混合肌の原因と対策!正しいスキンケア方法を元エステティシャンが伝授

■この記事を書いた人
よちまま
美容専門学校を卒業後、エステも行う化粧品メーカーの美容部員や痩身・フェイシャル・脱毛を行う大手エステサロンのエステティシャンとして勤務。知識と経験を活かした美容系記事を中心に執筆するママさんライター。

「目元や口元は乾燥しているのに、額や鼻はテカリが気になる」「Tゾーンのベタつきが気になるけど、頬は乾燥していてスキンケアどうしたらいいの」というお悩みを抱いている方、多いと思います。

乾燥している部分と皮脂によってベタつきやテカリが気になる部分が、顔の中で混在する“混合肌”はスキンケアで困る方が多い肌質です。

そこで今回は、元エステティシャンの筆者が混合肌の正しいスキンケア方法をご紹介したいと思います。

混合肌の原因も合わせてお話ししますので、是非参考にしていただければと思います。

混合肌の方、必見!正しいスキンケア方法

乾燥とベタつき・テカリが一緒になっている混合肌はスキンケアが大変な肌質と言われています。

そこで、混合肌でスキンケアにお困りの方に、正しいスキンケア方法をお教えしたいと思います。

1.油分は控えめに、水分は多めに

2.乳液などの油分を使わないのはNG!

3.日中もこまめに保湿

4.肌にやさしい処方

今お使いのスキンケアアイテムでも、使い方を変えるだけで混合肌向けのスキンケアが出来ますから今日から試してみてくださいね。

混合肌とは

そもそも混合肌とはどのような肌質を言うのでしょうか。

・Tゾーンはベタつくのに頬はかさつく。

・乾燥もニキビも気になる。

・ファンデーションが均一にのらない。

・ベタつきやテカリが気になるのに肌荒れする。

一つでも当てはまったら、混合肌と言えます。

つまり、混合肌とは肌の水分や油分が足りない乾燥肌と、ベタつきやテカリが気になる脂性肌が合わさった肌質を指します。

どうして混合肌になるの?

混合肌がどんな肌質かわかったところで、混合肌になる原因をご紹介したいと思います。

・乾燥

・紫外線

・間違ったスキンケア

・ストレス

肌質はもともとの体質だと思っている方も多いことと思いますが、原因は体質だけではありません。

気が付かない内に、混合肌へ傾いてしまうことも十分あり得るのです。

混合肌の原因 乾燥

混合肌は額や鼻のTゾーンの皮脂の分泌が盛んでベタつきやテカリが気になる一方、頬や口周りなどのUゾーンは乾燥が気になる肌質です。

皮脂の分泌が盛んになるのは、肌表面のうるおいが足りず乾燥することで肌そのものが「うるおいを補わなくちゃ!」と皮脂を分泌させるためです。

また、TゾーンはUゾーンにくらべ皮脂を分泌する皮脂腺の数が多いのです。

これは、Tゾーンが顔の中でも特に高く飛び出ているため、乾燥などの外的刺激の影響を受けやすいからだと言われています。

つまり皮脂によるベタつきやテカリも、水分と油分が足りないことによるかさつきも乾燥によって引き起こされてしまうのです。

冬場、湿度が下がって空気が乾燥するのを感じることは多いですが、夏場も室内のエアコンによる乾燥や強い日差しによって皮膚温が上がることで乾燥することもあるため、スキンケアでの乾燥対策が重要なのです。

混合肌の原因 紫外線

先にもお話ししましたように、夏場の強い日差しで皮膚温が上がると肌が乾燥してしまいます。

それだけでも十分、肌に良くないですが紫外線の影響はそれだけではありません。

Tゾーンは顔の中でも特に高く飛び出ているため、紫外線を浴びやすいと言えます。

紫外線から肌を守るために皮脂を分泌させる肌の防御反応も、行き過ぎれば過剰な皮脂の分泌ということになります。

過剰に分泌された皮脂は紫外線によって酸化して肌荒れを引き起こす原因にもなります。

肌荒れによって肌のバリア機能が低下し、うるおいを保つことが出来なくなり乾燥し、それを補おうと更に皮脂の分泌が活発になるという悪循環になってしまうのです。

と同時に、頬などのUゾーンも紫外線による乾燥や肌荒れは引き起こされますから、更に乾燥が進みます。

結果としてTゾーンとUゾーンの差がはっきりしてしまい、混合肌へと傾いてしまうのです。

混合肌の原因 間違ったスキンケア

混合肌の方で多いのが「ベタつくのが嫌だからさっぱりしたスキンケアがいい」という意見です。

確かに混合肌の方はTゾーンの皮脂の分泌が盛んですから、油分が少ないさっぱりしたスキンケアがおすすめです。

では、頬などのUゾーンも同じスキンケアでいいのでしょうか?

答えはノーです。

混合肌の方のUゾーンは、乾燥肌の方と同様、乾燥していますからTゾーンと同じようなさっぱりしたスキンケアでは余計に乾燥が進んでしまいます。

では、乾燥したUゾーンにはしっとりしたスキンケアをして、Tゾーンには油分を一切与えないスキンケアがいいのでしょうか?

これも答えはノーです。

いくら皮脂の分泌が盛んでも、油分を与えなくていいことにはなりません。

むしろ、適度な油分を与えることで皮脂の分泌を抑えることに繋がります。

また、これは脂性肌の方にも当てはまることですが、皮脂によるベタつきやテカリを気にして洗顔の際ゴシゴシこすったり長い時間クレンジングや洗顔を行ったりしていませんか?

摩擦などによる刺激や30秒以上クレンジングや洗顔を行うことで、肌から必要以上に皮脂を取ってしまうことになり、肌の防御反応で皮脂の分泌が盛んになって混合肌へ更に傾いてしまう原因になります。

混合肌のスキンケアは大変ですし面倒なので、間違ったスキンケアをしてしまっている混合肌の方が実は結構多いのです。

混合肌の原因 ストレス

ストレスによる影響は、体だけでなく肌にも起こります。

ストレスを感じると、体内で活性酸素が大量に発生します。

すると、肌は免疫力が低下してしまい、外的刺激に弱くなってしまいます。

ニキビの原因になるアクネ菌が繁殖しやすくなることでニキビや吹き出物が出来やすくなったり、バリア機能が低下することで肌のターンオーバーが乱れて肌荒れを引き起こしやすくなったりします。

また、女性はストレスを強く感じるとホルモンバランスにも影響を及ぼします。

ホルモンバランスの乱れによる生理不順などで女性ホルモンが減少し男性ホルモン優位になると、皮脂の分泌が盛んになり乾燥が進みます。

こうしたことからでも、混合肌へ傾いてしまうことがあるのです。

混合肌対策 正しいスキンケア方法

混合肌の原因がわかったところで、ここからは混合肌の方のために正しいスキンケア方法をご紹介したいと思います。

ここまでお話ししてきたことを踏まえて、必要なお手入れや注意点をまとめてみましたので参考にしてみてくださいね。

混合肌のスキンケア 油分は控えめに、水分は多めに

全ての肌質において、乾燥は大敵です。

混合肌も例にもれず乾燥によって、TゾーンとUゾーンの違いがはっきりしてしまいます。

乾燥対策=保湿ですが、まずはたっぷりの水分を肌に補うことが重要です。

特にTゾーンは皮脂の分泌が盛んなことから「乾燥してないわ」と勘違いしやすい部位です。

混合肌の方の多くが肌の水分量が足りず、それを補うために自ら皮脂を分泌して補っているので混合肌に傾いている状態なのです。

さっぱりタイプの化粧水をたっぷり使い、必要に応じてコットンパックなどを行って肌にしっかり水分を補いましょう。

また、化粧水の重ね付けもおすすめです。

化粧水を付けてから5分ほど時間を置いて、もう一度化粧水を付け、また5分置いて付ける…を繰り返します。

頬に触れてみて、手のひらに肌がくっつく感じやふんわりやわらかな肌になったと感じたら、肌が水分で満たされたサインです。

水分を補った後は油分を与えてうるおいが逃げないよう蓋をしますが、乾燥肌の方と違い混合肌の方は自ら皮脂を分泌する力がありますから油分は控えめに補い過ぎないようにしましょう。

スキンケアで油分を与えすぎることで、自ら分泌した皮脂と合わさって化粧崩れの原因になったり肌表面で皮脂が酸化して肌荒れを引き起こしやすくなったり、油分を好むアクネ菌が繁殖してニキビや吹き出物が出来やすくなったりします。

元エステティシャンの筆者がおすすめするのは、保湿成分配合のオールインワン化粧品です。

オールインワン化粧品は1つで化粧水や乳液、美容液の役割をしてくれますよね。

つまり、付けるだけで水分と油分をバランス良く肌に補うことが出来るという訳です。

オールインワン化粧品の使い方を見てみると「特に乾燥しやすい部分には重ね付けしてください」と書かれていることがあります。

混合肌特有の乾燥しやすいUゾーンには重ね付けすることで乾燥対策でき、Tゾーンも程よく保湿できますから言うことなしです。

また、オールインワン化粧品の多くはパックも兼ねていますから肌状態を見てスペシャルケアにも使えてお得ですよね。

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混合肌のスキンケア 乳液などの油分を使わないのはNG!

先にもお話ししましたように、混合肌は自ら皮脂を分泌する力を持っています。

だからといって乳液などで油分を与える必要がないかというと、それは間違いです。

しかし、リッチすぎるクリームなどを使うとベタつきやテカリの原因になります。

そこで、おすすめなのがジェル状の乳液です。

ジェル状の乳液は水分を限りなく多くした乳液ですから、付け心地がライトでベタつきが気になりにくく出来ています。

顔全体に付けた後、Uゾーンは重ね付けすることで保湿効果も期待できます。

また、今使っている乳液も化粧水を混ぜて使うことでライトな付け心地に変えることが出来ます。

この時、作り置きなどせず清潔な手のひらで付ける直前に混ぜることをおすすめします。

化粧品メーカーがすすめる使用量を減らすことなく、乳液を付けることが出来ますよ。

顔全体に付けても余るようでしたら、ボディミルク代わりに体に付けても保湿出来ますよ。

混合肌のスキンケア 日中もこまめに保湿

画像:花王ソフィーナ公式サイト

混合肌の方の意見で多いのが「Tゾーンはベタつきやテカリで化粧崩れするし、Uゾーンは乾燥してメイクが粉っぽくなる」というもの。

いずれも日中、保湿することで解決できる悩みなのです。

「日中、保湿?メイクしているのに?」という方におすすめなのがミストタイプの保湿液です。

メイクの上からシュッと吹きかけるだけで保湿してくれるお手軽アイテムで、メイク直しの時に活躍してくれます。

油分を取り過ぎてしまうあぶらとり紙ではなく、ティッシュペーパーで顔全体の油分をおさえた後にミストをまんべんなく吹きかけて手で軽く整えるだけ。

あとは、いつも通りメイクを直すだけで粉っぽくならずメイクのりも良くなりますよ。

混合肌のスキンケア 肌にやさしい処方

混合肌の方の中にはニキビや吹き出物が出来やすくて悩んでいる方も多いのが実情です。

これは、混合肌特有の「乾燥による皮脂の分泌」によって引き起こされます。

乾燥を補おうと必要以上に分泌された皮脂が紫外線などで酸化すると、乾燥でバリア機能が低下した肌を荒れやすくさせてニキビや吹き出物を出来やすくしてしまいます。

肌荒れやニキビ、吹き出物が出来ていてもスキンケアしないわけにはいきませんから、とにかく肌にやさしい処方のものを使うようにしましょう。

アルコールフリーなどの添加物の少ない物やノンコメドジェニックテスト済みなどのスキンケアアイテムを選ぶことをおすすめします。

バリア機能が低下した肌にはアルコールなどの添加物が刺激になり、それによってTゾーンとUゾーンの差がさらにはっきりして、より混合肌に傾いてしまいます。

自分の肌状態を、見て触れて肌にやさしいものを取り入れてみてくださいね。

まとめ

混合肌の原因と対策!正しいスキンケア方法を元エステティシャンが伝授、いかがでしたでしょうか。

混合肌のスキンケアというと、乾燥対策と皮脂対策どちらもしなければいけないのかなと少し面倒に思えますが、水分と油分をバランス良く補うことで混合肌特有の肌荒れなどの悩みを解消して美肌へと近づくことが出来ます。

いつもの化粧水を重ね付けしたり乳液の付け方を工夫してみたりと、今日から始めてみてくださいね。

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