
kope
専門雑誌編集者を経て、2人めの出産を機にフリーエディターに。フラと校正が趣味。字を書くこと、人と話すこと、コーヒーが好き。
今年の晴天続きで例年より早く咲いた桜も、全国的に春の嵐で散り始めましたね。
花粉のピークも過ぎると行楽シーズンがやってきます。
花粉症に悩むお父さん、お母さんもお出かけしたくなる季節です。
そんなお出かけシーズンの到来と同時期、「こどもの読書週間」だとご存知でしょうか。
2018年の今年は第60回だそうです。
読書は秋のイメージですが、こどもの読書週間は春なんです。
もとはこどもの日を中心にしていたそうですが、現在、4月23日は「世界本の日」「子ども読書の日」に制定され、そこから5月12日までが、こども読書週間になったそうです。
「本を読む子どもにしたい!」「どうしたら本を読む子になる?」と、ママ友との会話でよく出る話題です。
まずは親も子どもも、本を身近に感じよう!ということで、「こどもの読書週間」や本にまつわる記念日、ゴールデンウィークに開催される「子どもブックフェスティバル」を紹介します。
Contents
こども読書週間は4月23日から!
動物愛護週間や愛鳥週間、学校のあいさつ週間など、何々週間というのはよく聞きます。
筆者が小学校のころ、「読書週間」というものがあり、何冊借りるかクラスごとに競争するということをやった記憶もあります。
当時は、読書週間は学校が決めた行事のようなものだと思っていました。
調べてみると、「こども読書週間」には深い意味と、制定された日にも理由がありました。
公益社団法人読書推進運動協議会によると、
子どもたちにもっと本を、子どもたちにもっと本を読む場所をとの願いから、「こどもの読書週間」は1959年(昭和34年)に誕生。 もともとは、5月5日の「こどもの日」を中心とした2週間(5月1日~14日)でしたが、子どもの読書への関心の高まりを受けて、「子ども読書年」である2000年より現在の4月23日(世界本の日・子ども読書の日)~5月12日に期間を延長。開始当時より、図書館・書店・学校を中心に、子どもたちに本を手渡すさまざまな行事が行われてきました。 幼少のときから書物に親しみ、読書の喜びや楽しみを知り、ものごとを正しく判断する力をつけておくことが、子どもたちにとってどんなに大切なことか……。子どもに読書を勧めるだけでなく、大人にとっても子どもの読書の大切さを考えるとき、それが「こどもの読書週間」です。 |
と示されています。
世界本の日、子ども読書の日、なんていうのもあるんです。
世界には本を読んだり、学校に通ったりすることも困難な子たちがいます。
学校に本があっていつでも読むことができ、本屋さんにも気軽に行ける日本の子どもたちは、本当に幸せな状況だとあらためて思います。
実は春に多い「本」「読書」にまつわる記念日マメ知識
(教科書協会ホームページより)
読書=秋のイメージがありますが、すっかり春になってしまいそうなほど、読書関連の記念日がこの時期に集まっています。
4月2日 「国際子どもの本の日」
なんで4月2日なんだろう? 語呂合わせ?
実はこの日はアンデルセンの誕生日だそうです。
この日を挟んで「絵本週間」とされています。
読書週間ではなく、絵本週間。
アンデルセンにちなんでいるんですね。
4月10日 「教科書の日」
そういえば新学期が始まり、新しい教科書が配られるのもこのあたりですね。
「子どもたちにとって身近な書物である教科書への理解を深めるきっかけに」(読書推進運動協議会ホームページより)と、教科書協会が2010年に設定しました。
4(よ・い)月10(と・しょ)日の語呂合わせのようです。
教科書キャラクターもあるんですよ。
4月23日 「子ども読書の日」
子どもの読書にも法律があるってご存知でしょうか。
文部科学省のホームページに《子どもの読書活動の推進に関する法律》として載っています。
「この法律は、子どもの読書活動の推進に関し、基本理念を定め、並びに国及び地方公共団体の責務等を明らかにするとともに、子どもの読書活動の推進に関する必要な事項を定めることにより、子どもの読書活動の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって子どもの健やかな成長に資することを目的とする。」と明記されています。
この日に合わせて、全国各自治体の図書館ではいろいろなイベントや特集展示などが企画されます。近くの図書館へ足を運んでみましょう!
ちなみに、4月23日は、花と本を贈りあう「サンジョルディの日」でもあり、「世界本の日」でもあります。
あのウイリアム・シェイクスピアと、『ドン・キホーテ』を書いたミゲル・デ・セルバンテスの命日であることから、1969年に「世界本の日」に制定されました。
読書好きな子どもにさせる3つのコツ
読書推進運動協議会によると、「家庭における読書環境の整備」について、以下の3点が重要だそうです。
(1) 幼児には父母が本を読んで聞かせてあげる
(2) 子どもたちの身近にいつも本を置くことを考え、毎日たとえ短い時間でも本を読むことをすすめ、本を読むのを聞いてあげる (3) そして大切なことは、父母みずから読書する姿を、子どもたちの眼にふれさせる |
とあります。
なるほど…。
もっともです。
毎日、音読の宿題を聞くのが苦痛に感じていた筆者には耳の痛い話です。
読むだけでなく、聞いてあげることも大切なんですね。
読書週間中は学校や自治体の図書館でも、大小さまざまな企画がなされますが、家のなかでも読書週間をやってみてもいいかも!と思いました。
習い事や塾で忙しい子どもたち、仕事や家事で疲れている私たち主婦たちにとって、毎日短い時間でも本を読むというのが困難だったりします。
だったら「我が家の読書週間」をつくって、意識的に本を読んでみよう!というのもいいかもしれません。
我が家では図書館で借りた本をまとめてリビングに置いています。
家の本と混ざってなくさないために始めましたが、意外な効果がありました。
私が借りた本も子どもが借りた本も一緒ですので、いろいろなジャンルの本をパラパラめくることができます。兄の借りた本を妹がめくっているという光景もよくあります。
受験でも国語力は読書量に比例する、なんて聞いたことがあります。
テレビのあるリビングに辞書や図鑑を置くとよい、なんていう話もよく聞きますね。
借りてきた本や辞書を置いておくだけなら、今すぐできますよ。
読書イベント!ゴールデンウィークは上野の森で本に親しもう
(出版文化産業振興財団ホームページより)
5月3日(木・祝)~5月5日(土・祝)まで、国際子ども図書館もある東京・上野で、【上野の森 親子ブックフェスタ2018】が開かれます。
開催期間中の10~17時まで、中央噴水池広場では「子どもブックフェスティバル」として、絵本や児童書など5万冊が謝恩価格で販売されます。
ほかにもおはなし会や読み聞かせ、人気作家のサイン会開催など盛りだくさんの内容!
「何を選んでいいかわからない」「いつも同じような本ばっかり読んでいる」など、読まなくても読んでいても、子どもの読書についての悩みは尽きません。
やっぱり一緒に探したり、楽しんだりするのが近道!
ということで、5万冊も集まるイベント、ぜひ出かけてみてください。
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