
よちまま
美容専門学校を卒業後、エステも行う化粧品メーカーの美容部員や痩身・フェイシャル・脱毛を行う大手エステサロンのエステティシャンとして勤務。知識と経験を活かした美容系記事を中心に執筆するママさんライター。
風邪やつらい花粉シーズンに限らず、1年中活躍してくれるマスク。
その見た目や機能はさまざまで、寝る時に付ける物や小顔に見せてくれる物も登場しています。
咳エチケットや花粉症対策に欠かせないマスクですが「マスクを付けると肌荒れする」という声も。
そこで今回は、マスクで肌荒れしてしまう方におすすめしたいマスクの選び方と使い方のコツ、スキンケア法までご紹介したいと思います。
Contents
マスクで肌荒れする原因とは?
「マスクを付けると肌荒れする」という意見はかなり多く、口コミでもその声は寄せられています。
このようにマスクによる肌荒れは、さまざまな症状として表れることがわかります。
ここからは、マスクで肌荒れする原因についてお話ししたいと思います。
マスクで肌荒れするのは素材によるアレルギーが原因?!
口コミで多かった意見として「マスクの素材が合わない」というものが上がりました。
多くの使い捨てマスクは化繊を使った不織布で出来ていることから、化繊アレルギーの方は痒みや赤みが症状として表れやすくなります。
また、耳にかける紐にゴムが使われているマスクをゴムアレルギーの方が付けると、アレルギー症状が出ることがあります。
「今までアレルギーなんて気にしてなかったけど、マスクで肌荒れしてアレルギーだって判明した」という方も少なくありませんよ。
そのマスク、顔に合ってる?サイズの合わないマスクで肌荒れが!
マスクで肌荒れする原因として、サイズの合わないマスクによる摩擦で肌荒れすることが上げられます。
ちょっとした体形の変化で、今まで付けていた下着がきつくなったりゆるくなったりして体に痒みや赤みが出たことはありませんか?
マスクも同じで、マスクの跡が残るほど顔に対して小さすぎるマスクは肌に密着して摩擦が起きやすくなります。
逆にすき間が空いてしまうほど大きすぎるマスクは、風邪・インフルエンザ予防や花粉症対策に向かないのでマスクとしての機能を果たしません。
また、マスクが大きすぎると耳や鼻、頬骨などにマスクが当たりやすくなり摩擦が起きることがあります。
「少しの間だし大丈夫でしょ」と適当にマスクを選ぶと、マスクを外した時に肌荒れが…なんてことも考えられますよ。
マスクの中はニキビ・吹き出物など肌荒れの温床?!
マスクによる肌荒れは痒みや赤みが出るだけではありません。
マスクをすると覆われている鼻や頬、あごにニキビ・吹き出物が出やすくなると、口コミでも意見が上がっています。
マスクの中は自分の吐いた息によって水蒸気で満たされて、湿度が高い状態になります。
夏場に汗で蒸れて、あせもが出来たり体の部位によってはニキビ・吹き出物が出来たりしたことはありませんか?
マスクの中は夏場の蒸れた状態と同じような環境になるため、ニキビ・吹き出物が出来やすくなると言えるのです。
また、女性の場合メイクした状態でマスクをすることがありますが、ファンデーションや日焼け止めは多くの油分をベースに作られているため、毛穴をふさいでニキビ・吹き出物が出来やすい肌状態へと導いてしまいます。
更に、使い捨てマスクを一日中付けっぱなしにしたりガーゼマスクを洗わずに繰り返し使ったりしてしまうと、雑菌が繁殖しやすくなりニキビ・吹き出物の原因菌であるアクネ菌も増えやすくなります。
「マスクをしたらニキビが出来て、ニキビがはずかしくてマスクが外せないから全然治らない」という悪循環に陥る方も少なくありません。
一部出典:マイナビ看護師
マスクでうるおうはウソ?!乾燥による肌荒れに要注意
「マスクをしていると肌がうるおうから冬場は特に欠かせない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、マスクでうるおうのは鼻やのどだけで、肌は逆に乾燥してしまうのです。
先にもお話ししましたように、マスクをすると自分の吐いた息でマスク内に水蒸気が充満します。
この水蒸気が肌に付いた状態で、マスクを外したりマスクと顔の間に隙間が出来たりすると水蒸気が一気に蒸発して肌の水分を奪ってしまいます。
マスク内の水蒸気で肌がうるおったように感じますが、実は乾燥を促してしまうことに繋がりますから注意したいですね。
一部出典:マイナビ看護師
マスクで肌荒れしないためのマスクの選び方&使い方のコツ
マスクで肌荒れする原因がわかったところで、ここからは肌荒れしないためのマスク選びのポイントとマスクの使い方のコツをご紹介したいと思います。
ガーゼ素材のマスクで肌荒れとお別れ!
化繊アレルギーや不織布などの素材で痒みや赤みが出る方にはガーゼ素材のマスクがおすすめです。
使い捨て出来る不織布マスクと違い、手洗いする手間はありますが肌への当たりは圧倒的にやさしく肌荒れしにくいと口コミでも評判になっています。
仕事でマスクを付けなければいけないという方は使い捨ての不織布マスクを使う必要がありますが、風邪・インフルエンザ予防や花粉症対策でマスクをしたい方にはガーゼ素材のマスクをおすすめします。
自分の顔に合ったサイズのマスクを選んで肌荒れの原因、摩擦を減らそう
顔のサイズに合ったマスクを選ぶことで肌とマスクの摩擦を減らして肌荒れを防ぐことが出来ます。
小さめサイズやキッズ用はもちろん、最近では力士やレスラーなど顔の大きい方に合うビッグサイズのマスクもあります。
自分にピッタリ合ったマスクを見つけて、正しい付け方を行うことで肌荒れだけでなく風邪・インフルエンザ予防や花粉症対策にも効果を発揮してくれますよ。
一部出典:マイナビ看護師
ニキビ・吹き出物、乾燥などによる肌荒れには内側ガーゼ&こまめに交換がおすすめ
マスクを付けるとニキビ・吹き出物が出来る方や乾燥する方には肌に当たる内側にガーゼを仕込むことをおすすめします。
自分の吐いた息による水蒸気で蒸れてニキビ・吹き出物が出来やすい状態になることを防いだり蒸発する前に水蒸気をガーゼが吸収してくれたりする効果が期待できます。
「ガーゼを仕込むのが面倒…」という方には肌に当たる内側がガーゼになっているマスクもありますので試してみてくださいね。
また、マスクを付けっぱなしにすることで雑菌が繁殖しニキビ・吹き出物が出来やすくなりますから、マスクを付けっぱなしにせず外せる時は外したりこまめに新しいマスクと交換したりすることも肌を清潔に保つことに繋がるのでおすすめです。
一部出典:マイナビ看護師
マスクによる乾燥などの肌荒れには肌にやさしい保湿アイテムや保湿マスクが効果的
マスクを付けることで乾燥を感じる方には低刺激で保湿効果の高いアイテムを選んでみましょう。
マスクで肌荒れして敏感になった肌にスピーディーかつやさしく働きかけ、ターンオーバーを整える効果が期待出来る医薬品や医薬部外品のアイテムがおすすめです。
また、のどや鼻をうるおす保湿マスクも乾燥で肌荒れしてしまう方に試してほしいマスクです。
かなり保湿効果が高いのでメイク崩れしてしまう可能性がありますが、ナチュラルメイクや日焼け止めだけでも大丈夫な場面でマスクをする時におすすめのマスクです。
肌荒れしにくいマスクおすすめ4選
マスクの選び方や使い方をご紹介したところで、ここからはおすすめマスクをご紹介したいと思います。
ぜひマスク探しの参考にしてみてくださいね。
マスクで肌荒れしている時におすすめの肌にやさしいガーゼマスク
アレルギーやニキビ・吹き出物、乾燥などが気になる方におすすめのガーゼマスクと内側がガーゼになっているマスクをご紹介します。
画像:中川政七商店公式サイト
中川政七商店 やわらか立体ガーゼマスク
中川政七商店は享保元年(1716)に奈良で創業された、老舗の麻織物をメインに全国のこだわりの名品を扱う雑貨店です。
やわらか立体ガーゼマスクは、医療用にも使われるガーゼで作られたマスクで肌荒れした肌にやさしい当たりが特徴です。
不織布マスクとくらべて花粉などのカット率は低いですが、マスクで肌荒れした肌におすすめです。
小さめサイズもありますから自分にピッタリ合ったマスクを選ぶことが出来ます。
画像、出典:中川政七商店公式サイト
DCMブランド 内側ガーゼマスク
大手ホームセンターのDCMホールディングスのDCMブランドは「こんないいものがこの価格で」をモットーに開発されているPBブランドです。
内側ガーゼマスクは、文字通りマスクの内側がガーゼになっていて蒸れにくく肌荒れしにくいのが特徴です。
花粉・ウイルスを99%カットするフィルターを採用なのでオールシーズン使え、衛生的に持ち運べる個包装な上にコスパのいいマスクです。
画像、出典:DCMホールディングス公式サイト
乾燥や摩擦で肌荒れした肌にやさしいマスク
続いて肌を摩擦や乾燥から守る効果が期待出来るマスクをご紹介したいと思います。
アラクス PITTA MASK
アラクスのPITTA MASKは、これまでの不織布などの化繊ではなく肌への密着度が高くやわらかい肌触りのポリウレタン素材のマスクです。
高い通気性があり、顔の凹凸に沿って密着して花粉などをカットする作りでも息苦しくないので快適に過ごせます。
繰り返し洗って使えるので衛生的ですから、使い捨ての不織布マスクで摩擦が起きて肌荒れした方におすすめです。
画像、出典:アラクス公式サイト
ゴーウェル ハイテク保湿マスク 快適
トラベルグッズを販売するゴーウェルのハイテク保湿マスク 快適は、マスクの中に保湿シートを内蔵したマスクです。
砂漠より乾燥すると言われている飛行機内で付けることを想定して開発されているので、とにかく高い保湿効果が特徴です。
マスクで乾燥したくない人におすすめです。
画像、出典:ゴーウェル公式サイト
マスクで肌荒れ…試してほしいスキンケア法
マスクで肌荒れしやすい方におすすめのマスクをご紹介したところで、ここからはマスクで肌荒れした肌に試してほしいスキンケアをご紹介したいと思います。
今、使っているスキンケアアイテムでも応用できますので今日から始めてみてくださいね。
マスクで肌荒れした時のクレンジング・洗顔は、とにかくやさしく!
クレンジング・洗顔は肌をこすらないように行うというのは皆さんご存知ですよね。
マスクで肌荒れしている時には、いつも以上にやさしくクレンジング・洗顔を行うように心掛けましょう。
痒みや赤みが出たりニキビ・吹き出物が出来たりしている状態の肌は、かなり敏感になっていて少しの刺激でも炎症したり状態が悪化したりする可能性があります。
クレンジング力の強いクレンジングオイルよりミルクやクリームタイプがおすすめですが、オイルでもいつもより多めにして短時間で終わらせ、しっかりすすぐことをおすすめします。
洗顔も泡をしっかり立てて洗う時間を短くすることで、洗浄剤が肌に触れる時間を短縮して肌への刺激を最小限にしましょう。
洗う時間が短くても汚れが落ちるよう、メイクや日焼け止めはいつもより軽めを意識したり洗顔でも落とせるものを使ったりすることをおすすめします。
スキンケアのフルコース、マスクで肌荒れしている時はお休みしよう
先にもお話ししましたように、マスクで肌荒れしている肌はとにかく敏感でいつものスキンケアが合わなくなることも。
特に、美白アイテムは肌が敏感な状態だと刺激になりやすいのでマスクで肌荒れしている時にはホワイトニングケアはお休みすることをおすすめします。
パックなどのスペシャルケアも肌が落ち着いてから行うようにして、化粧水と乳液・クリームだけのシンプルケアで肌の状態を整えましょう。
マスクで肌荒れしたらメイクは最小限が鉄則!
先にもお話ししましたように、マスクで肌荒れしている時にはクレンジング・洗顔はやさしく行うことがおすすめなので、落としやすいことを前提にしてメイクは薄くすることをおすすめします。
また、マスクを付けることでニキビ・吹き出物が出来やすい方も毛穴をふさいだり雑菌が増えたりする原因になりますからメイクは最小限を心掛けましょう。
お仕事によってはフルメイクでなければいけない方もいらっしゃいますが、ナチュラルメイクや日焼け止めだけでも可能であればマスクで肌荒れしている時には肌への負担を考えたメイクをおすすめします。
マスクで肌荒れした時におすすめしたい保湿アイテム3選
マスクで肌荒れした時のスキンケア法をお話ししたところで、おすすめのスキンケアアイテムをご紹介したいと思います。
マスクによる肌荒れで敏感になった状態でも使えるアイテムを厳選したので、参考にしてみてくださいね。
マスクで肌荒れしたら小林製薬 Saiki(さいき)がおすすめ
小林製薬のさいきは、乾燥による肌荒れを治療することを目的に開発された医薬品シリーズです。
一時的な保湿と違い、「保湿」「血行促進」「抗炎症作用」の3つの働きで肌の新陳代謝を促すヘパリン類似物質を配合しています。
医薬品ならではの効き目の早さと大手メーカーのコスパの良さが魅力の保湿アイテムです。
画像、出典:Saiki公式サイト
マスクで肌荒れした時はDECENCIA(ディセンシア)つつむ
大手化粧品メーカーのポーラとオルビスの共同開発で誕生したディセンシアは、敏感肌に悩む方に支持されている化粧品ブランドです。
ディセンシアつつむは外部刺激から徹底的に肌を守り、敏感肌に不足しがちなうるおいを与えながら肌を整えるベーシックケアシリーズです。
うるおいを与えながら肌のターンオーバーを整える独自の特許技術で、マスクで荒れた肌もやさしく美肌へと導いてくれます。
おすすめはジェントルクリームウォッシュ。
モコモコの濃密泡がマスクで荒れた肌をやさしく洗い上げてくれます。
画像、出典:ディセンシア公式サイト
マスクで肌荒れしてしまったら資生堂 d プログラム
敏感肌研究40年の資生堂によるd プログラムは「ときどき敏感肌からなりたい肌へ」をモットーにしたアイテムで多くの女性から支持されています。
マスクによる肌荒れで乾燥が気になる方にはモイストプログラム、ニキビ・吹き出物で悩む方にはアクネケアプログラムと悩みや肌状態に合わせて選べるのもうれしいポイントです。
特におすすめなのが薬用ベースメイクシリーズ。
2種類の有効成分配合で、肌荒れしてファンデーションを塗りたくない時もメイクしながら肌荒れケアしてくれる魅力的なアイテムです。
画像、出典:d プログラム公式サイト
まとめ
マスクで肌荒れ!マスクの選び方と使い方のコツ&スキンケア法、いかがでしたでしょうか。
風邪・インフルエンザ予防や花粉症対策、自分が風邪を引いて咳が出てしまう時のエチケットとしてマスクは欠かせないアイテムです。
マスクの正しい選び方や使い方を知って肌荒れせずに上手にマスクと付き合っていきたいですね。
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