2020年というと、誰しもがオリンピックをすぐに思い浮かべるほど、
連日オリンピック関連の話題がテレビにも新聞にも登場していますね。
招致したころは「お・も・て・な・し」が
流行語になったりしていい雰囲気でしたが、
新国立競技場の設計コンペ問題、エンブレム問題、
最近では水泳やバレーボール、野球・ソフトボールをどこでやるか?
といった話ばかり聞かれ、「本当に無事開催できるのかな?」
と思ってしまいます。
一方で、大勢の海外からの観光客が予想されることについては、
経済効果が見込まれる明るい話題と言えます
(ホテルが足りないのでは…という問題はここでは触れませんが)。
そんな2020年、子どもの学校英語教育が大きく見直されることをご存知でしょうか?
今の小学校でやっている英語
2020年はオリンピックだけではありません。
主婦のもっと身近な話題として、
「学校の英語教育が変わる」と聞いたことはないでしょうか。
「なんとなく聞いたことはある」
「私たちのころにはなかった英語の授業が、今、子どもの学校で月一度やっている」
という方が多いのではないでしょうか。
文部科学省によると、
『平成23年度より、小学校において新学習指導要領が全面実施され、
第5・第6学年で年間35単位時間の「外国語活動」が必修化されました。
外国語活動においては、音声を中心に外国語に慣れ親しませる活動を通じて、
言語や文化について体験的に理解を深めるとともに、
積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成し、』
コミュニケーション能力の素地を養うことを目標として様々な活動を行います。
とあります(文部科学省ホームページ「小学校外国語活動サイト」より)。
昔はなかった小学校での英語の授業は、
正式には「小学校外国語活動」というらしいです。
実はすでに今の子どもたちは学校で英語の授業をしています。
私の子供が通う学校では、授業というより、
ネイティブの講師などが来校して
英語を使ったカードで遊ぶという感じのようです。
英語塾に通っていない子にとって、
中学入学前に英語に慣れることができるのはありがたいですね。
英語が評価のつく教科になる!?
このようにすでに導入されている外国語活動ですが、
2020年にはこれからの5・6年生では「教科化」されるというのです。
教科化とはざっくりいうと、
「たまにやる程度ではなくなり、国語や算数のように通知表で評価される教科になる」
ということです。
小学校で漢字テストのように英語のテストがあることになります。
2020年というと、これから大きな会場を建てようとする
オリンピックからしてまだ先のイメージですが、
2018年から一部導入が始まり、2020年には完全実施になるので、
あと半月経って年が明けたら「もう来年から英語が始まる!」という感覚になってしまいます。
うちの子は2020年に何年生なの?
お子さんが2020年に何年生になるのか表にしてみました。
今、小学校1年生のお子さんは、2020年にズバリ、英語が教科になる5年生になります。
2020年 学年早見表
現在の学年 | 6年生 (2004年度 生まれ) |
5年生 (2005年度 生まれ) |
4年生 (2006年度 生まれ) |
3年生 (2007年度 生まれ) |
2年生 (2008年度 生まれ) |
1年生 (2009年度 生まれ) |
年長 (2010年度 生まれ) |
2017年度 | 中学1年 | 6年生 | 5年生 | 4年生 | 3年生 | 2年生 | 1年生 |
2018年度 | 中学2年 | 中学1年 | 6年生 英語が教科に入る |
5年生 外国語活動してなかったけど、英語が教科に入る |
4年生 3年生のときはなかったけど、外国語活動が始まる |
3年生 外国語活動が 始まる |
2年生 |
2019年度 | 中学3年 | 中学2年 | 中学1年 | 6年生 | 5年生 | 4年生 | 3年生 |
2020年度 | 高校1年 | 中学3年 | 中学2年 | 中学1年 | 6年生 | 5年生 | 4年生 |
外国語活動は3年生時から義務化されるので、先行導入される場合、
2018年あたりのタイミングで3年生あたりのお子さんはよいのですが、
2018年に5年生になる、2007年度生まれ(今、小学校3年生)のお子さんは、
もしかしたら外国語活動の経験がないのに、いきなり5年生で教科としての英語が始まることに!
中学生はどうなるの?
中学生の英語といえば、以前は
「Hi, My name is Ken.」「What’s this? 」「This is a pen.」
といった内容で始まったと思います。
しかし、実際の会話で
「これはなんですか?」「これはペンです」
なんて言いませんよね。
ですので、
「これは誰のペンですか?」「私のペンです」
というように、もっと実践的な例文で習うことになります。
もちろん、オールイングリッシュでの授業が基本です。
中学の授業で先生が日本語をしゃべってくれないなんて…。
高校受験ではスピーキングやリスニングが重視されるともいわれているので、
覚えて書ければいいというわけにはいかないようです。
また、昨今の中学英語の教科書は、初出の英単語の意味が書かれており、
辞書を引く習慣がつきません。
英語塾の先生によると、意識して辞書を引くようにしたほうが、
断然英語の力がつくそうです。
それもできれば電子辞書ではなく、紙の辞書がおススメだそうです。
身近で中学校に電子辞書を持って行ったところ、紛失したのか、
移動教室の際に盗難されたのか、なくなったといった話も聞きました。
やっぱり中学生は紙辞書ですね。
さらに高校生では
高校の英語の授業では、公立・私立でも大きく異なりますし、
学校の特色や方針の幅が広くなるので一概には言えませんが、
英語でディスカッションができるような授業を取り入れることになります。
大学受験では、英検など民間の検定を併用する動きがあります。
英語に関する資格をもっていることで受験が優位になる、
また英検〇級を合格していることが出願資格となる
(持っていないと受験させてもらえない)というところも、
今後出てくると言われています。
そうなると、英語が苦手な分、他の教科で挽回するというわけにはいかないようです。
まとめ
錦織圭選手や宮里藍選手など、若いスポーツ選手が流ちょうな英語を
話しているのを子どもたちは見て、将来やりたいことをやるうえで、
英語が話せることは強みだと実感しているのではないでしょうか。
英語を公用語とする企業も増えています。
これからの子どもたちに英語がどれだけ必要かは言うまでもありません。
昨今、英会話塾が増え、CMで有名、ネイティブの先生がやっている、
国内留学やサマーキャンプなど授業以外も充実しているなどなど、
各塾で特色を出し、選ぶのに困るほどです。
くもんや学研、進研ゼミといった幼少から慣れ親しんだ塾や家庭学習教材にも、
プラスで英語が選べるようになっていますよね。
加えて小学校の授業で英語が導入されることはありがたいと思いますが、
逆に小学校のころから英語に苦手意識がつかないよう、
家庭でも日頃から英語に親しむ準備をしておきたいものです。
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