
よちまま
美容専門学校を卒業後、エステも行う化粧品メーカーの美容部員や痩身・フェイシャル・脱毛を行う大手エステサロンのエステティシャンとして勤務。知識と経験を活かした美容系記事を中心に執筆するママさんライター。
多くの女性が悩む“乾燥肌”。
「昔から乾燥肌だった」「最近、乾燥が気になりだした」と感じ方は人それぞれですが、その原因に“ストレス”が関係していることをご存知でしょうか。
そこで、ストレスによって引き起こされる乾燥肌「ストレス性乾燥肌」の原因やオススメの対策法をご紹介します。
今の保湿ケアに満足していない方や乾燥肌対策で結果・効果を実感できていない方はもちろんのこと、乾燥が気にならない方にも是非参考にしていただければと思います。
Contents
ストレス性乾燥肌とは
ストレス性乾燥肌とは文字通り、ストレスが原因で乾燥している肌のことです。
私たちの肌は外気の温度や湿度、チリ・ほこり、普段のスキンケアやメイク、食事や睡眠などの日常生活などさまざまなことが原因で乾燥肌になってしまいます。
その原因の中でもストレスは、季節や時間を問わず24時間365日私たちの肌に容赦なく降りかかってきますから、知らず知らずのうちにストレスによって起こる乾燥肌=ストレス性乾燥肌になっていても不思議ではないですよね。
ストレスによる肌への影響は、このようなことが起こると考えられています。
このようにストレスを感じることで肌の乾燥だけでなく、ハリ・弾力、シミにも繋がることがわかります。
「みんな、ストレス感じているから仕方ないわ」と諦めてしまいがちですが、これも加齢・老化と同じ。
スキンケアやストレス発散になることをしているかいないかで、肌状態は確実に差が出てきてしまうのです。
ストレスで乾燥?!ストレス性乾燥肌の仕組みとは
ここからはストレスによる肌への影響と、その仕組みについてお話ししたいと思います。
ストレスによる肌への影響を知ることで生活スタイルや毎日のスキンケアのヒントにしていただければと思います。
ストレス性乾燥肌の仕組み 女性ホルモンの低下
女性の肌トラブルや体調不良の際に「ホルモンバランスの乱れ」というワードをよく耳にします。
私たちの体内には女性ホルモン・男性ホルモンどちらも存在していて、そのバランスがさまざまな要因で崩れてしまうことを「ホルモンバランスの乱れ」と言います。
ストレスを感じると、私たちの体内で自律神経を優位にしてストレスに対抗しようと“男性ホルモン=テストステロン”が増えて“女性ホルモン=エストロゲン”が減ってします。
エストロゲンは女性らしい体やなめらかでキメの整った肌を作り、テストステロンは男性らしい体を作り皮脂の分泌を促します。
男性と女性の肌をくらべた時、女性の方が乾燥肌や敏感肌が多いのはこのためです。
ストレスによる「ホルモンバランスの乱れ」はストレスに負けまいとする自己防衛機能と言えますから、ストレス解消で女性ホルモンを優位することでストレス性乾燥肌を改善することが期待できます。
ストレス性乾燥肌の仕組み 体の代謝が悪くなる
ストレスを感じると、体内で“コルチゾール”と“アドレナリン”というホルモン物質の量が増えます。
コルチゾールは休息ホルモン、アドレナリンは攻撃&防御ホルモンとして分泌されます。
どちらも体の代謝を落とす働きがあり、血行不良やリンパの流れを滞らせて肌細胞を酸欠・栄養不足にしてしまい乾燥状態へと導きます。
また、血行不良=体の冷えに繋がりますから冷えやすい女性の体にはストレスは大敵なのです。
ストレス性乾燥肌の仕組み ターンオーバーが乱れてバリア機能が低下する
ストレスを感じると、代謝が落ちるという点で美肌の観点から見逃せないのがターンオーバーの乱れです。
血流やリンパの流れなどと同じように細胞の生まれ変わり=ターンオーバーも代謝の一つですから、ストレスによってターンオーバーが乱れてしまうと言えます。
血行不良などの代謝が悪くなることで、肌細胞が正常に育たなかったり古い肌細胞が留まったりしてセラミドなどの保湿成分を十分に保つことが出来ず、バリア機能と肌の水分量が低下して乾燥肌へと傾いてしまいます。
ストレス性乾燥肌の仕組み 美肌に必要な美容成分が作られにくくなり、破壊される
先にもお話ししましたように、ストレスを感じると体内でコルチゾールというホルモンが分泌されます。
実は、このコルチゾール、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が作られるのを邪魔してしまいます。
更に、保湿にとって重要な美容成分セラミドを壊してしまうのです。
シミやシワ、たるみを毎日のお手入れでケアしているのになかなか効果を感じられないという方は、もしかしたらストレス性乾燥肌が原因かもしれません。
ストレス性乾燥肌の仕組み 肌細胞を傷つける活性酸素を作り出す
先にもお話ししましたように、ストレスを感じると体内ではアドレナリンという物質が分泌されます。
アドレナリンは攻撃&防御ホルモンとも呼ばれ、体の働きを活発にする一方、自己防衛機能として “活性酸素”を作り出し、私たちの体の細胞を外敵と勘違いして攻撃し傷つけてしまいます。
これが肌細胞でも同じことが起こると、傷ついた肌細胞によって肌荒れが起こってしまうのです。
ストレス性乾燥肌の対策法 スキンケア編
ここまではストレス性乾燥肌の原因や仕組みなどについてお話ししてきました。
次は「ストレス性乾燥肌はどのような対策をしたらいいのか」ですよね。
まずは、ストレス性乾燥肌でお悩みの方におすすめのスキンケアをご紹介したいと思います。
ストレス性乾燥肌の方におすすめのスキンケア、ポイントは2つです。
ストレスによって乾燥しバリア機能が低下した肌は、水分と油分のバランスが崩れうるおいを保てなくなり外的刺激に対して敏感になっています。
ですから、水分と油分をしっかり補ってくれる肌にやさしいアイテムを選びました。
メディプラスゲル
メディプラスゲルは美肌の湯として名高い島根県の玉造温泉水をベースにセラミドなどの保湿成分が配合されたオールインワンゲルです。
水分と油分のいいとこ取りをした「アクアオイル」が肌バランスを整え、セラミドなどの保湿成分と独自開発モイストラップ分子が与えたうるおいを逃がさないよう、肌表面に膜を張ってうるおいを閉じ込めてくれる効果が期待できます。
また、ストレスによって破壊されてしまうコラーゲンを作り出すために必要な美容成分ビタミンCやコラーゲンを保護するアーチチョーク葉成分、ノイバラ果実成分を配合しています。
更に、石油系界面活性剤フリー、防腐剤フリー、アルコールフリー、無鉱物油、無着色、無香料、シリコンフリーで敏感肌はもちろん、子どもが使っても大丈夫な肌にやさしい処方です。
長時間うるおいが続くことでストレス性乾燥肌に負けない強く健やかな肌へと導き、キメやハリ、弾力を与えてくれます。
ディセンシア アヤナスシリーズ
多くの女性に美を提供し続ける化粧品メーカー ポーラから2007年に発表された“ディセンシア”は、ポーラ研究所による敏感肌のための特許成分「ヴァイタサイクルヴェール®」を元に作られています。
ヴァイタサイクルヴェール®は肌表面にバリアのような膜を張るベントナイトとセラミドなどの保湿成分で出来たディセンシア独自の美容成分です。
こだわりの美容成分を配合したディセンシアから2016年に「ストレスと敏感肌」というテーマで新ブランドとして発表されたのが“アヤナス”です。
アヤナスは多くの現代女性が感じる物理的な外部刺激によるストレスだけでなく、心理的ストレスによる肌トラブルのケアに重点を置いたプレミアムエイジングケアブランドです。
敏感・乾燥をケアしながら、シワ・たるみ・クマ・糖化などにアプローチするディセンシア独自の複合成分「ストレスバリアコンプレックス®」をはじめとしたさまざまな美容成分によって、ストレスに負けない肌へと導きます。
敏感肌ケア・ストレスケア・エイジングケアを同時に出来る、ストレス性乾燥肌のためのスキンケアブランドです。
出典:アヤナス公式サイト
フィトリフト
フィトリフトは“驚きのエイジングケア 高機能化粧品”と謳っているだけに配合成分はハリやエイジングケアに特化しています。
ただ、潤わせるだけではない、自らハリを生み出す肌作りを目的とした植物由来成分を配合しています。
ストレス性乾燥肌の方は、そうでない方にくらべ見た目年齢がプラス11歳だという調査結果が出ているほど、ストレス性乾燥肌とエイジングケアは切っても切れない関係です。
フィトリフトは高い免疫活性効果のある「パントエア菌」と低アレルゲンの「白たかきび発酵エキス」を合わせた、独自開発の美容成分フィト発酵エキスを配合。
その効果は動物性プラセンタを上回るエイジングケアの実力を持ち、ストレスによって免疫力の落ちた細胞を元気にしてくれる効果が期待できます。
その他にも高い保湿効果のあるコメ由来成分やコラーゲンが作られるのを手助けするビタミンC誘導体などの美容成分を配合した、ストレス性乾燥肌とエイジングケアを手軽に行いたい方におすすめのオールインワンクリームです。
防腐剤フリー、無香料、動物性原料を使わず植物由来の成分にこだわっているところも魅力の一つです。
出典:フィトリフト公式サイト
ストレス性乾燥肌の対策法 体の中から編
肌の美しさは体の中からのお手入れも重要です。
特にストレス性乾燥肌はストレスによる女性ホルモンの低下、血行不良による冷えなど体の不調から乾燥が引き起こされるため、体の中からケアすることが必要なのです。
そこで、ストレス性乾燥肌の対策として是非摂ってもらいたい栄養素をご紹介したいと思います。
ビタミンC:コラーゲンを作る手助けや活性酸素を除去する。また、肌の乾燥を防ぐ。
おすすめ食材:パセリ、赤ピーマン、アセロラ、グァバ、のり、茶など。
ビタミンE:血行促進、ホルモンバランスを整える。
おすすめ食材:ナッツ類、植物油、レバー、うなぎ、ほうれん草、ブロッコリーなど。
ビタミンB6:イライラや不安感の緩和、肌の健康維持や皮膚の再生促進。
おすすめ食材:とうがらし、にんにく、バジル、豆類、まぐろ、いわしなど。
カルシウム:心臓や血液の状態を正常に保つ、ストレスを抑えて精神を安定させる。
おすすめ食材:ひじき、チーズ、納豆、ほうれん草、小松菜、小魚など。
逆に、ストレス性乾燥肌の方が控えた方がいいのが“カフェイン”と“アルコール”です。
カフェインには神経を過敏にさせる働きがあり、ストレスをより強く感じるようになることも。
コーヒーの香りによるリラックス効果も飲み過ぎてしまうと逆効果になってしまいます。
ストレス発散にお酒を飲むことも決して悪いことではありませんが、アルコールも摂り過ぎは要注意です。
酔いが醒めてからストレスを強く感じることがあるので、ほどほどにしましょう。
ストレス性乾燥肌の対策法 お手軽解消編
ストレス性乾燥肌にとってストレスは大敵ですから、ストレスを少しでも解消することで乾燥を防ぐことに繋がります。
そこで、おすすめのお手軽ストレス解消法をいくつかご紹介したいと思います。
ツボ押し
足裏マッサージのイメージがあるツボ押しですが、手にもツボはあります。
ちょっとした空き時間やテレビを見ながらなど気軽に出来ますので試してみてくださいね。
押し方:手の甲の親指と人さし指の間、水かきのような部分の付け根の人さし指に近い場所に、反対の手の親指を当て、残りの指で手首をつかみ「痛気持ちいい」程度の強さで30回を目安に押す。
ハーブティー
おすすめ食材でお話ししましたように、カフェインの摂り過ぎはストレスを助長してしまいますが、ノンカフェインのハーブティーであればカフェインを気にせず香りによるストレス解消効果も期待できます。


セントジョーンズワートはドイツで医薬品として使われるほど高い効果が期待できます。
コーヒーや紅茶などの代わりに取り入れてみることをおすすめします。
笑う
笑うことは免疫力をアップさせる効果があるとされています。
お笑い番組や舞台などの鑑賞、仲良しのお友達との会話もストレス解消にはもってこいです。
また、鏡に向かって1日に何度かほほえむだけでもストレスの軽減に繋がるとか。
ストレスを感じていると、ついつい表情も硬くなってしまいがちで家族や職場の人たちからの印象も悪くなってしまいかねません。
日頃から笑顔を意識することで周りも自分もストレスなく過ごすことが期待できます。
泣く
泣くことも実は、とてもストレス発散になります。
抑えていた感情を解放した瞬間、人は涙を流してストレスを発散するのです。
まとめ
ストレス性乾燥肌の原因と対策方法、いかがでしたでしょうか。
ストレスが体や心に与える影響は以前から問題にされていましたが、肌にも影響があることはここ2年程でわかってきたことです。
今まで乾燥肌で悩んでいた方の中には、単なる乾燥肌ではなくストレス性乾燥肌の可能性があるということがわかっていただけたかと思います。
この機会に、スキンケアや生活習慣の見直しをしてストレスと乾燥に負けない、強く美しい肌を手に入れましょう。
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