
よちまま
美容専門学校を卒業後、エステも行う化粧品メーカーの美容部員や痩身・フェイシャル・脱毛を行う大手エステサロンのエステティシャンとして勤務。知識と経験を活かした美容系記事を中心に執筆するママさんライター。
「なんだか肌のくすみが気になるわ…」「肌のなめらかさがなくなってきたような気がする」こんな肌の悩みを感じたことはありませんか。
くすみや肌のザラつきは、肌のキメが粗くなって起こる肌トラブルです。
特に、40代以降の年齢肌は乾燥などから肌のキメが粗くなる肌状態になりやすくなるため、今まで感じなかった肌トラブルや肌荒れを感じるようになるのです。
しかし「年のせいなら仕方ないのね」と諦めてしまうのはもったいないです!
肌のキメはスキンケアや生活習慣を意識することで整えられるのです。
そこで今回は、40代以降の粗くなった肌のキメを整える方法をご紹介したいと思います。
肌のキメが整うことで、年齢肌のお悩みも同時に解消できますから毎日のスキンケアや生活習慣に取り入れてみてくださいね。
Contents
40代におすすめ!粗くなった肌のキメを整える方法
年齢肌のお悩みが気になりはじめる40代の方におすすめしたい、粗くなった肌のキメを整える方法をご紹介します。
1.肌のキメを整えるスキンケア
・十分な保湿
・肌に触れる時はやさしく
・紫外線対策
・ターンオーバーを整える
2.肌のキメを整える美肌におすすめの食材
3.肌のキメを整える生活習慣
今日からでも、すぐに始められるものもありますので是非参考にしてみてくださいね。
肌のキメとは?
そもそも肌のキメとはどんなものなのでしょうか。
肌のキメとは肌の皮膚表面に出来る細かい線状の模様のようなものです。
肌表面にある細かい線を皮溝(ひこう)、平らな部分を皮丘(ひきゅう)といい、皮溝同士が作り出す皮丘が三角形をしていると「キメが整っている」状態だと言われています。
一方、皮丘が四角形や横長の形をしている状態や皮溝が深くなりシワのようになった状態を「キメが乱れている」「粗くなったキメ」などと呼びます。
キメが整っていると、皮溝が細く、皮丘がふっくらしているので、毛孔が目立たなくなり毛穴が見えにくくなります。
毛穴そのものを小さくするケアも大切ですが、キメを整えることで結果として毛穴が目立ちにくくなる効果を得ることが出来るのです。
また、キメが整っていると肌表面がなめらかになり光を良く反射するようになります。
ツヤのある肌は若々しくハリのある肌に見えますから、エイジングが気になりだす年齢肌においてキメが整っていることはとても重要なポイントだと言えます。
肌のキメが粗くなる理由とは
肌のキメがどんなものかわかったところで、どうしてキメが粗くなるのか気になりませんか。
ここからは肌のキメが粗くなる理由をお話ししたいと思います。
ご自分でも思い当たるところがないか、チェックしてみましょう。
肌のキメが粗くなる理由 乾燥
全ての肌トラブルや肌荒れの原因とも言える乾燥は肌のキメを粗くしてしまいます。
乾燥した肌は、肌表面や角質層の水分が足りなくなりハリとうるおいを失ってしまいます。
すると、皮溝は深くなり皮丘はしぼんで肌のキメが粗くなるのです。
水分と油分が満ち足りた肌は、皮溝が浅くなり皮丘は肌の内側から支えられたようにふっくらすることで肌のキメが整い、ツヤとハリのある肌になるのです。
肌のキメが粗くなる理由 摩擦
毎日のスキンケアやメイクで、私たちは何度も繰り返し顔に触れています。
メイクや肌の皮脂、ほこりなどの汚れを落とすためのクレンジング・洗顔に始まり、化粧水や乳液、スキンケアによっては美容液やクリーム、また個人差はあると思いますが、メイクや日焼け止めクリームを付ける時も顔に触れていますよね。
この、顔に触れる際の摩擦が肌のキメを粗くする原因の一つだと言われています。
肌表面の角質層は、たった0.02mmというラップと同じ薄さなのです。
ですから、ゴシゴシこすったり強く叩いたり同じ箇所を何度も何度も、繰り返し触ったりすることは肌への大きなダメージに繋がります。
摩擦が起こることで肌表面の角質が剥がれて肌が炎症を起こし、ターンオーバーが乱れてしまう原因になってしまうからです。
また、肌が炎症を起こすとキメの乱れだけではなく、メラノサイトが「肌が炎症している!危険だ!」と判断して活性化し、防御反応としてメラニンを増殖しシミの原因にもなってしまいます。
「今日はナチュラルメイクだからクレンジングは少しの量で落ちるでしょ」「化粧水を浸透させるのにしっかり叩いてパッティングしなきゃ」と間違ったスキンケアを続けることで、肌のキメを粗くするだけでなくシミやくすみといった肌トラブルや肌荒れに繋がってしまうのです。
肌のキメが粗くなる理由 紫外線
紫外線によって肌のキメが粗くなるというと意外かもしれませんが、太陽光によって皮膚温が上がり肌の乾燥が引き起こされると、肌表面や角質層の水分が蒸発しやすくなり、うるおいが失われて肌のキメが乱れてしまいます。
また、日焼けは「火傷」のように、肌に軽い炎症を起こしてしまいます。
先にもお話ししましたように、肌表面で炎症などの肌トラブルや肌荒れが起こると、メラノサイトが活発に働いて防御反応としてシミの元になるメラニン色素をたくさん作り出します。
このように、紫外線による肌への影響は日焼けやシミはもちろんのこと、肌のキメを粗くする原因にもなるため紫外線対策やホワイトニングケア、保湿ケアが欠かせないのです。
肌のキメが粗くなる理由 ターンオーバーの乱れ
「ターンオーバー」というキーワードを良く耳にしたり目にしたりしますが、ターンオーバーとは言い換えると「肌の新陳代謝」のことです。
「基底層」で生まれた肌細胞が細胞分裂しながら「角質層」へ向かい、最終的には古い角質(アカ)となって肌表面から剥がれ落ち、また基底層から新しい肌細胞が生まれるというサイクルを繰り返しています。
このサイクルをターンオーバーと呼び、健康的な肌状態であればその周期は28日だと言われています。
この28日周期が早すぎても長すぎても、肌にとっては良くないのです。
ターンオーバーが短いということは肌細胞が未熟なまま、角質層まで上がってきていることになり外的刺激に対抗することが出来ず、肌荒れを引き起こすことがあります。
また、ターンオーバーが長いということは古い角質がいつまでも角質層や肌表面に留まっていることになり、くすみや肌のゴワつき、インナードライの原因に繋がってしまうのです。
ターンオーバーが短くても長くても、そのサイクルが乱れているということは肌のキメが乱れていることと同じですから、ターンオーバーを整えることは肌のキメを整えることになると言えます。
粗くなった肌のキメを整えるスキンケア
肌のキメが粗くなる理由がわかったところで、ここからは粗くなってしまった肌のキメを整える方法をご紹介したいと思います。
まずはスキンケアです。
先にもお話ししましたように、毎日のスキンケアは肌のキメを整える上で正しい方法を行う必要があります。
それは、朝晩2回、直接肌に触れることによって肌への影響が少なからずあるからです。
今回は「何を使うか」ではなく「どのように使うか」に重点を置いてお話ししたいと思います。
十分な保湿
保湿は全ての肌質・肌状態に必要なスキンケアで、その方法はさまざまあります。
例えば化粧水を使った保湿は、化粧水のテクスチャーや肌状態によってコットンを使うのか手で付けるのか、またコットンパックを行うのか方法が異なります。
手で付ける時もコットンを使う時も、化粧水を付けた後に手のひらに肌が吸い付くような感覚があるかどうか確認しましょう。
また、肌がやわらかくふんわりした触り心地になったかどうかも確認しましょう。
いずれも肌が十分な水分で満たされると感じることが出来ますので目安にしてみてくださいね。
40代以降の年齢肌が気になる方には、水分を与えるだけの「さっぱり」した保湿より油分も同時に与える「しっとり」した保湿をおすすめします。
年齢肌特有のバリア機能が低下することで起こる敏感な肌状態やくすみ、ゴワつきは肌のキメが粗くなることも原因の一つです。
肌細胞同士をくっつける油分の役割を果たすセラミド配合のスキンケアアイテムでしっとり保湿を行うことで、バリア機能を高めると同時に肌のキメを整える効果が期待できます。
肌に触れる時はやさしく
先にもお話ししましたように、スキンケアとメイクをするために、私達は朝晩必ず自分の顔に触れますよね。
クレンジング・洗顔で起こる摩擦をどれだけ少なく軽くすることが出来るかで、肌のキメが整うか粗くなるか大きく分かれます。
たくさん強く擦って摩擦が起きると、肌表面の角質がめくれやすくなりキメが乱れてしまう原因になります。
また、強い摩擦を繰り返すと、ラップ1枚分の薄さしかない角質層の表面にある皮溝がどんどん深くなりシワのようになってしまいます。
「洗顔はたっぷりの泡でやさしく行いましょう」これは多くの方がご存知の洗顔方法だと思います。
泡による洗顔は手のひらによる摩擦を減らすことも大事な目的ですが、泡が弾ける時に毛穴や皮溝に入り込んだ汚れを弾き出す仕組みになっているのです。
しっかり汚れを落とすためにはたっぷりの泡をやさしく動かすようにする必要があり、それは結果として肌のキメを整えることに繋がるのです。
紫外線対策
ご存知の方も多いと思いますが、紫外線には3種類あり、それぞれ異なる影響を肌に及ぼします。
・UVA波:肌の奥にある真皮層まで届き、コラーゲンやエラスチンにダメージを与えてしまう為シワやたるみのもとになる。
・UVB波:肌の表面にある表皮へダメージを与え、日焼け、シミ、そばかすの原因になる。
・UVC波:皮膚がんの原因にもなるほどの強いダメージを与え、重度のやけどを負うこともある。
UVC波は地球を覆うオゾン層に吸収されるため、私たちに影響を及ぶことはほとんどありませんからUVA波とUVB波を防ぐ対策を行う必要があります。
日焼け止めクリームやファンデーション、化粧下地のパッケージを見ると「SPF△」「PA◇◇」と書いてありますよね。
SPFはUVB波をどれだけの時間、防いでくれるかの目安で、SPF1=約20分間、UVB波に効果を発揮します。
つまりSPFの値が多くなるほど、長時間UVB波を防ぐ効果が期待できると言えますが、それと同時に肌への負担も増えますので注意が必要です。
日常生活に使うのであればSPF30くらいで十分効果が期待できますし、長時間の外出などであればSPF50をおすすめします。
PAはUVA波からどれだけ肌を守ることが出来るかの目安で、+(プラス)の数が多いほどUVA波から肌を守る効果が期待できると同時に肌への負担も増えてしまいます。
日常生活で使うのであれば+~++くらい、長時間の外出であれば+++~++++をおすすめします。
また日焼け止めクリームなどを使う際には、その成分や効果も大事ですが最も気を付けたいのが「塗り方」です。
「SPF50 PA++++なら絶対に焼けないよね」と日焼け止めクリームの成分や効果を過信しすぎず、ムラなく丁寧に塗り、こまめに塗りなおすことをおすすめします。
混合肌・脂性肌
敏感肌・乾燥肌の方は生理前や季節の変わり目などで肌状態が変わりやすく、いつも使っているスキンケアアイテムが合わないことも良くあります。
特に、40代以降の年齢肌の方はストレスなどでも肌が敏感になりやすいため、肌状態を良く確認した上で肌にやさしい刺激の少ない角質ケアを行うようにしましょう。
混合肌・脂性肌の方は角質が溜まりやすい肌質と言えますので、特に肌荒れなどを起こしていないようであれば週1回など定期的に角質ケアすることをおすすめします。
20代にくらべ、40代を過ぎるとターンオーバーの周期が長くなり古い角質が溜まりやすくなりますからこまめな角質ケアを行いましょう。
粗くなった肌のキメを整える食材
粗くなった肌のキメを整えるスキンケアに続いて、キメを整える効果が期待できる食材をご紹介したいと思います。
ビタミンC:コラーゲンを作る手助けや活性酸素を除去する。また、肌の乾燥を防ぐ。
おすすめ食材:パセリ、赤ピーマン、アセロラ、グァバ、のり、茶など。
ビタミンE:血行促進、ターンオーバーを整える。
おすすめ食材:ナッツ類、植物油、レバー、うなぎ、ほうれん草、ブロッコリーなど。
ビタミンB6:肌の健康維持や皮膚の再生促進。
おすすめ食材:とうがらし、にんにく、バジル、豆類、まぐろ、いわしなど。
ビタミンCはスキンケアアイテムにも配合されていますが、食事からも積極的摂取することをおすすめします。
美肌に効く栄養素を取り入れて、おいしく美しくなりましょう。
粗くなった肌のキメを整える生活習慣
「生活習慣が肌のキメに関係するの?」と不思議に思う方もいるかと思いますが、“美は1日にしてならず”と言われるように、食事をはじめ毎日の生活で美肌に近づくことが出来るのです。
適度な運動:体の巡りを促し、ターンオーバーを整える。
質の良い睡眠:22時~深夜2時までに熟睡することで美肌ホルモンの分泌が期待出来る。
ストレスフリーの生活:ストレスによってターンオーバーが乱れてしまう。
生活リズムを変えることは簡単なことではありませんが、少しずつ出来る範囲で生活に取り入れていただければと思います。
まとめ
「40代、粗くなった肌のキメを整える方法」、いかがでしたでしょうか。
先にもお話ししましたように、肌のキメは肌細胞の生まれ変わり=ターンオーバーによって粗くなったり整ったりしますから、年齢に関係なく正しいスキンケアや生活習慣によって改善が期待できます。
クレンジングのやり方や化粧水の付け方など、今日からすぐに取り入れられる方法もありますので是非試してみてくださいね。
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