線・南北線「永田町駅」徒歩5分
東京メトロ半蔵門線・南北線「永田町駅」徒歩5分
東京メトロ千代田線・丸の内線「国会議事堂前駅」徒歩12分
都営バス「国会議事堂前バス停」徒歩5分
昭和23年にできた、日本で発行されたすべての出版物を集め、保存している図書館。
図書、地図、新聞、雑誌など何千万点もの資料があります。 国会議員の調べものを担う図書館でもあり、かつマンガも雑誌もあり、私たちも無料で利用することができます。 ただし利用は18歳以上。 利用の際には、新館入口にある利用者登録カウンターで必要事項を記入した登録申請書を提出します。 現住所などが確認できる本人確認書類が必要。 有効期間は3年です。 ちなみに、日曜や祝日・休日などは開館していません。 |
区役所と同じビルで、キッズゾーンのある図書館
【千代田図書館】(千代田区)
(千代田区立図書館ホームページより)
★所在地
東京都千代田区九段南1-2-1千代田区役所9・10階
★アクセス
東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下」徒歩5分
さすが千代田区。図書館がビル。
千代田区役所庁舎の9・10階が図書館になります。 2フロア以上ある図書館は、一つのフロアに一般書も児童書もあり、2階はその他の書籍と学習室といった図書室もありますが、千代田図書館は子ども向けの書籍だけでワンフロア。 だからと言って騒いでもいいというわけではありませんが、ちょっとホッとします。 千代田図書館は10階部分がキッズゾーン。 靴を脱いでゆっくり本を読めるスペースになっています。 絵本を読んで聞かせる年齢を少し過ぎると、自分で好きな本を取りに行き、自分で読み始める子も増えますよね。 そんなとき、ママも絵本を読んでいたらいいのですが、正直ちょっと飽きてしまうということってありませんか? 千代田図書館はこども室に子育て情報や雑誌があるのがいい! と個人的に思います。 |
区立小学校の図書室も利用させてもらえる
【神田まちかど図書館】(千代田区)
(千代田区立図書館ホームページより)
★所在地
東京都千代田区神田司町2-16神田さくら館内
★アクセス
JR・地下鉄「神田駅」、地下鉄「淡路町駅」「小川町駅」徒歩5分
千代田区にある「神田まちかど図書館」はちょっとおもしろいんです!
またもビルの中にある図書館なのですが、神田さくら館という建物の中にあります。 この神田さくら館には、千代田区立千代田小学校が入っています。ビルの中に小学校! この小学校の図書室と公立の図書館が同じスペースにあり、外部の人も小学校図書室に入れるということになります。 未就学児には「小学校の図書室ってこんな感じか~」って体験できるかも(ビルに入った小学校ってあまりないですが)。 さくら館には屋内プールもあります。 まさに遊べる(泳げる?)図書館なんです。 図書室、プールとも学校児童の利用がないときに限るなど、制限もありますので千代田区ホームページなどで確認してから行きましょう。 |
子どもだけのフロアで思いっきり本が読める新宿の図書館
【新宿区立こども図書館】(新宿区)
(新宿区立図書館ホームページより)
★所在地
東京都新宿区大久保3-1-1
★アクセス
東京メトロ副都心線「西早稲田駅」徒歩3分
JR山手線「新大久保駅」徒歩15分
都営バス「新宿コズミックセンター前」徒歩2分
新宿区で一番大きい、新宿区立中央図書館の3階にあるのがこども図書館。
職員やボランティアの図書館サポーターによるお話し会が毎日開催されたり、授乳室があったり。親子連れにやさしい図書館です。
新宿区立中央図書館は東京メトロからも、JRからも都営バスでもアクセスが可能。
行きと帰りの交通手段を変えてみたり、違う道を通ったり、子どもと一緒に図書館への往復も楽しみたいですね。
併設の子育て支援センターで育児相談もできる図書館
【笹塚こども図書館】(渋谷区)
(笹塚こども図書館ホームページより)
★所在地
東京都渋谷区笹塚3-3-1
★アクセス
京王線「笹塚駅」徒歩15分
ハチ公バス(春の小川ルート)「笹塚こども図書館」徒歩1分
京王バス(渋63・渋67系統)「笹塚こども図書館」徒歩1分
京王バス(宿41・宿45系統)「笹塚こども図書館」徒歩1分
平成22年開館の図書館。笹塚図書館(京王線・笹塚駅徒歩1分)とは別の施設です。
1階は中幡・笹塚子育て支援センター、2階がこども図書館です。 ほしのへや・きょうりゅうのへや・もりのへやに分かれており、児童書が充実しているほか、外国語の児童図書も200冊所蔵。 笹塚駅から15分はちょっと遠い…と思ったら、ぜひバスで。 我が子もそうだったのですが、子どもってバスが好きですよね。 正確に言えば“バスの降車ボタンを押すのが好き”。 小さい子を連れて、時間に制限のあるような用事でバスに乗るのはちょっと勇気がいりますが、のんびり図書館へバスで行くなんて、ちょっと楽しくなります。 |
上野にある子どものための国立の図書館
【国立国会図書館 国際子ども図書館】(台東区)
(国際子ども図書館ホームページより)
★所在地
東京都台東区上野公園12-49
★アクセス
JR「上野駅」公園口徒歩10分
都営バス(上26系統)「谷中」徒歩5分
国際子ども図書館のホームページを見ると、「使命・役割」と書かれた項目があります。
『国内外の児童書とその関連資料に関する図書館サービスを国際的な連携の下に行う国立の児童書専門図書館』とあり「うーん、さすが国立の図書館だな…」と思わせる難しい説明が続きます。 しかし、難しく考える必要はありません! 子どものための本が揃った図書館!蔵書は約40万点というから、行かない手はないです。 子どものころは、特に乗りもの、昆虫、恐竜など、ある1テーマにものすごくのめり込む時期がありますよね。 そんな子たちは家にある本でも、近所にある図書室の本では飽き足らなくなることも。 国際子ども図書館には、そんな知識を深めるための本が約9千冊も集められているそうです。 お弁当の持ち込みも可能ですが、決められた弁当席か、屋外テラスを利用します。 |
未来館やポニーランドも一緒に楽しめる図書館
【しのざき子ども図書館】(江戸川区)
(こども未来館ホームページより)
★所在地
東京都江戸川区篠崎町3-12-10
★アクセス
都営新宿線「篠崎駅」徒歩15分
JR総武線「小岩駅」から京成バス(小72系統)
一里塚経由瑞江駅・一之江駅・スポーツランド行き「ポニーランド」
JR総武線「新小岩駅」京成バス(新小71系統)
篠崎駅経由 瑞江駅・スポーツランド行き「ポニーランド」
江戸川区には12の区立図書館があり、そのうちの一つがしのざき子ども図書館です。
12の図書館すべてに子どものための本が充実している印象ですが、このしのざき子ども図書館は、1階が図書館、2階がものづくりを体験できる子どもアカデミー(子ども未来館)になっています。 この2階の充実度がすごい! 図工室や理科室を思わせる立派な設備やちょっとした幼稚園のホールのような広さの多目的室など、こんな図書館が近くにあったらいいなぁ~と心の声が出てしまいます。 図書館で調べる、未来館で体験する、という連携がなされているところが素敵です。 さらに近くにポニーランドが! 休日、ポニーランドに行く予定にして、雨になったら図書館でもいいね!なんていう融通が効きそうなのもママに嬉しいポイントです。 |
まんがにどっぷり浸かれる大人向け図書館
【米沢嘉博記念図書館】(千代田区)
(明治大学ホームページより)
★所在地
東京都千代田区神田猿楽町1-7-1 明治大学付属・米沢嘉博記念図書館
★アクセス
JR中央線・総武線「御茶ノ水駅」徒歩7分
JR総武線「水道橋駅」徒歩8分
東京メトロ半蔵門線・都営地下鉄三田線・新宿線「神保町」徒歩8分
明治大学付属の、まんがとサブカルチャーの専門図書館。
有料会員になれば明治大学の学生以外も利用可能です。1階展示室は無料で利用できます。 会員種別は1年(6,000円)、1カ月会員(2,000円)、1日会員(300円)の3種類。 蔵書は閲覧するのに料金がかかります。 専用のプリペイドカードを購入し、500円で500ポイント。 1冊閲覧に100ポイントが必要となります。 どっぷり読みたい方は「1日閲覧券」3,000円も。 館外持ち出しもできません。 会員になれるのは18歳以上ですので、小さいお子さんがいる主婦の方は、学校に行っている間などのお楽しみに行ってみてください。 |
世田谷文学館内にある子どものための図書スペース
【ライブラリーほんとわ】
★所在地
東京都世田谷区南烏山1-10-10
★アクセス
京王線「芦花公園駅」徒歩5分
小田急線「千歳船橋駅」から京王バス「千歳烏山駅」行き
「芦花恒春園バス停」徒歩5分
素敵な空間、というのが第一印象の図書スペース。世田谷文学館のなかにあります。
世田谷文学館は入口に鯉がいるところから子どもは釘づけ。 子どもを連れて訪れたい展示も開催されています。 授乳室のあるベビー&キッズエリアですが、大人もずっと居たくなるような落ち着いた雰囲気の図書室です。 図書はスペース内での閲覧のみで、館外への持ち出し(貸し出し)はできません。 |
雑誌の充実度が高い図書館(東京マガジンバンク)
【都立多摩図書館】(国分寺市)
(都立多摩図書館ホームページより)
★所在地
東京都国分寺市泉町2-2-26
★アクセス
JR中央線、武蔵野線「西国分寺駅」南口徒歩7分
京王バス(寺83系統)国分寺駅南口~府中営業所 または
京王バス(寺85系統)総合医療センター~小平団地「いずみプラザ前」徒歩5分
2018年1月に立川市から移転オープンした東京都立多摩図書館。
雑誌の充実度が高いのが特徴で、一般雑誌から学術雑誌まで1万7千誌も扱っています。 図書館で子ども向けコーナーや、子ども向けサイトを作っているところは多くありますが、都立多摩図書館では青少年コーナーが充実。 青少年向けページも作られており、中学生による中学生向けおススメ本の紹介などは参考になりそうです。 入り口にはカフェスペースもあります。 閲覧は館内のみで、館外貸し出しはしていません。 |
子どもの本と読書のために開設された、私立の子ども図書館
【公益財団法人 東京子ども図書館】(中野区)
(東京子ども図書館ホームページより)
★所在地
東京都中野区江原町1-19-10
★アクセス
都営地下鉄大江戸線「新江古田駅」徒歩10分
西武池袋線「東長崎駅」徒歩15分
こちらは区立など公立ではない、子どもの本と読書を専門とした私立の図書館。
「お話を語って聞かせることが、子どもたちをたのしく読書に導く、有効な手だてである」という理念で運営されています。 開館しているのは火曜・水曜・金曜の午後1時~5時と、土曜の午前10時半~午後5時。 利用登録は3歳から高校生まで。 1回3冊2週間貸出可能。 |
区立でめずらしい海外絵本の図書館
【板橋区立いたばしボローニャ子ども絵本館】(板橋区)
(板橋区ホームページより)
★所在地
東京都板橋区本町24-1
★アクセス
都営地下鉄三田線「板橋本町駅」徒歩5分
東武東上線「中板橋駅」徒歩15分
国際興業バス「上宿バス停」徒歩5分・「大和町バス停」徒歩7分
北イタリア・ボローニャ市から寄贈された外国の絵本、2万6千冊がある図書館。
絵本は100か国、70言語ものラインナップというから驚きです。 板橋区立美術館で「ボローニャ国際絵本原画展」を開催したことから交流が始まったという板橋区とボローニャ市。 絵本を通じた交流を深めてきたそうです。 閲覧は館内のみ。 元は小学校だった建物を利用しているので、雰囲気も懐かしいつくりの図書館です。 |
入場料はかかるけど行く価値あり!
【立川まんがパーク】(立川市)
(立川子ども未来センターホームページより)
★所在地
立川市錦町3-2-26
★アクセス
JR南武線「西国立駅」徒歩7分
多摩モノレール「立川南駅」徒歩12分
JR中央線「立川駅」徒歩13分
図書館とはちょっと違いますが、立川まんがパークをご存知でしょうか。
立川市にある子ども未来センターの2階にあります。子ども未来センターは育児、教育、発達などさまざまな相談ができ、室内遊び場もある施設です。 子どものころ、マンガで描かれた「日本の歴史」などに親しんだ方も多いと思います。 マンガから学ぶことは勉強だけではなく、スポーツや海外の国、文化など、さまざまなジャンルについて知ることができますよね。 立川まんがパークには絵本も約1000冊あり、大人から子供まで楽しめるのです。 床のほとんどが畳敷きというのも素敵な立川まんがパークは有料施設。 大人(15歳以上・高校生以上)は400円、子ども(小・中学生)は200円で一日中利用できます。 |
休館日を事前にチェックして、親子で本やマンガを読みに図書館へ行こう!
筆者が小学生のころは、まだ映画の『耳をすませば』のように、図書カードに自分の名前や貸出日・返却日を書いていた時代でした。
今は自動貸し出し機などもあり、子どもたちも自分でバーコードを「ピッ」とするのが楽しく、うれしく誇らしくもあるようです。
検索機でキーボードやタッチパネルを使うのも手慣れたものです。
「本を読む子になってほしい」と思っていても、買うと高額で、増えれば収納に困る本。
読んでもらいたいと買ってあげても読まなかったり、子どもが表紙を見て選んでも、家に帰ったらそれほど食いつかなかったり。
絵本や児童書は意外と高額なので、図書館は子育て世代の強い味方です。
子ども時代は「絵本は借りる派」というご家庭も多いと思います。
絵本もたくさんあり、マンガも読める、雑誌の最新号も置いてあり、DVDを視聴できる図書館。
休館日のほか、図書整理日などの臨時休館日、飲食の持ち込みなどは事前にチェックして、親子で楽しく図書館を利用しましょう!
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