女性がジョギングを始める場合、ダイエットがきっかけになる人は多いと思います。
ではなぜ、ダイエットのためにジョギングが効果があるとされているのか、「筋肉」に注目してまとめてみました。
これを知っておけば、ダイエットもより効果的にできるかも☆
Contents
ダイエットの誤解:「汗をかく」=「痩せる」訳ではない
まず誤解しないでほしいのは、汗をかくことは=痩せるという事ではないという事。
サウナスーツのような服を着て大量に汗をかき、体重が減ったように見えても、それは体の水分が減っただけ。
だから水分を補給すれば、体重は元にもどってしまいます。
でも筋肉を付ければ、脂肪を燃焼させて熱を生み出しますので、必然的に体温が上がって汗をかきやすくなります。
大事なのは、汗をかくことではなく、筋肉をつけて脂肪を燃焼させることです。
(汗で体の水分を失うのは体にとっては危険です。運動するときにはこまめな水分補給を忘れずに!)
速筋と遅筋:筋肉に種類があるって知ってた?
一口に筋肉といってもいくつか種類があり、それらは大きく分けて「速筋」と「遅筋」に分けられます。
「速筋」=白い筋肉
白身の魚、鯛やヒラメを思い出してみましょう。
普段は海底でじっとしていて、いざ敵やえさを見つけたときには素早く反応。
これが「速筋」です。
簡単に言うと「瞬発力(ばね)はあるけど、すぐに疲れる」
短距離ランナーやジャンパーに向いた筋肉です。
「遅筋」=赤い筋肉
赤身の魚、その代表格はまぐろです。
まぐろは泳ぐ事で水中の酸素を取り込んでいるので、生きている間は常に泳いでいます。
休みなく動き続けるのが「遅筋」です。
「瞬間的な爆発力はないけど、長い時間動き続けることができる」
マラソンランナーのための筋肉です。
速筋(白筋) | 遅筋(赤筋) |
瞬発力がある | 持久力がある |
糖分をエネルギーにする | 脂肪をエネルギーにする |
大きくなる(筋肥大する) | 大きくならない(肥大しない) |
無酸素運動で鍛える (筋肉トレーニング・ウェイトトレーニングなど) |
有酸素運動で鍛える (ジョギング・ウォーキング・自転車・水泳など) |
ダイエットのために鍛えるなら「遅筋」がおすすめ
「筋肉を鍛える」というとムキムキなマッチョ体型を思い浮かべる人もいるかもしれません。
でも実は、ムキムキになるのは「速筋」の方。
(「筋肥大」といいます。なので、腹筋をバキバキに割りたい!という人はお腹の速筋を鍛えるのが有効です)
「遅筋」はいくら鍛えても「速筋」のように大きくはならないので、マラソンの選手たちはみんなスレンダー。マッチョになる心配はありません。
そしてもう一つ、「遅筋」を鍛えることで嬉しい効果が。
「速筋」がエネルギー源にしているのは筋肉の中にある糖質ですが、「遅筋」は脂肪をエネルギーに換えてくれるのです。
よく「筋肉をつければ、何もしなくても脂肪が燃焼して痩せやすくなる」というけれど、そのための筋肉が「遅筋」というわけですね。
「遅筋」を鍛えてダイエット。効果があるのは有酸素運動
残念なことに、人が元々持っている筋肉の中で、遅筋と速筋の割合は生まれつき決まっています。
ちょっと運動しただけですぐにムキムキになるのは速筋の比率が高い人。
ふだん走っていないのに、何故かマラソン大会でいつも上位にいるのは速筋が生まれつき多い人。
あなたは子どもの頃、運動会のかけっことマラソン大会、どちらが得意でしたか?(どっちも苦手、という人はどっちがより苦手だったか思い出してみましょう)
速筋の方が多いタイプかな?という人もがっかりすることはありません。
今からマラソン選手を目指すのはちょっと難しいかもしれませんが、遅筋を鍛えることはできます。
遅筋を鍛えるためのトレーニングとして有効なのが「有酸素運動」。
酸素を取り入れながら、無理せず長い時間をかけておこなう運動です。
・ジョギング
・ウォーキング
・水泳
・自転車
などが代表的。
ジョギングがダイエットに効果的と言われるのは、有酸素運動だからなのです。
ジョギングなどの有酸素運動をおこなうと、
1.酸素を取り込んで脂肪をエネルギーに変える
2.遅筋が鍛えられるので、より多くの脂肪をエネルギーとして使える
といううれしい好循環が。
但し、効果を出すには長く続けて行くことが必要です。
美は一日にして成らず。
気長にがんばることが大切です。
最新情報をお届けします