よちまま
美容専門学校を卒業後、エステも行う化粧品メーカーの美容部員や痩身・フェイシャル・脱毛を行う大手エステサロンのエステティシャンとして勤務。知識と経験を活かした美容系記事を中心に執筆するママさんライター。
美肌の象徴とも言える“透明感のある肌”は年代に関わらず、多くの女性の憧れです。
「20代の頃は透明感のある肌が自慢だったのに…」「最近、くすみや肌荒れが…年齢肌かしら」と加齢・老化のせいで肌に透明感がなくなってきたと思っていませんか?
実は透明感のある肌は年齢に関係なく、スキンケアで手に入れることが期待できるのです。
年齢肌のお悩みを感じ始める40代の方に特におすすめの、透明感のある肌を作るスキンケア法をステップごとにご紹介したいと思います。
今お使いのスキンケアアイテムを使って、今日から始められますので是非参考にしてみてくださいね。
40代におすすめ!透明感を手に入れるスキンケア法
ほとんどの方が朝晩きちんとスキンケアしていると思いますが、ポイントをおさえるだけで今のスキンケア法を透明感のある肌を手に入れるスキンケア法に変えることが出来るのです。
今までのスキンケアが自分に合っている方もいらっしゃるかと思いますが、透明感のある肌を作るスキンケア法に沿っているか改めて再チェックしてみましょう。
大手化粧品メーカーの考える透明感のある肌とは?
そもそも“透明感のある肌”ってどのような肌のことだと思いますか?
透明感という言葉自体は、化粧品のテレビCMなどでもよく耳にしますよね。
そこで、大手化粧品メーカーの“透明感のある肌”など美肌に関する定義や考え方を調べてみました。
資生堂の場合の「健やかで美しい肌を実現する美容理論」とは
資生堂では「健やかで美しい肌を実現する美容理論」として、次の4つにポイントを置いています。
1. 角層の状態が良い
肌の表面の「角層」が十分なうるおいで満たされている状態
2. 表皮の状態が良い
メラニン代謝がスムーズで肌の生まれ変わりのリズムが整っている状態
3. 真皮の状態が良い
コラーゲンなどでたっぷり満たされ、ハリと弾力が感じられる状態
4. 血液循環が良い
栄養や酸素を肌のすみずみまで運び、老廃物などを持ち去る血液の流れがスムーズな状態
コーセーの場合の「健やかで美しい肌」とは
コーセーでは「健やかで美しい肌」の条件として、次の3つをポイントに挙げています。
1.清潔で、なめらかである
2.うるおいに満ちていて、透明感がある
3.しなやかな弾力とハリがある
画像、出典:コーセー公式サイト
カネボウの場合の「美しい肌」とは
カネボウでは「美しい肌」とは、次の4つを指すとしています。
1.うるおっていて透明感がある
2.キメが整っていてなめらかである
3.しなやかなハリがある
4.清潔
画像、出典:カネボウ公式サイト
SK-Ⅱの場合の「真の理想の肌」とは
SK-Ⅱでは「真の理想の肌」の基準は、次の5つの状態が良いことだと定義づけています。
1.キメ
2.ハリ
3.乾燥による小じわ
4.シミ
5.ツヤ
また、保湿成分NMFが肌の透明感、柔らかさ、そして滑らかさの向上を決定づける要素であるとしています。
画像、出典:SK-Ⅱ公式サイト
40代のくすみに!元美容部員おすすめの透明感を手に入れるスキンケア
大手化粧品メーカーによる「透明感のある肌」の基準や定義にもありましたように、美肌にはいくつかポイントがあります。
その中でも「くすみをなくす」ということが非常に重要なポイントです。
くすみは年齢肌のお悩みにも関係してきますし、全てのスキンケアのステップで取り組む必要がある難題だといえるからです。
透明というのは文字通り、向こう側が透けて見えるくらいはっきりしていて明瞭な状態を指します。
例えば海や川は底が見えると「透明度が高い」と言ったりしますね。
底が見えるくらい、にごりがなくキレイな状態を肌に置き換えると、くすみがなくツヤがある状態だと言えます。
つまり、くすみをなくす=透明感のある肌を手に入れることに繋がるという訳です。
しかし、くすみは原因が一つでないことがしばしばあり、特に年齢肌に差し掛かる40代以降はくすみの原因が複合的で、しかもくすみが慢性化しやすくなってしまいます。
そこで、毎日のスキンケアでくすみをなくして透明感のある肌を手に入れるために取り入れたいポイントをご紹介したいと思います。
透明感を手に入れるスキンケア クレンジング・洗顔
透明感のある肌を手に入れるために取り払いたい“くすみ”。
そのためには、くすみの原因の一つである古い角質を肌表面から落とさなければなりません。
先にもお話ししましたように、海や川はにごりがなく底が見えるくらいだと透明度が高いといいます。
肌にとってにごり=古い角質ということになります。
古い角質は肌にとって要らないものですから、洗顔で落としてしまうのが一番ですが皮脂やほこりなどの汚れと絡み合ってしまい、肌表面からなかなか落とすことが出来なかったりします。
そんな時はAHA配合の洗顔料がおすすめです。
AHAはフルーツ酸とも言う植物由来の酵素で、肌表面の古い角質を取り除いてくれる効果が期待できます。
ピーリングやスクラブ入り洗顔料でも古い角質を落とすことは出来ますが、40代以降の年齢肌特有の敏感な肌には刺激が強すぎて肌荒れを起こす場合があります。
AHAは植物由来ですので、肌にやさしく古い角質を取り除くことができる点からおすすめです。
また、普段からメイクをしている方にとってクレンジングオイルなどを使ってクレンジングするのは当たり前のことかと思いますが、メイクしていない方や日焼け止めクリームだけしか塗っていない方の中にはクレンジングせずに洗顔だけで済ませているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最近では「石鹸で落とせる」と明記された日焼け止めクリームもありますが、出来ればクレンジングクリームなどの方がより確実に、肌への負担を少なく落とすことが出来ます。
メイクをしている方は汚れを落とす洗浄力が強いクレンジングオイルがおすすめですが、洗浄力が強いということは肌のうるおいまで落としてしまうことになりますから、洗浄力が弱くうるおいを保ちやすいクレンジングクリームやミルクで2度洗いすることをおすすめします。
日焼け止めクリームのみ、ナチュラルメイクという方はクレンジングオイルより、クレンジングミルクやクリームの方がうるおいを保ちながらクレンジングできるのでおすすめです。
また、洗顔料もうるおいを与える高保湿タイプのものを選ぶことをおすすめします。
メイクや皮脂などの汚れをきちんと落としつつ、うるおいを保つことが透明感のある肌を手に入れるクレンジング選びです。
保湿で透明感を手に入れるスキンケア方法
美肌の基本であり、スキンケアの効果を実感するために最も重要なポイントである“保湿”。
クレンジング・洗顔の中でもお話ししましたように、くすみをなくしてうるおいを保つことが出来るかが透明感のある肌を手に入れるポイントです。
クレンジング・洗顔で古い角質や汚れが落ち、くすみがなくなっても保湿が不十分だとターンオーバーが乱れて古い角質が溜まりやすくなってしまい、くすみ肌へ逆戻りしてしまいます。
また、保湿がしっかりされていると肌表面はキメが整ってなめらかになりますが、乾燥していると肌細胞がめくれて見た目も触った感じもガサガサするようになります。
なめらかな肌表面は鏡のように光を反射出来ますが、ガサガサの肌表面は光が屈折してしまいます。
この違いが透明感のある・なしに繋がってしまうのです。
一部画像:エリクシール公式サイト
透明感を手に入れるために紫外線から肌を保護するスキンケア法
紫外線が肌に与える影響は、UVB波による肌に炎症を起こしシミの元を作り出すことだけでなく、真皮層に働きかけコラーゲンを破壊しハリや弾力を失わせるUVA波によるものもあることは広く知られるようになりました。
天気予報でも花粉の情報と入れ替わるくらいのタイミングで、紫外線の強さを伝えるのを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
紫外線の強さや降り注ぐ量は1年を通して7,8月が上位ですが、 春先の3月頃から増え始め5,6月には夏とそれほど変わらないくらいになってしまうことがわかっています。
また、晴れている時を100%とした場合、薄曇りで約80%、曇りで約60%、雨でも約30%の紫外線が降り注いでいます。
このことから365日紫外線対策が必要だということがわかります。
外出する際は紫外線を浴びないために肌を保護すること、日焼け止めクリームやUVカット配合のファンデーションや化粧下地を使うようにしましょう。
そして、紫外線を浴びてしまった後はいつも以上に保湿を心掛けましょう。
「すぐホワイトニングケアしなくちゃ」と思いがちですが、太陽光によって肌表面は乾燥し、時には軽いやけど状態になっていることも。
例えるなら、日焼けした後の肌は熱々のフライパンのような状態になっていて、少しぐらいのお水では完全に冷ますことが出来ません。
また、肌が炎症したり乾燥したりした状態でホワイトニングケアをしてしまうと、肌荒れを起こす原因にもなります。
まずは化粧水などで冷やしたり保湿したりして、肌を落ち着かせるようにしましょう。
こんなスペシャルスキンケアで透明感を手に入れない?
入浴法として広く知られるようになった“半身浴”は透明感のある肌を手に入れるという点でもおすすめです。
半身浴は夏場なら38,9℃、冬場なら40℃くらいのぬるめのお湯に胸から下だけを浸ける入浴法で、最低でも20分は浸かることで全身の血流など巡りが良くなると言われています。
でも、ただ20分浸かっているのって正直しんどいですよね。
そこで、おすすめなので浸かりながらのスペシャルスキンケアです。
入浴しながら使えるパックなども販売されていますが、クレンジング・洗顔を終えてから美容オイルを付けて半身浴すると、皮膚温が上がることで美容オイルの成分が肌へ浸透しやすくなる効果が期待できます。
また、半身浴で全身の巡りが良くなるということは顔の血流などの巡りも良くなると言えます。
半身浴しながらのフェイスマッサージで、全身と顔の巡りが良くなり顔の老廃物が流れやすくなるなどの相乗効果で透明感のある肌を作りやすくなります。
1.マッサークリームやオイルを顔~デコルテまで塗ります。
2.鎖骨を人差し指~薬指の3本指で掴むようにして鎖骨のくぼみをほぐします。
3.耳の後ろに人差し指~薬指の3本指を沿えてグルグルとほぐします。
4.耳の後ろ~鎖骨のくぼみまで人差し指~薬指の3本指で撫で下ろします。
5.手を軽く握り、あご先を親指と折り曲げた人差し指で掴み耳の後ろまで撫で下ろします。
6.眼球に触れないよう気を付けながら、目の周りの骨を目頭~目尻~こめかみへゆっくり撫でます。
7.小鼻の脇~頬骨~耳の穴の前までゆっくり撫でます。
8.4を繰り返します。
左の鎖骨をほぐす時は右手で行うというように、2、4、8は逆手だとやりやすいですよ。
半身浴を始めたばかりの頃は、血流やリンパの流れが良くなくてなかなか汗がかけなかったり長く浸かっていられなかったりすることもありますが、腹式呼吸を意識しながらゆっくり力を入れずにゆったりした気持ちでフェイスマッサージするうちに、次第に汗をかけるようになってきます。
20分浸かっているのもあっという間になりますよ。
まとめ
40代でも透明感のある肌を作るスキンケア法、いかがでしたでしょうか。
今お持ちのスキンケアアイテムで、すぐに始められるものもあって気軽に取り入れていただけるかなと思います。
忙しい毎日をお過ごしの方も多いことと思いますので、時にはゆっくり半身浴をしながらのマッサージやパックなどで身も心も透明感を手に入れてみてくださいね。
最新情報をお届けします