飽きっぽい男の子も続けられるコツを紹介! 親子で始める[子ども手帳]

■この記事を書いた人
kope
専門雑誌編集者を経て、2人めの出産を機にフリーエディターに。フラと校正が趣味。字を書くこと、人と話すこと、コーヒーが好き。

各地域で公立小学校の入学前健診が始まり、いよいよ来年度入学準備も本格的になってきますね。

小学校といえば学校に教材を置いてくる「置き勉」が許可されるなど、昨今の子どもの負担に配慮する動きがある一方で、

「子供どうしで遊びに行ってしまって宿題をなかなかやらない」
「習い事のあと宿題をやるので寝るのが遅くなる」
「明日の支度がいいかげんで、忘れ物が多い」

という日々の悩みはなくなりません。

特に男の子!

そんな問題を解決できるのが、この時期売り場も拡大中の「手帳」!

知人からも「子どもに手帳を使わせるといいらしいよ」と聞きました。

子ども自身が手帳を使うことで、時間の使い方がうまくなり、やる気になるといううれしい効果が!

字を書くのが好きな女の子はともかく、男の子は手帳なんてつけられるの?と思いますが、飽きっぽい男の子がその気になるちょっとしたポイントなど、筆者の実体験も含めて紹介します!

Contents

子ども手帳とは、子ども自身が書く手帳

現在、いわゆる子ども手帳と世間で呼ばれているものには2種類あります。

書籍などにより紹介されているもので

★学習塾創設者・石田勝紀さんが提唱する「子ども手帳」「親子手帳」
★料理研究家・あな吉さんプロデュースの「子ども手帳術」

です。

今は就活手帳や受験勉強に特化した手帳といったものが売られていますが、子ども手帳というものが売られているわけではなく、子どもに手帳を持たせることを指します。

どちらの関連書籍も読んでみて、それぞれ、

「未就学児から始められる」

「手帳によって子どもが自発的に行動できるようになる」

という点では共通していますが、手帳の選び方や使い方が少し異なります。

そもそも、どうして子どもに手帳を持たせるといいのでしょうか?

大人でも毎年悩む手帳選びですが、男の子が手帳を使いこなせるのでしょうか。

子どもに手帳を持たせることのメリットは「見える化」

現代の小学生は、私たち主婦世代が子どものころに比べて大忙しです。

学校から帰ったら習い事や塾、宿題、通信教材などやることだらけ。もちろん遊びに行ったり、本を読んだり、ゲームしたり、やりたいこともいっぱいあります。

男の子などは帰ったらランドセルを放り投げて遊びに行く、という昭和な風景は今も健在です。

一方で、4年生あたりから学習塾に通ったり、ミニバスケや剣道を習ったりしている子などは夜間に体育館や中学校の武道場などを借りているクラブもあるため、寝るのが遅くなるという家庭もありますよね。

こういった息つく暇のない子どもたちが、日々やることを「見える化」できるのが手帳のメリット!

「見える化」とは・・・

その日出された宿題の種類や、大きな課題や工作など、締め切りが決まっているもの、お便りの返事を出す期限など、すべてを書き出すことで、量や優先順位が明確になることです。

今日やるべきことがどれくらいあるか、まだ何をやっていないかが明確になることで、子ども自身が見通しを立てることができます。

お母さんには

「○○やったの?」

「早くしなさい!」

といちいち言わずに済むという利点も。

「今やろうと思ってたのに!」と、本当はそう思っていなかった男の子も、反抗しがちな女の子も言いますよね。

そんな腹立たしいバトルと無縁になるなんてまさに理想的ですが、実際できるのでしょうか。

子どもはどうして支度ができないのか、臨床心理士さんのはなし

我が子(男の子です)が3歳半健診に行った際、臨床心理士さんから以下のようなことを聞きました。筆者の経験も踏まえて紹介します。

子どもは言葉で指示されてもピンと来ない

一度にたくさん指示していませんか?

指示が多いと最初に言われたことは忘れてしまいます

言われ続けるとマヒする(ただお母さんがまた何か言ってる、くらいにしか感じない)

毎日同じことを言っている母も疲れます。

でも言わないとやらないんですよね。

あるとき、洗面台に「ハンカチ・ティッシュを入れる」と書いて貼りましたが、
いつしかその紙が風景になってしまい、見ても脳に入っていない様子でした

早くしなさいと言われても、どれくらい早くしたらいいのかわからない

大人は時計を見て「早く」と言っていますが、
子どもは自分自身がスローになっていることに気づいていません

やるべきことの優先順位がわからない

ランドセルをしょってから上着を着ていなかった~、なんてザラですよね。

●●が先でしょ!と大人は思うことも、子どもは思いついた順にやっているようです

あと何分で出かけるという時間の感覚がわからない(時間の感覚が育っていない)

子どもも出かける時間は聞いたり、経験したりして知っています。

しかし、それまでにどんな支度に何分くらいどれくらいかかるかは想像できません

やるべきことより、目の前の楽しいことに意識がロックオンしてしまう

机の本棚に並んでいるマンガや、横に置いてあるDS。

今日、図書館で借りた本などなど目に入ったものに吸い寄せられますよね…。

ちょっとだけのつもりがちょっとじゃ終わらないのが子どもです

そうそう!と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

特に小学生でもマンガ本やゲーム機などが目に入ったら、ちょっとだけ…と言って手に取ってしますのは男の子も女の子も同じですね。

そこでどうしたらいいかというと「書いて、見て、分かるようにしてあげるといいのよ」と言われました。

子どもがやることを「見える化」することで得られる効果

あとから加えて聞いた話ですが、療育の現場でも「顔を洗う」「着替える」「通園バッグにハンカチを入れる」などを画用紙に絵や字で書いて磁石を貼ったものをホワイトボードに並べ、できたものから移動させるということを勧めているんだそうです。

時計の絵も合わせて描いておくと、子どもたちが何時までに何をすればいいかがパッと見てわかることができます。

せっかちな男の子は文字で読むより、ぱっと絵で見てわかる方が認識しやすいのだとか。

また、子どものなかには急な予定の変更や来客などを嫌がる子もいます。

臨床心理士さんからは、

「子ども用のカレンダーを用意し、何曜日はどこへ行く、この日は親せきのおじさんが家に来るなど、書いてあげておくとよい」というアドバイスもいただきました。

これは一日の流れではなく、1週間、1カ月の見通しを立てることに役立ちます。

鉄道好きな男の子だったら、この時期発売される鉄道各社のカレンダーなど、好きでつい眺めてしまうものは効果大!

やることや予定を頭に入れておくことができるのが、見える化のいいところ。

大人が手帳でタスクを明確にしたり、To-Doリストをつくったりするのと同じですね。

こうしてみると、「子どものやることを明確にする」のが手帳の目的のようです。

これは小学生に限らず、教科や自宅学習の増える中高生にも有効と言えます。

子ども手帳を始めるとき、用意するものは100円ショップでも手に入る

次に、最初に紹介したあな吉さんの「こども手帳術」、石田勝紀さんの「子ども手帳」の特徴をそれぞれ見てみましょう。

2つの子ども手帳、ポイントをざっくりまとめてみました

(1)子ども自身がカスタマイズして世界に一冊のお気に入り手帳をつくる

あな吉さん・星野けいこさんの「こども手帳術」


(日本実業出版社サイトより)

料理研究家でもあり、あな吉手帳術で有名なあな吉こと、浅倉ユキさん。

年末のお楽しみ、ミスタードーナツのスケジュールンを監修されたこともあります。

そのあな吉さんと、あな吉手帳術ディレクターである星野けいこさんが、子どもたちのための手帳術をと考案されたのが「こども手帳術」です。

ざっくり解説すると

・A5サイズ6穴リングファイルにレフィルを挟む

・やること(身支度や宿題の項目、お手伝い、遊びなど)を付箋に書き出す

・できたものから付箋を別ページに移動させたり、取ったりする

・リングファイルには、開くことが楽しくなるよう何でも挟んでよい

・年齢に合わせ、お絵かき用紙、おこづかい表、シールを入れるポケットなどカスタマイズ

といった感じです。

詳しくは『あれこれ言わなくても大丈夫! 自分で考える子になる こども手帳術』(日本実業出版社)に書かれています。

ここがポイント!<とにかく自由に、自分らしい手帳に育てる>

子どもが自分の手帳を大切にできるよう、好きなマンガのカラーコピーを挟んだり、いい点数を取ったテストを挟んだり、リングファイルは自分で穴を開けることで何でも挟める点が楽しいところです。

用意するのはリングファイルやレフィル、付箋、パンチ穴を開ける道具など。

プリンターが必要になりますが、著書にレフィルをダウンロードできるアドレスが書かれています。

購入するか、図書館で借りて見てください。

かわいいシールや付箋などは100円ショップで購入できますし、材料を探すのも楽しみの一つになりそうです。

気に入った本体を選びたい!と思うのですが、A5サイズ6穴リングファイルの店頭扱いが少ないことが悲しい点でしょうか。

ハンズやロフトなどにも足を運びましたが、A4などと比べてニーズが少ないのか、あれこれ選べるほどの品ぞろえがありませんでした。

(2)男の子向き? ゲーム感覚と達成感がポイント

石田勝紀さんの「子ども手帳」

(ディスカヴァー・トゥエンティワン公式サイトより)
石田勝紀さんは『勉強しない子には「1冊の手帳」を与えよう』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、

『心がつながる! 子どもの学力が向上する! みるみる絆が深まる親子手帳』(学研プラス)

の著者でもあります。

石田さんの提唱する子ども手帳のキーワードは「達成感」だと思います。

内容は

・子どもと一緒に、子どもが気に入った市販の手帳を購入

・お手伝い、宿題、習い事の練習など細かくその日ごとの欄に記入

・できたものを上から赤ペンで消す

・やること1つずつにポイントを付け、できたもののポイントを集計。お金などと交換

・できたことを褒め、できなかったことを振り返るなど、親がアドバイス

といったものです。

ここがポイント!<ポイント制はやる気アップのためと割り切る!>

最初、著書を読んだとき「宿題をやってポイントがもらえるのってどうなのかな?」というのが正直な感想でした。

宿題はまさに子どもにとって「誰もが平等にやるべきこと」だからです。

著書にその不安に対する答えは書かれていました。

ポイント制は、まずはやる気を起こさせるきっかけづくりと考えるんですね。

やったことをどんどん赤ペンで消していく感覚は、ミッションクリアのようで男の子も女の子も楽しく取り組めそうです。

連続何日達成でコンボ!などと言ったら、飽きっぽい男の子も本気になってくれますね。

書店などで購入したらすぐに使える『はじめての子ども手帳』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)もあります。

実際に書き込んで使えるものですが、持ち運ぶ手帳というより本といったボリュームです。

なかには子どもに向けた解説ページもあります。

我が家の男の子手帳、飽きたときのコツは【いいものを選ぶ】でした


(オックスフォード公式サイトより)
ここで、我が家の飽きっぽく、字を書くことがあまり好きでない男子の、手帳生活の変遷と細々とでも続けたコツを紹介します。

【最初は手軽にカレンダーから】

臨床心理士さんのお話から、我が家の男子は幼稚園時代、最初は保険屋さんにもらった卓上カレンダーに予定を書くという簡単なことから始めました。

予定に加えて「泣かずに幼稚園に行けた」「泣いたけど行けた」を分けたスタンプを押したり、給食を完食できた日は花マルを書いて大げさにほめたりしました。

男の子も小さいうちはかわいいスタンプやシールを喜びますし、今日貼るシールを選ぶことで楽しんで続けていました。

【手帳は安いものでも十分だが、目立たないと探さなくなる】

その後、カレンダーを使わなくなり、小学3年生のころに100円ショップの手帳を買って持たせてみたことがあります。

子ども手帳という言葉を知らないころでしたし、お二方の著書を読む以前の時代でしたが、始めた当初はおもしろがって、カレンダーページに本人が「遠足」「英語」「クラブ」などと書き込んでいましたが、しばらくして飽きてしまいました。

想定内です。

つけることが面倒くさいというより、片付いていない机の上で手帳がしょっちゅう行方不明になるからでした。

せっかちで単純な男の子にとって、目に見えないものは存在しないも同然。

探すという手間はよほど必要性を感じない限りかけません。

この経験から、あまり安い材料で揃えても子どもがモチベーションを保てないことが分かりました。

子ども自身の好みが変わり、以前好きだったシールを貼ったものに愛着がわかなくなったのも原因のようです。

【手帳や筆記用具も、年齢とともに上質なものに反応するようになる】

そんなころ、たまたま購読していた子ども向け科学雑誌の付録だった日本地質学会のオリジナルフィールドノートに食いつきました!

ハードカバーで中身が方眼のレインガード紙という本格的なもの。

カレンダーページはなく、メモ帳やスケッチブックに似たものですが、とにかく「かっこいい!」とお気に入りになったのです。

今、大人の女性の間でも測量野帳がブームですね。

それに近いものでした。

その後はお土産でいただいた、モレスキンなどと同じくヨーロッパで有名なオックスフォード社のもので、ポケットサイズのノートを気に入って使っていました。

細身でロゴがかっこいいという理由です。

これには明日の持ちものや予定などを書いたりしてカバンに入れていました。

形から入る、まさに男の子あるあるです。

【紙やペンなど、ちょっといいものをおこづかいで購入する】

モノにはまったら男の子はとことん行きます。

その後も自分でオレンズ(ぺんてる)やクルトガ(三菱鉛筆)といった、当時発売されたシャープペンやフリクションボールペン(パイロット)などもおこづかいで買い込み、ちょっと大人気分で手帳に書き込んでいたのを覚えています。

ちょっとしたことですが、年齢や好みに合わせた材料や道具で、また書くようになったのはうれしい効果でした。

ガミガミ言わないようにと始める子ども手帳でも、つい「手帳書いたの?」「手帳見てる?」と言ったら本末転倒です。

子どもも嫌になってしまします。

我が家での事例で、前項で紹介した子ども手帳の使い方とは異なりますが、飽きたころの対策として、ちょっと大人向けの文房具を一緒に買いに行ったり、書くものや紙にこだわったりしてみるのも、よかったら試してみてください。

子ども手帳の効果と気になるお金の問題

子ども手帳、それぞれの著書には、

「毎日ガミガミ言ってばかりいる」

「忘れ物が多い」

「いつも出かける間際でバタバタする」

という状況を何とかしたいという母たちの思いがあって、それを改善できるものとして書かれており、実際に効果があったという事例も載っています。

材料や具体的な進め方、モチベーションを保つためのコツなど、なるほど~と思うことが多く、やってみようと思える内容です。

手帳をカスタマイズしたり、デコレーションしたりして一見遊んでいるようでも、ポイントでも、それがきっかけになり自発的に行動できたらうれしい限りです。

一方、気になる点もあります。

ポイント制はお金のために勉強をするわけではないとは理解したものの、ポイント制を導入した場合、やらなければ先生に叱られる宿題はやるにしろ、習い事の練習、予習・復習、通信教材、お手伝いなどといった、実はやらなくてもすぐに困らないことに関しては、1ポイント1円だったとしてもやらなくなるのでは?ということです。

なぜなら、たまに会う祖母たちが何ポイント分ものおこづかいを渡してしまうから。

せっかくの達成感が薄れてしまいそうです。

(秀和システム公式サイトより)
また、開成中学校・高等学校校長である柳沢幸雄氏の著書には『親がやってはいけないお金の与え方があります。

それは、インセンティブとして与えることです』(『母親が知らないとヤバい「男の子」の育て方』・秀和システム刊より)とあり、臨時収入を極力避け、テスト結果などのごほうびとしておこづかいをあげるのはよくないと書かれています。

動機付けはよく、ごほうびはダメ…と親自身、どうしていいかわからなくなりそうですが、お金の問題はブレずに家庭内で決めておきたいですね。

男の子も女の子も、親子で手帳やカレンダーを活用しよう

子ども手帳についてあらためて調べてみて、子どもに手帳を使わせることに特別なものは必要なく、いつからでも始められるシステムだとわかりました。

男の子でもなにかしら書き続ける工夫も紹介しましたが、手帳やカレンダーを渡すだけではなく、やはり親も一緒になって見直したり、励ましたり、継続したサポートは必要のようです。

手帳の使い方に関連して、前述の柳沢幸雄氏の著書に

『日曜日も含めたギリギリのスケジュールを立ててしまうと、計画通りに行かない内容がどんどん増え、日曜日も一日中勉強しなければならず、ストレスになります。

休息が取れず、健康を害する原因にもなります。

だからこそ、日曜日は予定を入れない計画にします。

あふれた内容を片付ける予備日にするのです。』(『母親が知らないとヤバい「男の子」の育て方』・秀和システム刊より)

とあります。

この本は小学生から中高生の男の子を持つ母親向けに書かれていますが、これはどんな年齢や性別の子どもにも当てはまると思います。

大人には「手帳の白いところがあると気になる」という人もいますが、子どもが手帳を始めたからといって、みっちり埋めるとつらくなり、続けられなくなるかもしれないので、様子を見て使っていきたいですね。

主婦業でも、働くママでも、タスクや進捗状況の見える化は効果があります。

店頭にカラフルな手帳が出揃うこの時期。

リングファイルか、市販の手帳か、書き込める大きめのカレンダーか、大人っぽい本物か。

子どもと一緒に出かけてお気に入りを探してみてはいかがでしょうか。

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